楽譜の難度とグレードについて
楽譜の説明欄にある「難度(difficulty)」と「グレード(ABRSM)」については下記の項目を参考にして下さい。
■難度について
What does the information regarding the levels of difficultly mean?
The level of difficulty (D) refers to the customary grading used in Germany:
1 = very easy とてもやさしい
2 = easy 易しい
3 = of moderate difficulty 普通
4 = difficult 難しい
5 = very difficult とても難しい
6 = professional プロフェッショナル
■グレード(ABRSM)について
ABRSM Grade=英国王立音楽検定のこと
英国王立音楽検定は、世界最大規模の検定で、ヨーロッパの長年の音楽教育の歴史と実績が示す国際的評価を得ています。
幅広いレベルのグレード制
受検科目はピアノやオルガンをはじめ、ソロ、アンサンブルを含む約35種類の楽器や声楽の「実技検定」(通訳付き)の他、筆記試験である「理論検定」があり、グレード制を採っています。年齢、国籍を問わず、どなたでも受検できる音楽検定です。
グレードは1から8まであり、級数が上がるほどレベルが高くなっています。また、上級試験や専門家の登竜門とされるディプロマ検定等もあります。初心者から専門家まで学習段階に応じた幅広い難易度で、その内容、審査基準などは長年にわたる実績により体系づけられ、ヨーロッパの音楽教育を凝縮したものといえます。
音楽の総合力を評価
ピアノの実技検定の内容は次のようなものです。
課題曲3曲演奏(暗譜不要)
スケールとアルペジオ(暗譜要)
初見演奏
オーラル・テスト(聴音課題)
各グレードによって曲目、出題範囲は異なりますが、これらのすべての項目は初級から上級まで一貫して行われ、合否はこれらの総合評価で決まります。演奏力だけでなく幅広い音楽性を身に付け、指導者が生徒の能力に見合ったグレードを受検させているかということも問われています。