宗教学、死生学と幅広く活躍する著者が、多様な臨床現場との対話と学問的素地から「新たなケア」の内面を理解する新境地。霊的・宗教的に限定されず、人間の魂の次元に人生の意味や価値を求める「スピリチュアリティ」。死にゆくひとの痛みとケア、看取りやホスピスケア、喪失とグリーフケア、魂を尊ぶ水俣病、依存症や嗜癖とかかわる自助グループの広がり、ひきこもりの支援――。『新世紀エヴァンゲリオン』はなぜ若者のこころを捉えたのか。尾崎豊現象と死の身近さ、子どもや若者の自殺の背後にあるものは何か。そして新たなケアのかたちとスピリチュアリティはどうかかわるのか。当事者と支援者のスピリチュアルペインとは? これらを死と再生の新地平として捉える。
「朝もやが おりると 晴れ」
そんな言葉が あります。
もし あなたが今、
もやの中にいたとしても
それは 晴れる前ぶれ。
ページをめくるたび もやが晴れて、
その先へ 進めますようにと、
祈りを込めた 絵本です。
潜伏キリシタンは、250年の禁教を耐え抜き、信仰を守り抜いたと考えられている。2018年には関連遺跡が世界文化遺産にも登録された。しかし、キリスト教の受容を研究し、長くフィールドワークを行う著者はこうしたステレオタイプな見方に疑問を投げかける。彼らは本当にキリスト教を唯一の宗教としていたのだろうか。長年にわたるフィールドワークで、その受容の歴史と驚きの信仰世界が明かされる。
帝国主義の時代の「力の福音」とは
日本を近代国家として形成するための思想基盤を追求した徳富蘇峰。「平民主義」を掲げて論壇デビューした彼は、列強が角逐する帝国主義的状況を目にして「力の福音」に転向し、晩年は「大東亜戦争」を鼓舞するに至った。その長い信仰と思想のドラマを、福沢諭吉、内村鑑三と比較しながら丹念に辿った講演・論考集。
本は、ぜんぶ読まなくていいたくさん読まなくていい
忙しい日々、疲れてしまって、本に集中して向き合えない。読みたいのに、どうして?──そんなあなたに、もう一度「本のある暮らし」を取り戻すためのヒントをやさしく伝えます。
多読・速読から、「言葉と出会う読書」へ。NHK「100分de名著」人気指南役が案内する新しい読書のかたち。
米国発、女性キリスト教禁酒同盟(WCTU)の禁酒運動を「公娼廃止」を軸とする運動へと翻訳し、1886年に発足した矯風会。社会福祉の基礎を築き軍縮・平和を訴えるが、日米の帝国主義に呑み込まれていく。女性たちのグローバルな連帯の軌跡を辿る労作。
人生の問題を、物語で見つめ直す
誰もが一度は触れたことのある古今東西の傑作ファンタジーを「宗教」という導線からひもとき、作品が持つ世界観を読み解いていく。「真理」「善悪」「救い」「神」「不条理」「生と死」など、人が生きていく際に直面せざるを得ないテーマをファンタジーはどのように描き、それを私たちはどのように受け止められるのか。『星の王子さま』『銀河鉄道の夜』から『ハリー・ポッター』『風の谷のナウシカ』まで、数々の名作から、誰もが宿している普遍的な宗教心を感じ直す。
〈日本最初の哲学書〉で述べられる「哲学」と「宗教」の関係とは。『善の研究』第四編「宗教」を一言一句すべてに触れて解説。特定の宗教に生きている人も、いわゆる無宗教の人も、その「宗教」を振り返るために。
なぜ宗教とテロ暴力が結びつくのか?
テロ暴力から宗教を切り離す試みとして世界で注目を集めている「脱過激化」――海外諸国のCVE(暴力的過激主義対策)の研究と実践を詳述し、その取り組みへの日本の参加を促す!
オウム真理教、9.11同時多発テロをはじめ、二〇世紀末以降、宗教とテロリズムが結びついた事件が多発している。それを受けて、現在世界各地でテロから宗教を切り離す「脱過激化」研究が試みられている。本書は、そうした「脱過激化」に対する海外諸国の研究と実践を紹介し、この研究・実践への日本の参加の意義を考察する。
宗教を知らなければ世界の動きはわからない!なぜ米国人はトランプを支持するのか、なぜロシアはウクライナにこだわるのか、なぜイスラエルはイスラーム諸国と対立するのか――。世界の「なぜ」は宗教で読み解ける。トランプを支える福音派・MAGAカトリック、謎が多いロシア正教、伸張する大イスラエル主義、台頭するインドのヒンドゥー至上主義。宗教が国際政治に与えるダイナミズムについて、各分野の第一人者が論じる。
「人間学」から始めるやさしい聖書入門
キリスト教の聖典である聖書において、人間はどのように描かれ、どのように生きることが求められているのか。旧約・新約聖書の主要テキストに描かれた個々の人間理解を検討し、聖書全体を通しての人間観を概説した、キリスト教初学者にも好適な聖書入門書。
〈キリスト新聞社から刊行された同名の書籍(初版2009年)と内容・価格は同一です。〉
不安の中をひとりとぼとぼと歩いていても、立ち止まって目を上げてみれば、きっと光が見えてきます!――12名の牧師による希望のメッセージを24編収録。みことばをわかりやすく説き明かし、神との出会いへと導く道しるべとして好評のシリーズ。
教会の礼拝とそこでささげられる賛美の関係を追求し、日本の教会の礼拝賛美に新たな世界を切り拓いてきた、ミクタムでの半世紀にわたる歩みと提言。礼拝者の霊性、技術、また準備や備えのために、みことばに根ざしつつ、具体的に学んできた集大成。付録にイベントなどの歩みをまとめた年表も収載。
自らの罪を悟り、砕かれ、きよめられ、聖霊に満たされ、罪の束縛から解放される唯一の道――ただ「イエスを見る」という、シンプルであり、でも活力に満ちたキリスト者の生き方の本質を語る。出版当初から読み継がれてきた名著が、読みやすい訳でついに復刊。
明治学院歴史資料館には、井深梶之助(1854-1940)が、20代半ばから晩年にかけて行った説教・講話、演説等の原稿および草稿類が残されている。
従来、歴史資料館では、これらの資料について説教・講話等のタイトル、場所、日付を記した一覧を作成し、学内研究等の閲覧に供してきた。それをこのたび、より広く一般の研究に資する目的で、既存の一覧に補訂を行ない、情報を追加して目録とした。
本書は、明治学院歴史資料館が所蔵する井深梶之助説教講話集278点に記された内容から、「年月日」、「場所・会場」、「説教・講話題」、「聖書言及」に関する情報を抽出し、それらと関連する『井深梶之助日記』の頁情報を付したものである。
神は「心の奥深くで静かに湧き、癒してくださる温泉」のような方だと実感した著者による、「永遠のいのち」についての年間講座を修正・加筆。全信者の目的、憧れ、そしてカトリック教会の教えの最重要な「永遠のいのち」とは何かを、学術的・体系的・抽象的な概念ではなく、わたしたちの現実の生活と結びついた「生きた希望」として、さまざまな角度から深めた思索の実りを解説。聖書からの引用も豊富。復活の時に、キリストの内に、一人ひとりのこの世のからだを通して経験したすべての関係性は、キリストと共に、神と一つになる。
1877年、アメリカ聖公会の宣教師ウィリアムズによって創立された立教女学院。自主性を重んじ、他者のために生きるというキリスト教教育によって育まれた卒業生は世界に羽ばたいています。創立期から現在まで、立教女学院の150年の足跡を紹介します。
第一線で西洋古代史を研究する学者たちが、最新の研究動向をふまえながら史料を用い、歴史像がいかに構築されるかを解説。たんなる概説書ではなく、専門家が行う「歴史を考える」知的作業の一端を紹介する。紀元前800年からビザンツ帝国滅亡まで、西ローマ帝国滅亡後も古典の遺産が継承された「終わらない古典古代」という独自の視点から、2200年以上にわたる文明の連続性を探る。なぜ、教科書の記述は書き換えられるのか。その史料的根拠は何か。その根拠となる史料は何を示すのか。今日にも深く影響を与え続けるギリシア・ローマへの探究は、現代社会を理解するための重要なヒントとなるだろう。
宗教とは何か、宗教は死後世界をどのようなものと考えてきたのか、宗教は性差別やカルト問題とどう関わっているのかなどの、宗教についての15のトピックをわかりやすく解説。古典的な理論から現代的な課題まで網羅的に扱い、大学レベルの教養が身につく宗教学入門書の決定版。
"キリスト教文化 26号" の最低購入数は 1 です.
この本は、イエシュアに従うユダヤ人と異邦人が真の「新しい一人の人(One New Man)」の関係へと入っていくための土台となる傑作。
また、メシアニック神学者とカトリック神学者たちの会話、教皇との対話の詳細などが記載されている。そのような内容は、日本の本としては初めての興味深い内容。
民族または国としてのイスラエルの役割を理解することなしに、神が人類のために有しているご計画についての聖書の物語を理解することは不可能である。アブラハムの召命に始まり旧約聖書の最後であるマラキ書に至るまで、ユダヤ人は神がなさるすべてのことの中心であったし、また新約聖書に記録された紀元1世紀の期間を通じてもなおユダヤ人は中心であり続けた。しかし、神の御子が来られて以来、信仰の交わりにおけるユダヤ人と異邦人との関係はひどく誤解されてきたと言っても過言ではない。
本書における我々の目標は、神の救済のご計画において、イエスの御体に関するよりバランスの取れた、聖書的な見方を探求することにある。我々は、神のご計画に従って教会がいかに機能すべきか、また教会を構成する本質的な二つの要素のうちの一つが失われる限り、教会は常に何らかの形で機能不全であり続けることについてのより深い理解を提供しようとするものである。また我々は、過去から受け継ぎ、今日にまで持続する悲劇的な状況についての正確な分析をするために、聖書と歴史に目を向けようと思う。そして我々はこの障壁をいかにして克服するかについて理解したいと思うのである。(序文より)
(出版社HPより)
今は病院に看護師がいるのは当たり前だが、江戸から明治に変わった当時の日本では違った。感染症などの知見もまだ少なく、「看病人」と呼ばれ、看護の知識もない素人が行うことが多かった。そんな時代に、日本の看護を根づかせるために、いち早く学んだ人物が大関和だった。生まれ故郷の黒羽を離れて上京し、東京から新潟、そしてまた東京へ。場所は違っても看護の仕事に従事し、「私が助けなければ誰が助けるのか」という情熱をもって仕事に取り組んだ。そして、当初は見下されていた立場であったが、彼女らの長年の看護実績が実を結び、「当たり前の存在」として変わっていった。本書は、そんな大関和の激動の人生を追う一冊。
レーヴィ、ヴィーゼル、ツェラン、アドルノ、アーレント、レヴィナス――。
20世紀を代表する詩人・思想家は未曾有の暴力といかに向き合ったのか。〈アウシュヴィッツ〉とそれ以降の詩と哲学を考察する。
2026年春のNHK連続テレビ小説『風、薫る』のヒロインモデル・大関和。日本の看護師の先駆者として、「看護」にささげた波乱の生涯を豊富なビジュアル資料とともに繙く。