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ルイス・デ・グラナダと日本
キリシタンの信仰教育の中核を担ったのは、16世紀スペイン人神学者ルイス・デ・グラナダの著作であった。
『ぎやどぺかどる』に代表される信心書は、キリシタン時代の日本人にどのように読まれ、キリスト教の受容にどのように貢献したのか?
日本においてキリシタン文学が成立する過程に生じた異文化間の共鳴・断絶・受容・変容を実証的研究によって明らかにする。
第一部 ルイス・デ・グラナダ
第一章 十六世紀スペインにおけるルイスの著作
第二章 宣教地に流布したルイスの著作(どのような人に読まれたのか/読者の反応/キリシタン版におけるルイスの著作)
第二部 日本で支持された理由
第三章 説教本としてのルイスの著作(なぜ、どのように読まれたのか/神の存在の理性的論証)
第四章 キリシタン文学における修徳思想
第三部 キリシタン文学における異言語・異文化接触
第五章 キリシタン教義における応報の問題(翻訳時に削られた説教/浄土真宗とカトリック)
第六章 キリシタン文学における「報恩」の概念
第七章 キリシタン文学における「自然(じねん)」