シオニズムが十九世紀末に誕生して以来、イスラエルをユダヤ教国と見る過ちは後を絶たない。だが、侵略と暴力に訴えるシオニストの行ないはユダヤ教の伝統を否定するものにほかならなかった――。ユダヤ教徒たちのシオニズムへの闘争の歴史を冷静なまなざしで論じ、世界中で読まれる現代の名著。詳細な語彙集と人物紹介を付したパレスチナ問題理解のための必読書。
"増補改訂版 韓国キリスト教史概論 その出会いと葛藤 (アジアキリスト教史叢書1)" の最低購入数は 1 です.
一五二五年、宗教改革の渦中、幼児洗礼を拒むキリスト教の一派が誕生した。異端として迫害されながらも聖書の教えを守り、非暴力を貫いた彼らの信仰は、戦争の止まない現代に生きる私たちに何を語りかけるのか。メノナイト、アーミッシュ、良心的兵役拒否、被爆者の日米交流まで、五〇〇年にわたる愛敵と赦しの軌跡を辿る。
世界は信仰心で動いている――。日本人は宗教とどう向き合えばよいのか。教養としての宗教を、さまざまな視点から解き明かしていく。
イスラエルの民を虜囚にし、敵対民族を残酷に処刑したとして、アッシリアは『旧約聖書』では悪役として有名だ。しかしバビロニアの先進文明に学び、交易を行い、長きにわたって栄えた。紀元前2000年に生まれた小さな都市国家が他国への隷従などを経つつも、シャルマネセル三世、サルゴン二世などにより勢力を拡大。世界帝国となるが、急速に衰微し、前609年に瓦解するまでを、軍事・宗教・社会など多面にわたって描く。
フランク国王として諸族との数多の戦いを制し、中世西ヨーロッパの大半を平定したカロルス大帝(カール、シャルルマーニュ)。ラテン語の古典文化を保護してカロリング=ルネサンスをもたらし、800年にはときの教皇レオ3世からローマ帝国皇帝に任ぜられた「ヨーロッパの父」である。本書はカロルスの廷臣エインハルドゥスによる「カロルス大帝伝」と、修道士ノトケルスによる「カロルス大帝業績録」の2作品を収録。9世紀同時代人によって記された両伝記は、大帝の生涯のみならず中世ヨーロッパについて知るための貴重な史料である。
「わかる」教えには誰も驚かない。
人々はイエスの教えに「驚嘆した」という。なぜ驚嘆したのか。なぜそれが「福音」と呼ばれたのか。現代人の心にもその驚異を再現することはできるであろうか――。焚き火パスター・オオズの飽くなき挑戦は舞台を新約聖書「マルコ」に移していよいよ爆ぜ、燃え広がる!
"時が満ちて マルコの福音書1 焚き火を囲んで聴く神の物語・新約聖書説教篇1" の最低購入数は 1 です.
1966年に始まった大阪ケズィック・コンベンションは、今年、60周年を迎えます。主の憐れみと教派を越えた宣教協力によって、この日を迎えることができました。5年前に実行委員長の重責を担うことになった者ですが、節目の年を迎え、この記念誌を発行することができたことを、神さまと関西の諸教会の牧師・信徒の方々に心から感謝を申し上げます。ケズィックのメッセージは、聖書と聖霊の働きに根差していると確信をもって言うことができます。聖書の深い解き明かしは、聖霊によって聴く者の耳に届きます。説教者の理性的なみことば理解がその人格を築き、愛の熱情によって語られる中で聖霊がみわざを現してくださるのです。通訳者として講師の信仰を継承し、そのパッションを共有した上で奉仕させていただけたことは、私の宝となっています。ケズィックのメッセージは人を変えます。より主イエスに似た者とされるのです。この記念誌を通して、その体験が継承されることを確信しています。
(鎌野善三 巻頭言より)
苦難の中でも神にゆだね、“新しい歩み”を――
ポケット・ディボーション・シリーズ。人生は苦難の連続。ままならない現実を、信仰者はどのようにうけとめればよいのだろうか。日々すべてを神にゆだね、新しい歩みを始める秘訣。2005年の初版より、愛され続け、新装改訂版。
"井深梶之助日記 大正編" の最低購入数は 1 です.
イエスによる「神の国運動」、その中心は「共に食し、共に生きる」こと!
「キリスト教の原点」であるイエスの生き方を現代に回復することこそ急務。キリスト者か否かを問わず「平和」を求めるすべての人びとに贈る力作!
著者は現代に満ちる暴力と戦争の悲惨な連鎖を見据え、「希望」を見失わずにイエスの「実像」と宣教の使信に迫る。イエスが示す「共食」は、理不尽な苦しみを強いられる人にとって「共生」の喜びの時を育む源、人を非人間化する「社会悪と宗教悪」に抗う時と場になった。この「共食と共生」の生き方とローマ帝国の極刑であった「晒し柱」(十字架刑)のイエスの処刑死を「贖罪信仰」へと神学化し、「キリスト教」も諸悪の温床になっていることを歴史批判的に検証。『ガリラヤに生きたイエス』に続く第2弾!
伝道とは何か。なぜしなければならないのか。なぜできないのか。何をどのように伝えるのか。受けるべき訓練や心構えは? 根拠となる聖句や実例を確認しつつ、さまざまな角度から、先に救いにあずかった者に与えられている喜ばしい務めについて学ぶ。
現代世界の最重要課題について、聖書は何を語るか?
異なる価値観をもつ人々が、いかにして「和解」による対話と共存の可能性を探りうるのか。共同体の危機のさなかで編まれた旧新約聖書は、この課題にどのように取り組んでいるか。七人の気鋭の神学者・聖書学者が集い、聖書における「和解」の思想を論じ尽くす意欲作。
学院創設の土台を見据える
合衆国ドイツ改革派教会による宮城女学院の設立(1886年)以来130年を超える歴史を有する宮城学院。キリスト教信仰に基づく建学の精神は今日までどのように受け継がれてきたのか。学院揺籃期の生徒・卒業生の進取の気性に富む実像が窺える論考集。
ライフワークの完全新訳、待望の刊行
ボンヘッファーがライフワークとして取り組み、秘密警察による逮捕と刑死によってついに未完に終わった倫理学。長らく森野善右衛門訳『現代キリスト教倫理』として読み継がれてきたが、ここに新版ボンヘッファー全集第6巻(DBW6)に基づく全く新たな訳が完成。ナチの監視下に慌ただしく書き継がれた草稿を徹底的な校訂によって成立年代順に再構成し、膨大な脚注を付したDBW版は、著者の構想を余すところなく明らかにし、キリスト教倫理の可能性を鮮やかに指し示す。
新約聖書全体を鳥瞰するためにはこの一冊!
新約聖書に収められた各文書はいつ、誰によって書かれ、どのような構造をもつのかなど、読むうえで知っておきたい基本的な情報を凝縮。複数の文書に表れるキーワードに触れた注も読むことで、聖書をより深く理解できる。旧約聖書外典にも簡潔に触れる。
☆ここがポイント!
①新約聖書に収録されている文書の構成や特徴がすっきりと分かる
②聖書の他の箇所(特に旧約)との関係に配慮した注は、説教準備にも役立つ
③翻訳が正確で読みやすい
「説教で満たされない……」と悩む信徒たちへ 「説教が伝わらない……」と悩む牧師たちへ
説教の語り手と聴き手のあいだに、なぜ「ズレ」や「すれ違い」が生まれるのでしょうか? どうすればお互いの信頼関係を取り戻すことができるのでしょうか。牧師と信徒が「説教」をめぐって対話するための心得を磨く11章。
コロナ禍は、21世紀にますます深刻化する高齢化と少子化、経済格差と貧困、地域コミュニティの崩壊と人々の孤立や不安といった社会の諸問題をよりいっそう浮き彫りにした。これらの問題は、地域により具体的な様相は異なるが、地域の中にある教会が直面している課題でもある。地域と共に歩む中で、教派を問わず、教会間の連携や合同、地域との連携等が模索されているが、本書では、神学的な視点、個々の教会の現場の視点、そしてエキュメニカルな意見交換を通して地域における教会の課題をさまざまな角度から捉え、明日の地域と教会についてともに考える。
実存的課題と使命として取り組まれた論稿15編。明治学院大学におけるキリスト教学研究の集大成。
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