キリスト教の歴史

3,960  (税込) (税抜 3,600 )
9784336065544, 国書刊行会, ますこひろしげ:著, 2019年11月, 四六, 324, こちらの商品は出版社/メーカーからのお取り寄せとなります。取り寄せ所要日数は通常7~10日程度です。ご注文後のキャンセルはお受けいたしかねます。また、メーカー・出版社の在庫状況によってはお取り寄せが出来ない場合もございます。予めご了承くださいませ。

家康が大坂城の豊臣家攻撃(大坂冬の陣)に踏み切った慶長十九年、幕府は禁教令を出しキリシタンを弾圧した。七十歳を超え、天下支配の態勢固めに乗り出した家康にとってキリシタンの動向は気にかかっていた。京の武家に広がりつつある信仰に、外国の勢力が徳川の権力のみならず、やがてはこの国を奪うのではないかという危惧を抱いたのである。
幕府は、元和の弾圧で信者六十人を七条河原で火刑りに処し、キリシタン関連のあらゆる資料を徹底的に隠滅した。
国外に逃れた宣教師たちが残した資料をもとに京都の史跡を訪ね歩き、四百年前の出来事に思いを馳せ、畿内を巡って活動した京(みやこ)キリシタンの人びとが、争乱の世に身を賭して命の尊厳を守り、ひろく世間を震撼させた苦難の軌跡を辿る。


3,300  (税込) (税抜 3,000 )
9784336065551, 国書刊行会, 浦川和三郎:著, 2019年11月, 四六, 316, こちらの商品は出版社/メーカーからのお取り寄せとなります。取り寄せ所要日数は通常7~10日程度です。ご注文後のキャンセルはお受けいたしかねます。また、メーカー・出版社の在庫状況によってはお取り寄せが出来ない場合もございます。予めご了承くださいませ。

明治初頭に熾烈極まる迫害を受けたことで知られる五島キリシタン。日本人で初めて仙台教区司教となり、国内のカトリックの要職を歴任した著者が数々の一級史料に基づいてその歴史を概説し、明治政府による迫害の模様を往時のエピソードとともに詳述した名著の新装版復刊。


7,480  (税込) (税抜 6,800 )

異文化と出会った〈普遍〉の使者たち――。大航海時代から啓蒙時代にかけて、アジアやアメリカに派遣されたイエズス会士らは、現地社会に適応することで布教を試みる。だが、それは今日なお解決しえない難問の蓋を開けることだった。異文化適応を軸にキリスト教の世界宣教の全体像に迫る、待望の著作。


5,940  (税込) (税抜 5,400 )
9784815810412, 名古屋大学出版会, J・G・A・ポーコック:著 田中秀夫:訳, 2021年10月, A5, 340, こちらの商品は出版社/メーカーからのお取り寄せとなります。取り寄せ所要日数は通常7~10日程度です。ご注文後のキャンセルはお受けいたしかねます。また、メーカー・出版社の在庫状況によってはお取り寄せが出来ない場合もございます。予めご了承くださいませ。

ヨーロッパの文明につきまとう「野蛮と宗教」という主題。それを壮大な世界史のなかで描き上げた歴史家ギボンの生涯を軸に、多様な啓蒙思想との出会いから、『百科全書』との対決、ローマ帝国史の着想までをたどる。


12,980  (税込) (税抜 11,800 )
9784815810078, 名古屋大学出版会, 松原知生:著, 2021年1月, A5, 652, こちらの商品は出版社/メーカーからのお取り寄せとなります。取り寄せ所要日数は通常7~10日程度です。ご注文後のキャンセルはお受けいたしかねます。また、メーカー・出版社の在庫状況によってはお取り寄せが出来ない場合もございます。予めご了承くださいませ。

古今の時間を自在に行き来し、「像」と「アート」の汽水域にたゆたうシエナ派絵画。イタリア戦争と宗教改革にともなう波乱のなか、「聖母の都市」を守護する古きイコン=聖画像はいかに動員され、新たな使命を獲得したのか。繊細なシエナ美術に秘められたダイナミズムを析出し、イメージ論の新地平を切り拓く。


3,960  (税込) (税抜 3,600 )
9784560097946, 白水社, エドワード・J・ワッツ:著 中西恭子:訳, 2021年11月, 四六, 276, こちらの商品は出版社/メーカーからのお取り寄せとなります。取り寄せ所要日数は通常7~10日程度です。ご注文後のキャンセルはお受けいたしかねます。また、メーカー・出版社の在庫状況によってはお取り寄せが出来ない場合もございます。予めご了承くださいませ。

象徴としてだけでなく、何を成し遂げたかを考察

ヒュパティアは4世紀後半~5世紀初頭、ローマ帝国のアレクサンドリアで、優れた数学者・哲学者として弟子から政界と宗教界に要人を輩出しつつも、キリスト教徒の政治的対立に巻き込まれて415年に非業の死を遂げた。本書はその生涯に加えて、死後まもなくから21世紀にいたるまでの伝説と受容の長い歴史を紹介するとともに、ともすればそれらに埋もれがちな、彼女が実際に成し遂げたこと、その時代において達成したことは何なのかを考察する。
当時の知識階層における男女それぞれの教育の異なる傾向とその社会的な事情は、女性哲学者たちを生み出す土壌となった。高名な数学者テオンの娘に生まれて学塾を率い、「公的知識人」の役割を担った新プラトン主義者ヒュパティアの活動を、著者は、教義論争と党派間対立に揺れる当時のアレクサンドリアの知的風土と、古代末期ローマ帝国のエリート層の生態のうちに位置づけて、簡明に論じる。
時代の制約のなかに生きる女性知識人をあたたかいまなざしで見つつ、ヒュパティアを過剰に聖女や悲劇のヒロインとして美化することがない視点で描かれた評伝。


5,940  (税込) (税抜 5,400 )
9784815810405, 名古屋大学出版会, 後藤里菜:著, 2021年9月, A5, 364, こちらの商品は出版社/メーカーからのお取り寄せとなります。取り寄せ所要日数は通常7~10日程度です。ご注文後のキャンセルはお受けいたしかねます。また、メーカー・出版社の在庫状況によってはお取り寄せが出来ない場合もございます。予めご了承くださいませ。

中世ヨーロッパは叫び声に満ちていた――。修道士や「敬虔な女性たち」の内心の叫びから、異界探訪譚が語る罪人の悲鳴、さらには少年十字軍や鞭打ち苦行運動に伴う熱狂まで、キリスト教世界に響き渡る多様な〈声〉に耳を傾け、霊性史・感情史の新生面を切り拓く気鋭の力作。


6,600  (税込) (税抜 6,000 )
9784862853486, 知泉書館, 甚野尚志:編, 2021年10月, 菊判, 364, こちらの商品は出版社/メーカーからのお取り寄せとなります。取り寄せ所要日数は通常7~10日程度です。ご注文後のキャンセルはお受けいたしかねます。また、メーカー・出版社の在庫状況によってはお取り寄せが出来ない場合もございます。予めご了承くださいませ。

人類が疫病と闘いながら文明を築いてきた側面について,歴史学は十分顧慮してこなかった。1万1千年前のメソポタミアでは野生動物の家畜化に伴い疫病が発生し,アテネでのペストの流行はギリシア文明を衰退させ,ビザンツ帝国でのパンデミックは古代ローマ終焉の要因となり,14世紀の黒死病によりヨーロッパ社会は根本的に変容した。南米ではスペイン人がもたらした疫病が先住民を死に追いやった。
第Ⅰ部「終末に向きあう」では,疫病による社会的危機が生み出す終末意識を検討する。第Ⅱ部「疫病とその影響」では,14世紀に大流行したペストがその後の西欧世界に与えた影響を分析し,Ⅲ部「他者への抑圧」では西欧の近中世世界で,社会的危機に際して迫害され排除されたマイノリティの問題を扱う。第Ⅳ部「境界を乗り越える」では,西欧とロシアの修道院や中南米のイエズス会布教区で,疫病が修道士や信徒の信仰のあり方に衝撃を与え,彼ら自身が霊的な再生をいかに目指したかを考察する。
産業革命以来,物質的欲望を追求してきた「近代文明」が限界に直面し,さらに世界がコロナ禍にあって,我々は文明の「境界」を越えて新たな文明へと「再生」できるのか。そのような問題意識から,本書はヨーロッパ中近世史の研究者が専門領域の事例を通して,疫病による社会的,宗教的な影響や伝承を実証的に考察した他に類のない本格的業績である。


2,090  (税込) (税抜 1,900 )
9784779306679, 北樹出版, 小林紀由:著, 2021年12月, A5, 131, こちらの商品は出版社/メーカーからのお取り寄せとなります。取り寄せ所要日数は通常7~10日程度です。ご注文後のキャンセルはお受けいたしかねます。また、メーカー・出版社の在庫状況によってはお取り寄せが出来ない場合もございます。予めご了承くださいませ。

宗教学の立場から沖縄の復帰前後のキリスト教プロテスタント諸教派の動向とキリスト者の思想とを分析。

【目次】

1 本書の立場(6) 1.1 宗教をどう見るか 1.2 キリスト教をどう見るか

2 復帰期のキリスト教と本書の基礎資料(21)

3 「復帰」「復帰拒否」「反復帰」(28)

4 戦後沖縄プロテスタントと復帰(34) 4.1 沖縄バプテスト連盟と復帰 4.2 沖縄キリスト教団と復帰 4.3 沖縄聖公会と復帰 4.4 平和をつくる沖縄キリスト者の会

5 復帰後の沖縄キリスト教と復帰問題(86) 5.1 諸魂協会の移転問題 5.2 反戦宣教師の解任問題

6 おわりに 戦後沖縄プロテスタントの思想動向(109)


1,320  (税込) (税抜 1,200 )
9784909871350, ヨベル, 金子晴勇, 2021年11月, 新書, 272

盟友ルターとの対決で知られる稀代の人文主義者。その計り知れない知性の泉を、主著を足がかりに広汎に探る。

エラスムスの神学に基礎にある信仰について述べておきたい。エラスムスの神学の基礎には『エンキリディオン』や『痴愚神礼讃』で説かれた根本思想があって、「目に見えるものから見えないものへ」という超越の思想として述べられた。彼の神学の基礎には、わたしたちの目を地上的事物の諸価値から天上的なものに向けさせていく信仰の超越が説かれている。ここには人間的な価値を根源的に変革する信仰の働きが認められる。(本文より)


3,850  (税込) (税抜 3,500 )

京都大学の学部生に向けた昭和41年から58年まで18年に及ぶ「中世哲学」講義を全5巻に収録した,他に類のない貴重な記録である。講義は明快な語り口とともに,そのつどの関心や研究成果を織り交ぜ,中世哲学の意味や意義,そして歴史的に形成されてきた中世哲学の背景など,多様なヨーロッパ中世への招待となっている。
本巻では昭和50-52年度までの3年間の講義を収載する。
キリスト教におけるグノーシス思想,とくにパウロのグノーシス思想を考察するために,プラトンとアリストテレスのグノーシス概念を比較検討し,両者における意味の違いを考察する。さらにヘレニズム時代におけるエピクロスとストア派のグノーシスが「宗教的救済知」であることを明らかにする。それらを踏まえてヘレニズム世界に新たに勃興してきたキリスト教のグノーシス的側面が解明される。
パウロが『コリント前書』で論じる信者間の「分裂」や「性生活」,さらに「霊的賜物」や「結婚」の問題等について,グノーシス思想との関連に基づく分析・解明は,『中世哲学講義』全五巻の論述の中でも圧巻の明晰性,独自性,そして深度を示している。
山田晶教授の広範な歴史的視野と独自の着想は,若い読者のみならず研究者にとっても示唆に富むものである。講義の臨場感を味わいつつ,講義を組み立てるうえで盛り込まれている有益な事例は,現場の教師にとり参考となろう。


1,100  (税込) (税抜 1,000 )
9784910038407, 花乱社, 下園知弥/宮川由衣:編, 2021年11月, B5変型, 80

「全世界に行って,すべての造られたものに福音を宣べ伝えなさい」(「マルコによる福音書」16:15)
このイエス・キリストの言葉は,すべての宣教師たちへの普遍的な指針となって,彼らを未知の土地へと駆り立てる霊的な動機となった。そして,大航海時代,多くの宣教師たちがヨーロッパからアジアを目指し,海を渡った。
16世紀,イエズス会は日本においてもカトリック神学の教育を実践しその霊性を伝えたが,その宣教活動では聖像画(キリストや聖母子の聖像)が重要な役割を果たした。その後,禁教下にキリシタンによって継承された聖像は一様ではなく,各地域固有の信仰のかたちをうつしだしている。──
日本にもたらされたキリスト教の霊性と聖像のかたちを辿り,この地に息づく日本のキリスト教信仰を見つめる。
【2021年度西南学院大学博物館特別展Ⅱ図録】


3,850  (税込) (税抜 3,500 )

クリスマスの起源や慣習、 世界各地で独自に発展した祝い方まで。強大な影響力を持つ祝祭として時に禁じられ、時に政治利用されてきたクリスマスの多面的な歴史を 豊富な図版(85 点)で解説するクリスマス史の決定版。


1,650  (税込) (税抜 1,500 )
9784909871565, ヨベル, 吉田裕子:著, 2021年10月, 四六, 264

曙の翼を駆って私を旅する。 

“ 曙の翼を駆って海のかなたに行き着こうとも、そこにもあなたはいまし、わたしを導き、とらえる……” ダビデの賛歌を自身の生涯の子守歌に、かつての故郷、宮城県米川村に受け継がれ、自身の中にも流れ込むことになったキリスト教信仰の源流を訪ねる旅。あふれ出るままに回想された個人史であるとともに、日本のキリスト教史の貴重な一証言でもある。 


私の中に静かに、時に激しく湧き上がるものがあった。出会ってきた事々や思い、〝不思議〟を記憶の限りを尽くして心に広げ、手繰り寄せては広げ景色を浮かべ、出会った人々に思いを馳せる。心に秘めた〝不思議〟に一心になっているという年月。ふと思う、このことは心を耕して水を注ぎ入れてきたということだったのかもしれない。もしかしたら心に豊かな土壌をつくり上げるという時間だったのかもしれない。(プロローグより) 

+

1,375  (税込) (税抜 1,250 )

アズサ・リバイバルから第四の波まで


1,100  (税込) (税抜 1,000 )

多くの日本人が持つキリスト教のイメージにはどんなものがあるだろうか。十字架、愛、純真……。
しかしキリスト教の歴史を正面から学ぶ時、決してそれだけではないことに気付く。キリスト教の歴史とは、人間の愛と正義の物語だけではなく、あらゆる罪と悪、欲と欺瞞のヒストリーでもあることが分かるだろう。まさにそれは世界中を舞台とした2000年以上に渡る壮大な大河ドラマを観ているかのような錯覚さえ覚える。しかも、そのドラマの登場人物の中に、あなたも私も、確かにいるのである。クリスチャンであろうとなかろうと、その歴史の大きな渦の中に確実に私たちの名前は刻まれていく。
本書は、語り尽くせぬキリスト教、その歴史ドラマのストーリーを奇跡的に凝縮した価値ある一冊である。


2,200  (税込) (税抜 2,000 )
9784582477511, 平凡社, 山田貴司:著, 2021年10月, 四六, 324

明智光秀の娘として生まれ、細川忠興に嫁ぎ、関ヶ原合戦直前に命を投げ出したガラシャ。その生涯と死後に広まったイメージを、史実を積み重ねた客観的な検証によって解き明かす。


550  (税込) (税抜 500 )
9784882163848, 聖母の騎士社, 田端美恵子:著, 2021年10月, 文庫(A6), 142

―なぜ聖母は秋田の地を選ばれたのか― 聖母への強い思いで係わりを調べたとき、秋田という地はおびただしい殉教によって清められた尊い場所であった。涙を流された聖母の背景に隠された知られざる殉教の歴史が蘇る。


6,380  (税込) (税抜 5,800 )

幕末からアジア・太平洋戦争後に至るまで、多くの医師資格をもつプロテスタント宣教師がアメリカより日本に派遣され、医療を通じて人々にキリスト教を広めていった。ドイツの強い影響下にあった明治期以降の日本医学界において、アメリカ人医療宣教師たちはいかにその活動を拡大していったか。日々の診療のみならず、医学・看護教育、慈善事業・公衆衛生事業など多岐にわたる彼らの活動とその変遷を検証する。


2,365  (税込) (税抜 2,150 )
9784309763057, 河出書房新社, 杉本智俊 著, 2021年9月, A5変型, 140

イエスの生涯と奇跡、ユダヤ戦争、キリスト教の迫害ーー新約聖書に書かれた物語を考古学で検証し、イスラエル周辺や古代ローマの豊かな歴史を味わう。『図説旧約聖書の考古学』の姉妹篇。


2,310  (税込) (税抜 2,100 )
9784400213314, 新教出版社, 長谷川修一, 2021年8月, 四六, 300

モノから見えてくる暮らしの実相

聖書の世界の人々は、どんな住まいに住み、いかなる食生活を送り、何を着て装っていたのか? また彼らが使っていた貨幣や暦は? 戦争ではどんな武器を使っていたのか? 聖書考古学の第一人者が、古代の人々の暮らしと社会をめぐる興味尽きないテーマを楽しく解説。聖書の読み方が一歩深くなる。『福音と世界』好評連載の単行本化。

【目次より】

1 住まい

2 ワイン1

3 ワイン2

4 ビール

5 ファッション

6 パン

7 オリーヴ

8 碑文

9 紀年法と貨幣

10 エルサレム神殿

11 会堂

12 市壁

13 市門

14 列柱付き建造物

15 印章

16 契約

17 音楽

18 交易

19 葬送と墓制1

20 葬送と墓制2

21 葬送と墓制3

22 戦争1

23 戦争2

24 戦争3

あとがき

索引


1,430  (税込) (税抜 1,300 )

キリスト教は、イエスやパウロによって現在の形が定められたわけではない。この宗教の最初の一世紀には、世界宗教となった後世から振り返った際に想像されがちな一枚岩で安定した教会組織も存在していなかった。さらに言えば、イエスの活動とその死の後でも多くの点でユダヤ教の枠内にとどまっていた。しかし、いくつかの決定的な転回があり、キリスト教は自分たちの独自性を発見していくこととなった。どのような出来事、どのような思索が、キリスト教を新しい自律した宗教へと歩ませることになったのか。厳密な資料読解を通して描く。

【目次】
1 キリスト紀元初めの頃のユダヤ教
2 洗礼者ヨハネとナザレのイエス
3 エルサレムの初期教会
4「ヘレニスト」の再活性化
5 パウロの最初の活動
6 前方への逃避
7 教会のリーダーとしてのパウロ
8 神学者および殉教者としてのパウロ
9 六〇年代の重大危機
10 キリスト教の反撃
11 パウロの後継者たちの目覚め
12 大人として成熟したキリスト教に向けて
13 強化とヘレニズム化
結論


1,100  (税込) (税抜 1,000 )
9784779515859, ナカニシヤ出版, 石坂尚武:著, 2021年8月, 新書, 164, こちらの商品は出版社/メーカーからのお取り寄せとなります。取り寄せ所要日数は通常7~10日程度です。ご注文後のキャンセルはお受けいたしかねます。また、メーカー・出版社の在庫状況によってはお取り寄せが出来ない場合もございます。予めご了承くださいませ。

伝染病の流行と宗教改革との関係とは? 伝染病の流行によって形成された、峻厳な神という時代の心性……それがルターにどのような影響を与えたのか。ペスト史研究者がルターの宗教改革の原因を論じた第2版。


2,420  (税込) (税抜 2,200 )
【出版社】 八坂書房 【著訳者】 グラディス・テイラー 栗山節子/訳 【内容案内】 ギリシャの女神ヴィーナスの薔薇は、いかにして聖母マリアの花になったのか?...

"[図説]聖人と花" の最低購入数は 1 です.


1,320  (税込) (税抜 1,200 )
9784794225313, 草思社, 井上章一, 2021年8月, 文庫(A6), 368, こちらの商品は出版社/メーカーからのお取り寄せとなります。取り寄せ所要日数は通常7~10日程度です。ご注文後のキャンセルはお受けいたしかねます。また、メーカー・出版社の在庫状況によってはお取り寄せが出来ない場合もございます。予めご了承くださいませ。

福岡に室町時代から残る芸能「幸若舞」の主人公、百合若大臣。
この響きと物語の構成に「ユリシーズ」との関係を感じ取った坪内逍遥は、
「百合若=ユリシーズ」という大胆な説を1906年に提唱する。
はたして、起源はギリシヤか九州か。

勃興する西洋起源説、さらに想像は中央アジアへと広がる。
時代を追うごとに変遷してゆく、百合若大臣をめぐる言説の数々。
そしてその流れから次第に見えてくる、天守閣論との意外な共通点。
西方への憧れから生まれた日本人の幻想の系譜を、
膨大な論説を自在に横断し徹底解明する。
芸術選奨文部大臣賞受賞作。

<目次より>
第四章 百合若とユリシーズ
海の英雄の物語
起源はギリシアか、九州か
京都へつどう碩学たち
ユリシーズを歓迎した時代
聖徳太子はキリストか
ユダヤのダビデとイスラエル
ギリシア神話とイソップ童話
もうひとつの欧化論
津田左右吉がなげた影
牛若丸とアエネイス
南蛮渡来のクラシック

第五章 中央アジアへいたるまで
日本的文化受容の可能性
ユリをあやつるイチジョーたち
転機をむかえた百合若論
民俗と、献と
国文学の鎖国主義
ヴィトルヴィウスとアルベルティ
アポロドロスにたくした夢
京都と山口をむすぶ糸
天文六年、ユリワカタイシン
すてがたい魅力
歴史を読みとく哲学者
つつしむべき飛躍
ラーマとナラの物語
ふたたび世界へ、目をむけて

あとがき
文庫版へのあとがき
主要参考文献
安土城と「百合若大臣」をめぐる言説史年表


1,320  (税込) (税抜 1,200 )
9784794225306, 草思社, 井上章一, 2021年8月, 文庫(A6), 400, こちらの商品は出版社/メーカーからのお取り寄せとなります。取り寄せ所要日数は通常7~10日程度です。ご注文後のキャンセルはお受けいたしかねます。また、メーカー・出版社の在庫状況によってはお取り寄せが出来ない場合もございます。予めご了承くださいませ。

16世紀に成立した建築様式である天守閣。
時が下って江戸期、「天守閣にはキリストが祀られている」
という説が突如広く流布し始める。
さらにその後、日本起源説、中国建築の影響説と、
時とともに目まぐるしく変化する、天守閣をめぐる言説の数々。
はたして、天守閣にヨーロッパ文明は関係しているのか、
それとも日本固有の文化なのか。

各時代の膨大な歴史家の記述、建築史学の研究などを横断し、
真っ当な研究からトンデモ説までをふくむ
多様な言説を分析してゆくなかで浮かび上がる、日本人の幻想の系譜。
芸術選奨文部大臣賞受賞作。
<目次より>
第一章 天守閣と天主教
ハワイにそびえる天守閣
十八世紀からの都市伝説
太秦のネストリアン
クルスの家紋
江戸の西洋史
キリシタンへの想像力
伊丹城に天守閣はあったのか
天主にまつわる諸宗教
歴史家たちのヨーロッパ
擬洋風建築の天守閣

第二章 日本、中国、そしてヨーロッパ
日本文化がかがやくとき
黄昏のマンチェスター学派
モダン・デザインにながされて
石垣から読めること
『天守指図』とカテドラル
八角形がひめた謎
よみがえるヨーロッパ
日本から中国へ
天道思想とキリスト教
芸能史か、思想史か
建築か、宗教か
国語辞典の天守閣

第三章 織部灯籠とキリシタン
『古都』と『舞姫』
つくられた伝説
灯籠を売るひとびと
学問と信仰


2,310  (税込) (税抜 2,100 )
9784309763064, 河出書房新社, 杉本智俊 著, 2021年7月, A5変型, 120

ノアの方舟、アブラハムの一族、出エジプト――旧約聖書に書かれた物語は史実か、創作かを、考古学から検証する。歴史的出来事や当時の暮らしを明らかにし、聖書の豊かな世界へ誘う。


1,177  (税込) (税抜 1,070 )
9784065245095, 講談社, 増田四郎:著, 2021年7月, 文庫(A6), 272, こちらの商品は出版社/メーカーからのお取り寄せとなります。取り寄せ所要日数は通常7~10日程度です。ご注文後のキャンセルはお受けいたしかねます。また、メーカー・出版社の在庫状況によってはお取り寄せが出来ない場合もございます。予めご了承くださいませ。

ヨーロッパはなぜ世界の覇権をとったのか? その基層をなす社会構造の特殊性は中世に準備されていた。中国やローマ帝国が目指した世界帝国を否定し、国民というまとまりの上に立つ国家という独自の道を、中世一千年をかけて形成したのである。そのとき、神・自然・同胞、三つに対する考え方の変化が起こった。政治史・経済史・法制史などに分化した理論を統合し、人間の移動や、文字に残っていない民衆の「話し言葉の世界」をひっくるめて、現在に続く世界史の転換と相関を、語りかけるように読み解く。わたしたちは歴史から何を学べるか?

【目次】
第一講 中世社会史への誘い
第二講 民族大移動期の世界史的意義(4~8世紀)
第三講 西ヨーロッパ的生産様式の形成と普及(8~11世紀)
第四講 西ヨーロッパ中世都市の特色(11~13世紀)
第五講 中世西ヨーロッパ社会に共通した特質(13~16世紀)
第六講 国家権力の質的変化について


17,600  (税込) (税抜 16,000 )
9784840622127, 八木書店, 高瀬弘一郎, 2017年7月, A5, 768, こちらの商品は出版社/メーカーからのお取り寄せとなります。取り寄せ所要日数は通常7~10日程度です。ご注文後のキャンセルはお受けいたしかねます。また、メーカー・出版社の在庫状況によってはお取り寄せが出来ない場合もございます。予めご了承くださいませ。

【内容説明】
●海外に所在するカトリック教会の同時代史料を博捜し、教会が一翼を担った海上貿易、商人、通貨、送金、為替、利子、教会と権力者に焦点をあて、キリスト教教会の本音と建て前を徹底解明。
●キリシタン時代日欧交渉史の名著『キリシタン時代対外関係の研究』(1994年、吉川弘文館)の全編に渡り加筆訂正し、新稿3本を加え、索引を付す。

【目次】
第一章 イエズス会『会憲』等に見られる経済基盤の理念とキリシタン教会
―とくにレンタと喜捨を中心に―
第二章 キリシタン布教におけるウスラ徴取の問題
第三章 キリシタン教会の貿易活動―マカオ=長崎間以外の貿易について―
第四章 キリシタン教会の貿易活動―とくに生糸以外の商品について―
第五章 キリシタン教会の貿易活動―托鉢修道会の場合について―
第六章 キリシタン教会の経済活動における送金
第七章 ポルトガル領インディアにおけるレアル貨為替相場とイエズス会宣教師
第八章 キリシタン教会のマカオ駐在財務担当パードレ
第九章 キリシタン時代における“教商”
第十章 キリシタン時代における府内司教区の経済基盤
第十一章 江戸幕府の禁教令とイエズス会日本管区長カルヴァリョ
第十二章 転び伴天連荒木トマス
第十三章 長崎代官村山当安をめぐる一つの出来事
第十四章 キリシタン宣教師が用いた暗号
第十五章 「越冬」invernarの語義

増 補
第一章 揺籃期日英交渉の一齣
第二章 キリシタン時代の文化と外交
第三章 「予はローマに行ける伴天連ジュリアン也」

あとがき

索 引


16,500  (税込) (税抜 15,000 )
9784840622387, 八木書店, C・R・ボクサー:原著 高瀬弘一郎:訳, 2021年6月, A5, 728, こちらの商品は出版社/メーカーからのお取り寄せとなります。取り寄せ所要日数は通常7~10日程度です。ご注文後のキャンセルはお受けいたしかねます。また、メーカー・出版社の在庫状況によってはお取り寄せが出来ない場合もございます。予めご了承くださいませ。

葡・西・蘭・仏・日など諸国語の膨大な原史料と研究を読み解き、大航海時代の歴史を広い視野から透徹した名著が、日欧交渉史の泰斗による日本語翻訳版で初刊行!

〔原著〕Charles Ralph Boxer,The Christian Century in Japan 1549-1650, University of California Press,(1951) second printing,corrected,1967.

●原史料の読解と深い学識を備えた英国人・ボクサーの名著
各地の文書館が所蔵するイエズス会原史料を渉猟し、高い教養と当該時代に関する深い学識を備えた、英国人研究者のチャールズ・ラルフ・ボクサー(1904-2000)。1951年に初版が刊行されてから70年が経過した今日でも必読すべき本書、本邦初の日本語訳で公刊。

●キリシタン時代の日本を世界史的な視野から俯瞰
カトリック教会関係者やカトリック側から歴史を見る外国人研究者が断然優位に立つ中で、著者ボクサーは、キリシタン時代の日本を世界史的視野から俯瞰し、大航海時代の日本におけるカトリック布教を、通史的に著述し、極めて有意義な史観を有する。

●国内史的、カトリック的思考を省察
日本史上初めて価値観を異にする諸外国との関係、カトリックとの関係が、重要な史的要因となるキリシタン時代。キリスト教徒ではあるが非カトリックの学識深いイギリス人ボクサーの歴史に対する見方や解釈は、これまでの国内史的、カトリック的思考を省察するきっかけとなる。そうした中、キリシタン布教は大航海時代の所産であることを明確に示す。

●キリシタン交渉史の第一人者による翻訳と解説
訳者の高瀬弘一郎は、研究書『新訂増補 キリシタン時代対外関係の研究』や史料集『モンスーン文書と日本―十七世紀ポルトガル公文書集―』(いずれも八木書店刊)などを著したキリシタン交渉史の第一人者。本書の末尾には、訳者による解説と索引を付す。


1,320  (税込) (税抜 1,200 )
9784909871343, ヨベル, 金子晴勇, 2021年6月, 新書, 264

霊性の深まりと共に拓かれていった神秘思想、神学体系の構築など、キリスト教思想が大きく花開いたこの時代を探訪!

+

3,850  (税込) (税抜 3,500 )
9784862581358, 風行社, 古賀敬太, 2021年2月, A5, 270, こちらの商品は出版社/メーカーからのお取り寄せとなります。取り寄せ所要日数は通常7~10日程度です。ご注文後のキャンセルはお受けいたしかねます。また、メーカー・出版社の在庫状況によってはお取り寄せが出来ない場合もございます。予めご了承くださいませ。

歴史を導く神への信仰を根底に有しつつ、時代の波に押し流されることなく、軍国主義を批判し、民主主義と平和を説いた矢内原忠雄。彼は自らを預言者イザヤやエレミヤに擬していた。


4,400  (税込) (税抜 4,000 )
9784862853417, 知泉書館, 山田晶:著 川添信介:編, 2021年7月, A5, 458, こちらの商品は出版社/メーカーからのお取り寄せとなります。取り寄せ所要日数は通常7~10日程度です。ご注文後のキャンセルはお受けいたしかねます。また、メーカー・出版社の在庫状況によってはお取り寄せが出来ない場合もございます。予めご了承くださいませ。

京都大学の学部生に向けた昭和41年から58年まで18年に及ぶ「中世哲学」講義を全五巻に収録した,他に類書のない貴重な記録である。
講義は明快に語られるとともに,その都度の関心や研究成果を織り交ぜ,中世哲学の意味や意義,そして歴史的に形成されてきた中世哲学の背景など,多様なヨーロッパ中世への招待となっている。
本巻では昭和41-44年度までの4年間の講義を収載する。
「中世哲学とは何か」の関心に基づきキリスト教と哲学の関係についてパウロとヨハネを中心に考察する。またグノーシス思想の意味について,ギリシア哲学や神秘思想,ユダヤ教やパウロなどとの関係を通して詳細に分析する。
後半ではヘーゲルの歴史観を吟味しつつ中世哲学自体の存在を問うとともに,古代哲学と中世哲学との連続と断絶,近世哲学やフマニスムスと中世哲学との関わり,さらにイスラムやユダヤ教との関連,そして神話と啓示の歴史性に関する中世哲学の意義について考える。近世哲学にはない,中世哲学のもつ豊かな地平が示される。
本書は長年の研鑽に裏打ちされた山田晶教授の広範な歴史的視野と独自の着想など,若い読者だけではなく研究者にとっても示唆に富む。また講義の臨場感を味わうのみならず,本書に盛り込まれた有益な事例は現場の教員が講義を組み立てるうえでも参考になろう。


4,950  (税込) (税抜 4,500 )

写本制作は盛期ルネサンスまで千数百年にわたって、多様な環境のもと、ヨーロッパの津々浦々で行なわれてきた。その特徴としてすべての事例にあてはまるものがないほどだ。本書はそんな中世の彩飾写本(彩色だけでなく金か銀が施されているものをこう呼ぶ)が作られる工程を、制作に携わったひとびとの視点に寄り添う形で、写本研究の第一人者が解説していく。
中世に使われていたインクやペンは、今日使われているものとは性質も製法も異なった。挿絵の中の写字生は現代のペンとは違った持ち方をし、文字もじっくり観察すれば、現代のアルファベットとは書き順が異なる。同様に、「挿絵のデザインは誰がどうやって決めたのか?」「インクで書き間違えてしまったら、どう対処したのか?」「羊皮紙ヴェラムの最高級品は本当に牛の胎児の皮製なのか?」といった、写本を鑑賞するうちに浮かんでくる疑問の数々が、オックスフォード大学ボドリアン図書館所蔵の写本を中心とする多数の図版とともに検討される。
西洋中世写本の愛好家にその魅力を伝えつつ、専門家にも貴重な写本の細部について、新たな世界を開いてくれる一冊。


1,760  (税込) (税抜 1,600 )
9784087880557, 集英社, 佐藤賢一:著, 2021年6月, 四六, 336, こちらの商品は出版社/メーカーからのお取り寄せとなります。取り寄せ所要日数は通常7~10日程度です。ご注文後のキャンセルはお受けいたしかねます。また、メーカー・出版社の在庫状況によってはお取り寄せが出来ない場合もございます。予めご了承くださいませ。

イスラエルとパレスチナの衝突。世界各地で勃発するテロ。その背景の根深い宗教問題――。
同じエルサレムを聖地とするユダヤ教、キリスト教、イスラム教をめぐる約三千年を追いながら、日本人がわかりにくいと思われるポイントを整理し質問形式で世界史を読み解く。


3,300  (税込) (税抜 3,000 )

何十年もの間、聖書学者とヒッタイト学者は共に、ヒッタイト文書の中に聖書の章句を解明しうる情報源を熱心に探し求めてきた。(中略)本書は、ヒッタイト研究が聖書の解釈にいかに寄与するのかについて、最新の研究を含めながら包括的にまとめることも試みている。このように、本書はこの主題についての研究蓄積を概観したい読者と、ヒッタイトの歴史・社会・宗教の簡潔な概説を求める読者に向けたものである。(「まえがき」より)

【目次より】

まえがき

第1章 ヒッタイト研究史の概説

第2章 ヒッタイトの政治史

第3章 社会

第4章 宗教

第5章 聖書の中の「ヒッタイト人」

あとがき


5,060  (税込) (税抜 4,600 )
9784560098530, 白水社, ジュディス・ヘリン:著 井上浩一:監訳 足立広明・中谷功治・根津由喜夫・高田良太:訳, 2021年6月, 四六, 500, こちらの商品は出版社/メーカーからのお取り寄せとなります。取り寄せ所要日数は通常7~10日程度です。ご注文後のキャンセルはお受けいたしかねます。また、メーカー・出版社の在庫状況によってはお取り寄せが出来ない場合もございます。予めご了承くださいませ。
千年にわたる歴史を、政治・宗教・文化・経済など28のテーマを通して、西欧やイスラームとの関係とともに立体的に解説する。

"【取り寄せ】ビザンツ 驚くべき中世帝国 新装版" の最低購入数は 1 です.


1,320  (税込) (税抜 1,200 )
9784931532052, ゴスペル・ライト出版, ウォルターH.マッセン博士:著 増井誠太:訳, 2021年6月, A5, 149, こちらの商品は、店頭在庫品切れの場合、お取り寄せに1~3週間程度お時間を頂戴いたします。また、出版社の在庫状況によってお取り寄せできない場合がございます。

福音書にあるイエスの生涯をマタイ、マルコ、ルカ、ヨハネの福音書を対比しながら学ぶことができる本。


目 次
はじめに
第 Ⅰ 課 出生と少年時代
第 Ⅱ 課 イエスの公生涯
第 Ⅲ 課 公生涯における最初の過越の祭り
第 Ⅳ 課 公生涯で二回目の過越から三回目迄
第 Ⅴ 課 三回目の過越の祭り ガリラヤから退去
第 Ⅵ 課 仮庵の祭りからベタニヤ到着まで
第 Ⅶ 課 最後の週
第 Ⅷ 課 主の四回目の過越の祭り 主の十字架
第 Ⅸ 課 復活 出現 昇天
付 録 四福音書の“対比表”
結尾のことば 再監修者・増井誠太

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1,980  (税込) (税抜 1,800 )
9784406065931, 新日本出版社, 早乙女勝元, 2021年5月, 四六, 224

ユダヤ人救出に力を尽くした日本の外交官、杉原千畝の足跡を追い体験者の貴重な証言を多数紹介する『生命をみつめる 杉原領事とレーロチカのパン』。6年間長崎に滞在し、後にアウシュビッツで、友の身代りとなって処刑された一人の神父の物語『コルベ神父―優しさと強さと』。ナチスの狂気の戦争に抗う2作品を収録。


902  (税込) (税抜 820 )
9784480074065, 筑摩書房, 竹下節子著, 2021年6月, 新書, 240

ペスト、赤痢、コレラ、スペイン風邪、新型コロナ――、古代から現代まで、人類は疫病とどのように向き合ってきたのか。律法により衛生管理を徹底し「穢れ」を排除したユダヤ教と、病者に寄り添い「魂の救い」の必要性を説いたキリスト教。二つの価値観が対立しつつ融合し、やがて西欧近代という大きな流れへと発展してゆく。聖書に描かれた病者たち、中世の聖者や王が施す治療、神なき現代社会で「健康」を消費する現代医学。疫病に翻弄される世界の歴史を描き、精神の変遷を追う。


1,650  (税込) (税抜 1,500 )

歴史の欠落を埋める貴重な共同研究!

スペイン風邪は、当時の日本人の4割以上が感染し、35万人が死亡した大惨事だった。しかし、キリスト教史にほとんど言及されることがなく、キリスト教が当時どのような対応をとっていたのか不明だった。本書は、

・各教派や学校の機関紙誌、また教界の指導的人物の日記を徹底的に読み込み、当時のキリスト者が、スペイン風邪についてどのように考えていたのか、また教会としてどのような取り組みをしていたのかを探る。

・巻末に当時の資料からの詳細な抜粋一覧を付す。

・感染症対策の専門家で、東京都看護協会危機管理室アドバイザーを務める堀成美氏の5編のコラムを付す。


5,390  (税込) (税抜 4,900 )
9784309228211, 河出書房新社, ダン・ジョーンズ:著 ダコスタ吉村花子:訳, 2021年4月, 四六変型, 496, こちらの商品は出版社/メーカーからのお取り寄せとなります。取り寄せ所要日数は通常7~10日程度です。ご注文後のキャンセルはお受けいたしかねます。また、メーカー・出版社の在庫状況によってはお取り寄せが出来ない場合もございます。予めご了承くださいませ。

栄光、堕落、傲慢、破滅―伝説を超えて語られる、中世最強の軍事組織の光と血と闇の歴史。巡礼者であり戦士、貧者であり銀行家。神の教えと剣に生きた男たちのありのままの軌跡を、かつてない圧倒的なスケールで描き出す。世界的ベストセラー、待望の邦訳!

第1部 巡礼者たち―一一〇二年頃‐一一四四年(サソリがうごめく黄金の鉢;イェルサレムの防衛;騎士団;あらゆる良い贈り物)
第2部 戦士たち―一一四四‐一一八七年(天国と地獄の戦い;戦争の粉砕機;邪悪な塔;権力と富;二つの地における災難;炎の涙;イェルサレムに災いあれ!)
第3部 銀行家たち―一一八九‐一二六〇年(富を求めて;貧窮とはほど遠く;ダミエッタ!;敵意と憎悪;我らが旗を掲げよ!)
第4部 異端者たち―一二六〇‐一三一四年(喉のしこり;町は陥落する;悪魔にそそのかされて;異端の堕落;主は我らの仇を取らん)


8,800  (税込) (税抜 8,000 )
9784585310006, 勉誠出版, 坂野正則:著, 2021年3月, A5, 288, こちらの商品は出版社/メーカーからのお取り寄せとなります。取り寄せ所要日数は通常7~10日程度です。ご注文後のキャンセルはお受けいたしかねます。また、メーカー・出版社の在庫状況によってはお取り寄せが出来ない場合もございます。予めご了承くださいませ。

2019年4月15日に発生したパリ・ノートル=ダム大司教座聖堂の大規模な火災。尖塔や屋根が燃え落ちる姿は、SNSをはじめとする各種メディアを通じて世界中の人々に大きな衝撃をもたらした。850年の歴史をもつこの大聖堂は初期ゴシック建築の傑作であると同時に、中世以降も、様々な統治権力との結びつきを保ちながらフランスの「国民的記憶」の一翼を担い続けてきた。重要な文化財、そして、宗教施設である大聖堂を空間的・社会的・精神的に「再生」させるためにはどのような方法がふさわしいのか。複数の年代にまたがる絵画作品、図面、大聖堂の写真といった豊富なビジュアル資料とともに、キリスト教神学・建築史学・西洋史学・文化財学による領域横断的なアプローチにより、「ノートル=ダム大聖堂」の歴史、その復興・再生を考察する。

序章 歴史遺産と信仰空間としてのパリ・ノートル=ダム大聖堂の再建
特別寄稿 ノートル=ダムの火災のあとで(クリスチャンヌ・ウルティック(原敬子訳))
第1章 ゴシック時代の教会建築を巡る神学的理解―聖書解釈との関連から
第2章 中世における都市パリと大聖堂―シテ島東側の空間形成を中心に
第3章 大司教座聖堂としてのパリ・ノートル=ダム大聖堂の成立―近世空間における権力と聖性
第4章 パリ・ノートル=ダム大聖堂の近世におけるリノベーション
第5章 ノートル=ダム大聖堂とヴィオレ=ル=デュクの木造尖塔
第6章 近現代ヨーロッパにおけるゴシック様式大聖堂の社会史


7,700  (税込) (税抜 7,000 )
9784832968660, 北海道大学出版会, 戸田聡, 2021年3月, A5, 312, こちらの商品は出版社/メーカーからのお取り寄せとなります。取り寄せ所要日数は通常7~10日程度です。ご注文後のキャンセルはお受けいたしかねます。また、メーカー・出版社の在庫状況によってはお取り寄せが出来ない場合もございます。予めご了承くださいませ。

東方に重心を置きつつ古代キリスト教史を見るとどう見えてくるか、聖書を見るとどう見えてくるか―新約聖書で最初にできたのは「マタイ福音書」である、Q資料仮説は不要である、など、挑戦的な問題提起の書。「トマス福音書」新訳を収録。

第1部 聖書(旧約・新約)とその周辺(共観福音書問題のための覚書;『トマスによる福音書』における弟子イメージ;聖書解釈をめぐる若干の考察;巨大な地下迷宮?―ディアテッサロン再論;『エウセビオスのカノン』に見る福音書理解;“翻訳”『トマスによる福音書』;『トマスによる福音書』をめぐる諸問題;福音書聖典/外典に見るイエス像―古典としての聖書)
第2部 古代キリスト教(最初期のキリスト教をどう理解するか―Dani´elouの所説の射程;いわゆる「キリスト教のギリシア化」をめぐって;初期キリスト教と聖書翻訳)


11,000  (税込) (税抜 10,000 )

イエス時代の多彩なユダヤ文学

七十人訳聖書、ユダヤ人ヘレニストによる歴史書・詩文・哲学書などのギリシア語文学や、当時の民間宗教や宗教共同体の実態を克明に刻む、死海文書・魔術書・聖書ミドラシュなどのセム語文学を概観する。豊かな色彩を帯びたヘレニズム期ユダヤ教の諸相を学ぶ上で不可欠な一巻。


1,980  (税込) (税抜 1,800 )
9784480017284, 筑摩書房, 金子晴勇, 2021年4月, 四六, 400,  

ギリシアの理性とヘブライズムの霊性の総合、それに続いて起きる解体――この総合と解体のダイナミズムに注目して、ヨーロッパ思想史全体を描き出す野心的試み。


16,500  (税込) (税抜 15,000 )

明治期プロテスタント史に新史料!

組合協会牧師から聖公会信徒へ


・現横浜指路教会でのヘボン、井深、植村、両グリーン、ノックスの説教記録

・現横浜指路教会、現横浜海岸教会、現神戸教会での松山高吉自身の説教原稿

・平安教会牧師としての活動記録、諸教会での説教原稿、伝道の旅程と諸記録

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2,750  (税込) (税抜 2,500 )
9784623089796, ミネルヴァ書房, 小林功/馬場多聞:編著, 2021年3月, A5, 228, こちらの商品は出版社/メーカーからのお取り寄せとなります。取り寄せ所要日数は通常7~10日程度です。ご注文後のキャンセルはお受けいたしかねます。また、メーカー・出版社の在庫状況によってはお取り寄せが出来ない場合もございます。予めご了承くださいませ。

本書は、中世の地中海世界の歴史について、キリスト教世界とイスラーム世界の対立よりも、両者の緊密な関係を意識して説明する入門書です。複眼的な視野でわかりやすく解説しているので、中世の地中海世界の歴史を味わうためのよきガイドブックとなるでしょう。

序章 地中海世界の中世を語り、学ぶこととは
第1章 中世前半の東地中海
第2章 中世前半の地中海中西部
第3章 文明のはざまで―クレタ島からみた9~16世紀の東地中海
第4章 「イスラームの海」から「キリスト教徒の海」へ―11~15世紀の西地中海
第5章 オスマン帝国と地中海世界
第6章 地中海と紅海
終章 ブローデルの『地中海』とともに


3,300  (税込) (税抜 3,000 )

2019年4月15日の宵、著者はパリのアパルトマンから築850年の大聖堂が焰に包まれるのを目撃する。火災を伝える写真や映像はメディアを通してたちまち拡散し、世界中の人々の心を激しく揺さぶった。
ここにひとつの疑問が浮上する。ノートルダムはなぜ、フランスという国家を象徴する存在となりえたのか。その答えを求めて、著者は大聖堂の歴史に刻まれた決定的瞬間に目を向ける。礎石の置かれた1163年に遡り、当初の建設を取り仕切った司教と大聖堂を設計した無名の建築家たちの物語から第一章が始まる。続く章では、アンリ四世のカトリックへの改宗、フランス革命、ナポレオンの戴冠式など、国家と王家にとってノートルダムの重要性が増していく歴史的経緯が語られる。
ヴィクトル・ユゴーの小説が保存修復への機運を高め、ヴィオレ=ル=デュクの画期的な修復工事とオースマンによる改造計画を経て、1944年のパリ解放の日、ノートルダムはふたたび歴史の重要な舞台となる。フランスの栄光と苦悩を見つめてきたノートルダムの物語は、そこに集い、献身的に携わり、未曽有の危機から救おうとする市民たちの物語でもある。

[目次]
地図/まえがき
1 二〇一九年四月十五日――火災の夜 
 「あの夜、わたしは死んだ」
2 一一六三年――礎石
 「いつの日かこの偉大な建造物が完成した暁には、比較を絶するものとなろう」
3 一五九四年と一六三八年――ブルボン王朝
 「パリはミサを捧げるに値する!」
4 一七八九年――理性、最高存在、そしてワイン
 「授任式は宗教的であるべきであったのに、ほぼすべて軍隊式だった」
5 一八〇四年――ナポレオンの戴冠式
 「皇帝万歳!」
6 一八三一年――ヴィクトル・ユゴーの小説はいかにしてノートルダムを救ったか
 「これがあれを救うだろう」
7 一八四四年――ヴィオレ=ル=デュク
 「薔薇窓の光に照らされ、ここで最期の時を迎えられますように』
8 一八六五年――オースマンがシテ島を「すっきり片づける」
 「砂漠のただなかに現われた象のよう」
9 一九四四年――ド・ゴール将軍とパリ解放
 「マニフィカトが高らかに響く。この曲がこれほど熱っぽく歌われたことがかつてあったろうか。しかしながら、堂内ではあいかわらず銃撃が続いている」
10 二〇一三年――ノートルダムの鐘
 「響きに満ちたこの島」
11 二〇一九年――ノートルダムの再建をめぐる争い
 「大聖堂を以前にもまして美しく建て直そう」
  あとがき/謝辞
  訳者あとがき
  索引/参考文献/原注


660  (税込) (税抜 600 )

ジュダイカとはユダヤ教の祭具等の総称であり,優れた美術工芸品を指す言葉でもある。イスラエルほか各地で蒐集した貴重な「関谷コレクション」(西南学院大学博物館所蔵)を通して、ユダヤ人の信仰の源であり、日々の営みと深い繋がりをもつユダヤ教の祝祭を紹介する。
【2021年度西南学院大学博物館企画展図録】

■もくじ
ごあいさつ
開催概要/凡例
 
Ⅰ 暦
 ユダヤの暦
 ジュダイカ
Ⅱ 祝 祭
 安息日 シャバット
 新年祭と贖罪日 ローシュ・ハシャナーとヨム・キプール
 仮庵祭 スコット
 律法感謝の祝祭 シムハット・トーラー
 神殿奉献祭 ハヌカ
 【TOPIC】ドレイドル
 プリム祭
 過越祭 ペサハ
 【TOPIC】セデル─過越祭の晩餐─

用語解説/祝祭一覧/参考文献/資料目録

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2,750  (税込) (税抜 2,500 )
9784764274518, 教文館, 朴憲郁:著, 2021年4月, A5, 284,  

伝道と神学のパイオニア

異邦人への使徒として召されたパウロは、ユダヤ教神学を変革し、キリスト教の最初の神学者となる。初期キリスト教の生みの苦しみ、激動の時代を生きたパウロの劇的な生涯と、パウロ神学の形成過程を丹念に描く。長らく品切れだった好著をリニューアル復刊。最新の研究結果を反映した増補版。

2,090  (税込) (税抜 1,900 )

第一、第二バチカン公会議を軸に、幕末・明治の再宣教に始まる近現代日本のカトリック教会の歩みをたどる。現在表面化している諸問題の背景となった出来事や経緯をふまえ、司祭、修道者、信徒が協力し合う、開かれた教会のあり方を考える。

【目次】

1 日本のカトリック教会と第二バチカン公会議
2 「ミカド」とキリスト教
3 パリ外国宣教会の宣教活動(一)――邦人司祭養成
4 パリ外国宣教会の宣教活動(二)――巡回宣教師の活躍
5 日本人男性信徒の活躍
6 女性信徒たち
7 分水嶺としての一八九〇年(一)――欧化主義の影響
8 分水嶺としての一八九〇年(二)――「宗教」・天皇・帝国憲法
9 分水嶺としての一八九〇年(三)――「教育勅語」とキリスト教
10 分水嶺としての一八九〇年(四)――長崎教会会議
11 日清・日露戦争と日本カトリック教会
12 二〇世紀初頭の宣教不振打開策――日本人司祭・信徒を中心に
13 「第四階級」からの脱却を目指して
14 神社参拝問題
15 カトリック教会と「忠君愛国」
16 日中戦争と日本カトリック教会
17 日本天主公教教団
18 日本占領期のカトリック教会
19 第二バチカン公会議前夜の教会
20 第二バチカン公会議と日本カトリック教会(一)
21 第二バチカン公会議と日本カトリック教会(二)
22 第二バチカン公会議と日本カトリック教会(三)
23 一九九〇年代以後――開かれた教会に向かって

参考文献
あとがき
付録
  年表
  日本教区の変遷地図


4,180  (税込) (税抜 3,800 )

一八九九(明治三二)年から四半世紀間日本に滞在し、立教学院総理、京都地方部主教などを務めたアメリカ人宣教師、H.S.タッカーの在日回想録。タッカー師は立教大学の校地購入や大阪教区の設立などの中心的推進役として活躍した。豊かな学識と深い人間的洞察にもとづく師独自の日本人論、国家論、宗教論が展開されている。宣教や教育に関する同主教の基本的姿勢は、日本人の資質を高く評価・信頼し、その育成を図ろうとするものであった。

第1部 ヴァージニア時代(ウォーソーの牧師館での少年時代;大学への準備 ほか)
第2部 日本での宣教活動と立教学院(東京での語学修業;宣教活動ことはじめ ほか)
第3部 京都地方部主教としての宣教活動(結婚と京都地方部主教への選出;主教按手と京都地方部での仕事はじめ ほか)
第4部 教会の自給促進と日本人指導者の育成(将来の日本人指導者の育成;倍化運動 ほか)


6,380  (税込) (税抜 5,800 )

アメリカの黒人バプテスト教会の牧師マーティン・ルーサー・キング・ジュニアは、1950年代後半から60年代にかけて、公民権運動の指導者の一人として歴史にその名を残したが、その運動は非暴力の精神に貫かれた直接大衆行動を特色とした。その背後には深く知性に裏打ちされたキリスト教信仰とそれに基づく人格主義の精神があり、その行動の中核には、キングが人格神として捉える神と人間との「共働」という本質的な生き方があった。

【目次】

はじめに

第一章 ダディ・キングとその信仰
第二章 キングの聖霊論と時代精神
第三章 キングの神論と人格主義思想――博士論文を中心として
第四章 キングの人間論と人格
第五章 キングの神人共働論と「神の子」
第六章 キングのキリスト論と愛の概念
第七章 キングの非暴力論と人類の法
第八章 キングの見た夢――愛の共同体
【補論1】
【補論2】
おわりに
マーティン・ルーサー・キング・ジュニア年譜

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2,640  (税込) (税抜 2,400 )

我が国におけるキリシタン研究は、既知の史資料を多様な文脈から吟味し、「分析」と「解釈」を深化させる新たなステージを迎えた。本論集では学界をリードする第一線の研究者たちによる先進的な諸論考を収録、民衆史・思想史・宗教学・古文書学など他分野と連携した学際的でグローバルな史学に向けた示唆に富む提言を示す。2019年9月に上智大学で開催されたキリスト教史学会大会シンポジウムの内容に、新たな執筆者による論考を加えて書籍化。


序章  未来・現在・過去――キリシタン研究の再考(川村信三)

第1章  きりしたん研究の歴史観的転回と受容史構築への見通し(東馬場郁生)

第2章  日本近世史におけるキリシタン史研究(村井早苗)

第3章  キリシタン禁制史の研究状況と課題(清水有子)

第4章  属性論で読み解く潜伏キリシタンと村社会(大橋幸泰)

第5章  キリシタン時代の神学と良心問題(浅見雅一)

第6章  キリシタン信仰と宗教の民衆化(狭間芳樹)

第7章  細川ガラシャ研究の現在(安廷苑)

第8章  イエズス会宣教師と紙(森脇優紀)

990  (税込) (税抜 900 )
...

"キリスト教入門[聖書協会共同訳対応版]" の最低購入数は 1 です.


4,840  (税込) (税抜 4,400 )

日本による朝鮮植民地時代から現代まで、日韓女性キリスト者たちは互いをどう理解し活動を展開したのか、フェミニズムの視点から考察。第2部には韓国フェミニスト神学についての論考を収録。


4,180  (税込) (税抜 3,800 )

歴史の中の教皇―その実像に迫る。教皇権を「本質的には中世ヨーロッパで生まれた」ものと喝破し、西欧中世の実社会の動向の中に、その興隆と衰退の実態を見定め、物語性豊かに描き出した名著。歴史の靄に包まれた「ヴァティカン以前」の教皇と教皇庁の本質を鮮やかに炙りだす。訳註や巻末の教皇一覧を増補した待望の新版。図版多数。

序 中世の教皇権
第1章 始まり(ローマ司教;ローマ帝国下の教皇権;教皇権の解放)
第2章 中世教皇権の勃興(教皇権とフランク人;西欧人とローマ皇帝権と教皇権)
第3章 改革の時代(改革運動の始まり;グレゴリウス七世と叙任権闘争;教皇政府の発展;十二世紀の教皇たち)
第4章 教皇君主制(中世教皇権の危機;教皇の「バビロン捕囚」;大シスマ(教会大分裂))
第5章 新時代の幕開け

"中世教皇史 改訂増補版" の最低購入数は 1 です.


2,200  (税込) (税抜 2,000 )

2016年に刊行した初版から5年、最新の中国・香港事情を大幅に加えて、装いも新たに増補改訂版として刊行。七世紀以降の中国におけるキリスト教について通史的に叙述。現在の中国キリスト教については、宗教統制下の三自愛国教会や、非公認の家庭教会、中共とバチカンとの関係、香港における逃亡犯条例改正問題、国家安全維持法の問題についても言及。文字通りはじめて中国キリスト教を学ぶ方、現在の中国や香港のキリスト教事情に関心のある方などに、必読必携の書。

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"増補改訂版 はじめての中国キリスト教史 (アジアキリスト教史叢書3)" の最低購入数は 1 です.


3,080  (税込) (税抜 2,800 )
9784872941869, 岩田書院, 鈴江英一:著, 2000年11月, A5, 186, こちらの商品は出版社/メーカーからのお取り寄せとなります。取り寄せ所要日数は1~3週間程度です。ご注文後のキャンセルはお受けいたしかねます。また、メーカー・出版社の在庫状況によってはお取り寄せが出来ない場合もございます。予めご了承くださいませ。

「本書は、明治維新早々に新政府が掲示し、5年後に自ら撤去した「切支丹禁制高札」について、これがキリスト教の解禁または黙許につながるものであるかどうか、を考えようとするものです。
 同時に、話題の中心となる史料は、高札撤去を命じた太政官布告という法令ですが、この解釈をめぐって作成された史料の諸相、つまり官庁の公文書から、私的な書簡、日誌、旅行記、回想録に至るまでの文書・記録の広がりを見ていきたいと思います。
 さらに、このような史料がどのようにして私の視野に入ってきたのか、そうした経過も本書のテーマにしたい一つです。いわばこの一件を三重構造で語ってみたいと思います。
副題として「切支丹禁制高札撤去」とともに掲げた「史料論」とは、禁制高札撤去布告の解釈のほかに、登場する史料のネットワーク、研究の進展にうながされて広がる史料の世界を表現しています。」                   (本書「はしがき」より)


1,012  (税込) (税抜 920 )
9784065225455, 講談社, 渡邊昌美, 2021年2月, 文庫(A6), 224,  

――皇帝ジギスムントが宮中伯ルートヴィッヒに向かって命令する。「囚人を受け取り、よろしく異端者として扱え」。今度はルートヴィッヒがコンスタンツの帝国代官に向かって命令する。「我ら双方によって断罪されたる者としてこの者を受け取り、よろしく異端者として焼け」。――
 1415年に異端として裁かれた宗教改革の先駆者、ボヘミアのヤン・フス処刑の克明な描写にはじまる本書は、中世のヨーロッパで異端審問がどのようにして生まれ、そして制度として定着していったのかを、具体的なエピソードを丁寧に積み重ねながら、当時の人々の息遣いもあざやかに描き出す。法も手続きも無視して「すべて殺せ」という13世紀の異端狩りの熱狂から、ウンベルト・エーコの小説『薔薇の名前』にも登場した、世界で最も有名な異端審問官ベルナール・ギーによって組織化・マニュアル化された14世紀の冷徹無比な異端審問を経て、15世紀末スペインでの過酷な弾圧に至る、その道のりの背後には、いかなる時代精神が見いだせるのか。
 西洋中世史不朽の名著『異端カタリ派の研究』(岩波書店、1989年)の著者が、多彩な史料を駆使して知られざる中世世界への扉を開く!


1,320  (税込) (税抜 1,200 )
9784909871336, ヨベル, 金子晴勇, 2021年1月, 新書, 270,  

その中心思想を「不安な心」として捉え、「心の哲学」から「霊性」へと展開された軌跡をたどる。

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1,320  (税込) (税抜 1,200 )
978-4-947553-81-2, 流通経済大学出版会, 関哲行, 2019年10月, 四六, 226, こちらの商品は出版社/メーカーからのお取り寄せとなります。取り寄せ所要日数は通常7~10日程度です。ご注文後のキャンセルはお受けいたしかねます。また、メーカー・出版社の在庫状況によってはお取り寄せが出来ない場合もございます。予めご了承くださいませ。
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1,980  (税込) (税抜 1,800 )
9784798502946, 九州大学出版会, 本馬貞夫:著, 2021年1月, 四六, 256,  

「長崎県長崎学アドバイザー」である著者が、長崎・天草の潜伏キリシタンの里を訪ね、史料をもとにその魅力と知られざる歴史を分かりやすく解説する。世界文化遺産「長崎と天草の潜伏キリシタン関連遺産」初の網羅的入門書。「浦上一番崩れ」に関する新知見も紹介。絵図や教会、史跡等のカラー写真を100点以上掲載。世界遺産ガイドブックやバーチャルな史跡探訪書としても最適な一冊。

序章
第1章 キリスト教の伝来から鎖国体制成立まで
第2章 「潜伏」から「かくれ」へ―平戸島・生月島を中心に
第3章 人・モノが行き交う外海地方のキリシタン集落
第4章 天領・浦上村のキリスト教史と天草崩れ
第5章 五島列島と黒島の地勢とキリシタン集落
終章



3,850  (税込) (税抜 3,500 )
978-4-7642-7406-8, 教文館, 戸田聡, 2016年3月, A5, 308
アントニオス、マカリオスほか4世紀に砂漠で隠遁生活を送った「最初の修道者たち」の生涯を、教父ヒエロニュムスやアタナシオスらがドラマティックに描いた、キリスト教的伝記の古典と称えられる作品群。初の邦訳を含む5篇を収録。古代キリスト教の豊かな精神性を汲み取ることができる偉大な源泉! 〈収録作品〉...

4,950  (税込) (税抜 4,500 )
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2,640  (税込) (税抜 2,400 )
9784400305729, 新教出版社, 武田武長, 2020年12月, 四六, 238,  

ユダヤ人問題はキリスト者問題だ

ホロコーストを生んだ根深いユダヤ人憎悪と排除。その淵源には「キリスト殺し」「キリストを受け入れない固陋な民」「神はイスラエルとの契約を破棄して教会と新たな契約を結んだ」といった観念が、キリスト教の内部に神学的に構造化されているからだ。だがはたして神とイスラエルとの契約は破棄されているのか? 本書は、新約聖書の厳密な釈義と論争史の丹念な追跡によって、キリスト教社会に宿痾のように存在してきた反ユダヤ主義の誤謬を剔抉し、併せてイスラエルの民との契約に発する救済史の新たな捉え直しを迫る労作である。


3,850  (税込) (税抜 3,500 )
9784862859471, 知泉書館, 西洋中世学会, 2020年12月, B5, 194,  

特集:カロリング期の記憶
 〈序文〉
記録を残し記憶が残る――カロリング期の史料と中世におけるカロリング期にまつわる過去の想起(菊地重仁)
 〈論文〉
〈グレゴリオ聖歌〉成立の記憶(山本成生)
カロリング朝時代の組み紐装飾の記憶――「擬古的」礼拝空間演出の事例(奈良澤由美)
<Reditus Regni ad Stirpem Karoli Magni> 再考(鈴木道也)
武勲詩におけるカール大帝の光明面(ライトサイド)と暗黒面(ダークサイド)(小川直之)
「大立法者」としてのカール大帝の記憶(津田拓郎)

********************
 論文
「社会的動物としての人間」と「政治社会」:フランシスコ・デ・ビトリアのテクストから(木場智之)
9-11世紀におけるビザンツ帝国からアルメニアへの聖十字架断片の奉遷(仲田公輔)
呪詛ではなく祝福を:マンスフェルト伯家と家門修道院ヘルフタに見る13世紀末の紛争と和解(三浦麻美)


8,250  (税込) (税抜 7,500 )

本書はロヨラの「霊操」を精神的基盤とするイエズス会の,教育に携わってきた歴史を考察するとともに,各地域での多様な対話を通じてヒューマニズム教育を推進してきた姿を紹介した本格的な業績である。
今日,教養教育と人文系の学問の社会的な存在意義が問われるなか,人文的教養の意義と歴史への関心は薄い。教育に関心をもつ読者にとり示唆に富む一書である。


2,640  (税込) (税抜 2,400 )

かつて迫害したキリストに命を捧げたお男パウロ。その人物像をドイツ人気放送劇作家が確かな時代考証で聖書から活写した画期的ロングセラー歴史再現小説。パウロ書簡のメッセージの背景にある出来事や状況が手に取るように分かり、福音が統合的に見えてくる。


9,680  (税込) (税抜 8,800 )

古今東西のキリスト教のすべてがここに。新時代のキリスト教の百科全書、待望の日本語版の刊行!

著者の40年間に亘る神学研究を経て、総合的・普遍的な視点からまとめあげられた初の著作。多様な諸教会・諸教派を一つにするものは何かという根本的問題を探求し、2000年に及ぶキリスト教の歴史を省みるとともに、教会に対して「根源に向かう」改革を提唱。21世紀のキリスト教の将来を占う必読書。


5,280  (税込) (税抜 4,800 )

義認論は初期改革派では論争の中心ではなかった⁉

〈聖書のみ〉は中世からの遺産だった⁉

宗教改革の知的な諸起源を後期中世のスコラ学と人文主義に求め、さらにその神学的源泉と方法を精査し、地域的に複雑で多様な後期中世と宗教改革期の〈連続〉と〈断絶〉を明らかにした画期的な書! ルターを中心とした宗教改革「神話」を打破し、新たな宗教改革研究の可能性を切り拓く。

3,960  (税込) (税抜 3,600 )
9784862853233, 知泉書館, 安酸敏眞, 2020年11月, 四六, 404,  

キリスト教思想では,アウグスティヌスやトマスなど主要な研究対象になる思想家もいれば,フィオーレのヨアキムやクラウゼのようなあまり知られていない思想家もいる。

本書は無名の思想家に光をあて,知られざる思想上の貢献を紹介し,またレッシングやトレルチ,ニーバーなど周知の思想家についても,見過ごされてきた側面に注目し,思想史上の新たな意味を掘り起こす。本書で考察する7人の著作家の位置づけ,その特徴と系譜を独自の視点から結び合わせ,そこに潜んでいる隠れた連関を浮かび上がらせて,新たな思想史を提示する。


16,500  (税込) (税抜 15,000 )

日韓の貴重な資料400点以上を収録。アジア太平洋戦争における日本の敗戦から日韓基本条約締結までの交流を第1部、韓国民主化闘争と日韓連帯の動きを第2部、そして戦後補償問題を含む日韓の交わりと統一への模索を第3部とする。とりわけ、韓国民主化運動における日韓の資料については他の追随を許さぬ充実した内容。今後日韓関係を論じる上で欠くことのできない基本資料集がついに成る。


1,320  (税込) (税抜 1,200 )
9784909871275, ヨベル, 金子晴勇, 2020年10月, 新書, 262,  

神話の舞台からロゴスの世界へ。その豊潤な道行きを追跡する!

わたしたちが歴史を研究するのは、ほかならぬ現代を知るために過去にさかのぼるのであって、現在の問題が歴史においてどのように起こってきたかと、問題史的に考察するためである。私たちが過去の文化的遺産を摂取して、今日に生きる意義を見いだし、文化的価値を創造的に発展させて行くに際し、歴史研究は不可欠の仕事となっている。(本書より)


【目次】

序論 キリスト教思想史は人間学の宝庫である――「キリスト教思想史の諸時代」への序として

1  ヨーロッパ思想の三つの柱

  「談話室」源泉志向ad fontesの意味

2  ギリシアにおける哲学の起源

  「談話室」タレスと婦人たち

3  神話からロゴスの世界へ

  「談話室」プラトンは観念論者か

4  ダイモーン信仰とその批判

  「談話室」ホメロス物語の守護神

5  聖書の神秘思想

  「談話室」キリスト神秘主義

6  神の属性としての聖性

  「談話室」「わたしはありてあるものである」の解釈

7  霊性の物語的表出

  「談話室」オイディプスとイエス

8  聖書における神とサタン

  「談話室」アウグスティヌスとミルトンの『失楽園』

9  キリスト教教父の神秘思想

  「談話室」受肉の神学と神化の思想

10  キリスト教と古典文化

  「談話室」新約聖書だけを学べばよいのか
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1,078  (税込) (税抜 980 )
9784480073334, 筑摩書房, 酒井健, 2020年10月, 新書, 308,  

石の怪物、ねじれる柱、修道僧の幻視……天上の神を仰ぎつつ自然の神々や異教の表象を取り込み、過剰なエネルギーを発した、ロマネスクの精神に光を当てる。


1,430  (税込) (税抜 1,300 )
9784480510099, 筑摩書房, 鈴木範久, 2020年10月, 文庫(A6), 384
近代日本を代表するキリスト者・内村鑑三。 一見孤高の思想かに見えながら、実は内村は、日本人のなかでは類例がないほどの文化的「山脈」を形成していた。 宗教界から、教育界、文学界、社会事業界に至るまで、多くの分野に及ぶ交流のさまを追うことによって、...

2,420  (税込) (税抜 2,200 )
9784873957814, キリスト新聞社, 越川弘英 著, 2020年9月, A5, 353,  

宗教改革から現代に至るまで――

世界の隅々まで宣教が広がっていく様子を分かりやすく解説。エキュメニカル運動など、現代社会における世界各地のキリスト教の姿も紹介。

ルター、カルヴァンの時代から、バルト、ボンヘッファー、キング牧師、教皇フランシスコの時代まで――それぞれの時代の社会におけるキリスト教会の存在と活動、その中で重要な役割を担った象徴的な人物の働きや思想を取りあげながら、キリスト教の通史を分かりやすく解説する。

1,870  (税込) (税抜 1,700 )
9784642059084, 吉川弘文館, 松本和也:著, 2020年10月, 四六, 234,  

戦国期末から江戸初期まで、約一世紀にわたり日本に滞在し、キリスト教の布教を行なったイエズス会の宣教師たち。彼ら西洋人は、日本の権力者をどのように見ていたのか。活動に関する膨大な書翰や報告書に記された「国王」などの語句に注目して分析。権力者の移り変わりを目の当たりにした、実体験に基づく日本国家観、権力者観を読み解く。


1,320  (税込) (税抜 1,200 )
教会とは何か? 教会史にひそむ驚くべきこと、不都合なこと、逆説的なことを、あえて掘り出し、教会のさまざまな相貌を描き出す。 教会のさまざまな相貌を描き出す...

2,200  (税込) (税抜 2,000 )
9784883820955, 新世社, 荻野弘之:編, 2010年3月, A5,  
<もくじ> まえがき・・・森 一弘 ギリシア教父と否定神学の系譜 聖書釈義とプラトン主義の伝統に即して(荻野弘之) ディオニシオス・アレオパギテスの神学(熊田陽一郎) ソロヴィヨフの“ソフィア”の理念とロシア・ソフィオロジー(谷寿美)...

3,520  (税込) (税抜 3,200 )
9784560097762, 白水社, 井上浩一, 2020年7月, 四六, 330, こちらの商品は出版社/メーカーからのお取り寄せとなります。取り寄せ所要日数は通常7~10日程度です。ご注文後のキャンセルはお受けいたしかねます。また、メーカー・出版社の在庫状況によってはお取り寄せが出来ない場合もございます。予めご了承くださいませ。
アンナ・コムネナの生涯と作品 歴史学はなんのためにあるのか ビザンツ歴史文学の最高傑作を読み解く 歴史が男の学問とされていた時代に、ビザンツ帝国中興の祖である父アレクシオス一世の治世を記した、皇女の生涯をたどり作品を分析する。...

4,950  (税込) (税抜 4,500 )

翼を持ち白い衣をまとった美しい天使は、人を見守り良き方向へ導いてくれる。このような天使のイメージは、いつ、どのようにしてできあがったのか。キリスト教のみならず、さまざまな時代、地域の宗教や伝承を辿る。


5,093  (税込) (税抜 4,630 )
9784990190699, アミ立舎, 中出繁, 2015年4月, B5,  
<添付資料> 関連・全オリエント詳細図 アッシリア王の年代記(第93~115代・新バビロニア初代~4代) 各国王統系譜・神殿祭司系譜 アッシリア小史
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4,400  (税込) (税抜 4,000 )
9784882160151, 聖母の騎士社, 髙木一雄:著, 1985年9月, A5, 経年相当の傷み・日焼け等がございます。予めご了承ください。
<目次> 第一章 日本帝国植民地・租借地・委任統治領とローマ・カトリック教会 第二章 満州帝国の成立とローマ・カトリック教会 日本カトリック教会年表(大正・昭和前期) 全国カトリック教会所在地一覧(昭和二十年度)
1 個

4,400  (税込) (税抜 4,000 )
9784882160137, 聖母の騎士社, 高木一雄:著, 1985年4月, A5, 経年相当の傷み・日焼け等がございます。予めご了承ください。
戦時国防体制とキリスト教 天皇制国家とミッション・スクール 特別高等警察報告書 ほか
1 個

1,430  (税込) (税抜 1,300 )

11世紀後半から12世紀初頭にかけ、聖職者の任命方法をめぐり、教皇座(教権)と西欧諸君主(俗権)とのあいだで巨大な闘争が起きた。一方は宗教的領域への侵害と道徳的腐敗に対する危機感から俗人叙任を排そうとし、他方はカロリング時代以来の権利が喪失することを恐れ、司教職への保護支配を続けようとする。つまり事の中心には、正しい秩序をめぐる理念的対立があった。争いは、“カノッサの屈辱”で頂点に達し、“ヴォルムスの協約”をもって終結する。本書は、その過程を諸原因に立ち返りつつ、広い視野から詳述。西欧の転換期がいかなるものであったかがつぶさに示される。

第1章 教会法的伝統と俗人による簒奪
第2章 教会の反撃
第3章 グレゴリウスの法規
第4章 世俗諸君主の反対
第5章 グレゴリウス七世時代の叙任権をめぐる議論と論争
第6章 ウルバヌス二世の教皇在位期(一〇八八‐一〇九九年)
第7章 十二世紀初頭のイギリスとフランスの叙任権闘争
第8章 ドイツの叙任権闘争 一一一一年の危機
第9章 ヴォルムスの協約
第10章 教会の解放


5,341  (税込) (税抜 4,855 )
1 キリスト教古代(創設からコンスタンティヌス的転換まで;コンスタンティヌス大帝から大グレゴリウスまで) 2 中世の教会(中世盛期における教会の開花;西欧の統一解消時代における教会) 3 近代の教会(宗教改革とカトリック改革;フランス革命から第一次世界大戦まで;第一次世界大戦から現代まで) 邦訳補論...

3,300  (税込) (税抜 3,000 )
9784826506472, 批評社, 神田宏大/大石一久/小林義孝/摂河泉地域文化研究所:編, 2016年8月, A5, 346, こちらの商品は出版社/メーカーからのお取り寄せとなります。取り寄せ所要日数は通常7~10日程度です。ご注文後のキャンセルはお受けいたしかねます。また、メーカー・出版社の在庫状況によってはお取り寄せが出来ない場合もございます。予めご了承くださいませ。

戦国時代、河内飯盛城(大阪府大東市、四條畷市)を拠点に政権を掌握した“天下人”三好長慶は、一五六四年(永禄七年)、配下の有力武士七三人のキリスト教の洗礼を認める。ここから河内キリシタンは繁栄し大きな広がりをもつ。本書は、河内キリシタンにはじまる戦国時代のキリスト教の歴史を当時の社会や政治のなかで多角的に考える。受難と殉教が強調されてきたキリシタンの姿を、最先端の研究成果によって更新する。

第1編 河内キリシタンの繁栄とその広がり―神田宏大の著作から(ザビエルの夢の実現(講演記録から);戦国時代の河内キリシタン;河内キリシタン人物伝)
第2編 河内キリシタンの世界(キリシタンと戦国時代の河内・畿内;河内キリシタン;キリシタン墓の流れ;河内からのキリシタンの広がり;河内キリシタン探求)


1,760  (税込) (税抜 1,600 )
9784642051156, 吉川弘文館, 吉田小五郎:著, 1988年5月, 四六, 176, こちらの商品は出版社/メーカーからのお取り寄せとなります。取り寄せ所要日数は通常7~10日程度です。ご注文後のキャンセルはお受けいたしかねます。また、メーカー・出版社の在庫状況によってはお取り寄せが出来ない場合もございます。予めご了承くださいませ。

東洋伝道の使徒として始めてインドに至り、同地およびマラッカに、ついで日本に来ってキリスト教を伝え、一旦帰印後、さらに中国に伝道を志し、入国のまぎわに熱病に斃れた偉大なる聖職者。日本における苦難に満ちた2年余の伝道は、わが国の歴史の上に画期的意義を有する。本書は、その全生涯の正確・克明な素描である。

少年時代
パリー留学
イエズス会の創立
東洋伝道の召命
インドのポルトガル勢力
インドの布教
伝道の困難
アンジローの日本
鹿児島の1年
鹿児島から山口へ
京都、再び山口へ
山口から府内へ
日本退去
中国伝道の計画
上川島―帰天
フランシスコ=ザヴィエルの署名と各国綴字一覧
附録 ザヴィエル上人の遺骸
聖フランシスコ=ザヴィエル家系図
ザヴィエル略年譜
聖フランシスコ=ザヴィエル伝道足跡図


880  (税込) (税抜 800 )
9784582859478, 平凡社, 佐藤優, 2020年7月, 新書, 192

危機の時代には革新的な思想が誕生する。ルター、カルヴァンに先んじ社会と教会が一体化した中世に教会の権威を否定し、近代的な民族・国家誕生の契機となった15世紀チェコのヤン・フスの宗教改革。
人を、時代を動かし、大転換をもたらした思想はどう生まれたのか? 危機の時代のいまこそ学ぶべき宗教改革の真髄を明らかにする。


2,750  (税込) (税抜 2,500 )
9784873545707, 関西大学出版部, ハンス・シュナイダー:著 芝田豊彦:訳, 2013年11月, A5, 290, こちらの商品は出版社/メーカーからのお取り寄せとなります。取り寄せ所要日数は通常7~10日程度です。ご注文後のキャンセルはお受けいたしかねます。また、メーカー・出版社の在庫状況によってはお取り寄せが出来ない場合もございます。予めご了承くださいませ。

ドイツキリスト教史の盲点ともいうべき歴史現象が、厳密な考証に基づいて活写されている。ゲーテに影響を及ぼしたアルノルトをはじめ、ぺーターゼン夫妻、ディッペル等、従来の敬虔主義を正しく理解するうえにも必須の人物や運動が、興味深く描かれている。詳細な原注に加え、訳注、人名および著作名索引も付した。

本書を読まれる方のために
第1部 一七世紀におけるラディカルな敬虔主義
 序
 1 ラディカルな敬虔主義の概念、根源および成立
 2 生存の不安と終末論的現実解釈
 3 社会的出自と社会的行動
 4 一七世紀における展開の大筋
第2部 一八世紀におけるラディカルな敬虔主義
 1 序
 2 ペーターゼン夫妻とドイツにおけるフィラデルフィア運動の初期
 3 教会との和解? アルノルト―ホルヒ―ケーニヒ
 4 ヴィトゲンシュタイン領邦とヴェテラウにおける分離主義者たち
 5 母なるエーファの協会(ブットラルの一味)
 6 シュヴァルツェナウの新洗礼派
 7 一匹狼の預言者たち
 8 霊感派と真の霊感教団
 9 ヨハン・コンラート・ディッペル
 10 フランクフルト・アム・マインの分離主義者たち
 11 ベルレブルクとフィラデルフィア運動の後期隆盛期
 12 回顧と展望
訳者後記

人名および著作名索引 巻末
基本文献 巻末
図版解説 巻末
第1部 原注 巻末
第2部 原注 巻末
第1部 訳注 巻末
第2部 訳注 巻末


7,700  (税込) (税抜 7,000 )
9784588099861, 法政大学出版局, ジャック・ル・ゴフ:著 渡辺香根夫/内田洋:訳, 2014年5月, 四六, 698, こちらの商品は出版社/メーカーからのお取り寄せとなります。取り寄せ所要日数は通常7~10日程度です。ご注文後のキャンセルはお受けいたしかねます。また、メーカー・出版社の在庫状況によってはお取り寄せが出来ない場合もございます。予めご了承くださいませ。

死後世界の浄罪の場=煉獄(《第三の場所》)──古代ユダヤ・キリスト教以後幾世紀にもわたるその形成過程を、心性史的観点から、東西古今の厖大な史料・文化を博捜し検証して明確に跡づけ、中世西欧世界における浄罪思想・煉獄信仰の展開と機能を解明する。

第三の場所
第1部 煉獄以前の死後世界(古代の想像的形象;煉獄の父たち;中世初期―教義上の停滞とヴィジョンの増殖)
第2部 一二世紀 煉獄の誕生(浄罪の火;浄罪の場所“LOCUS PURGATORIUS”;シチリア・アイルランド間の煉獄;煉獄の論理)
第3部 煉獄の勝利(スコラ的体系化;社会的勝利―司牧と煉獄;詩的勝利―『神曲』)


3,850  (税込) (税抜 3,500 )
9784634445048, 山川出版社, 千葉敏之:編, 2019年12月, 四六, 277, こちらの商品は出版社/メーカーからのお取り寄せとなります。取り寄せ所要日数は通常7~10日程度です。ご注文後のキャンセルはお受けいたしかねます。また、メーカー・出版社の在庫状況によってはお取り寄せが出来ない場合もございます。予めご了承くださいませ。

1187年のサラディンによる聖地イェルサレム奪還は、キリスト教とイスラーム教がその後別々の道を歩む分岐点となった。各地で宗教が対峙・接触・相克する中世を世界規模で考える。

総論 巨大信仰圏の出現
1章 セルジューク朝の覇権とイスラーム信仰圏の分岐
2章 イスラームとインドのフロンティア
3章 仏教王ジャヤヴァルマン七世治下のアンコール朝
4章 巨大信仰圏の交点としての十字軍
補論 ユーラシア東部における「唐宋変革」期


1,859  (税込) (税抜 1,690 )
9784065202890, 講談社, アンリ・ピレンヌ:著 増田四郎:監修 佐々木克巳/中村宏:訳, 2020年7月, 文庫(A6), 512, こちらの商品は出版社/メーカーからのお取り寄せとなります。取り寄せ所要日数は通常7~10日程度です。ご注文後のキャンセルはお受けいたしかねます。また、メーカー・出版社の在庫状況によってはお取り寄せが出来ない場合もございます。予めご了承くださいませ。

「地中海世界」の没落と「ヨーロッパ世界」の誕生、その背後で決定的役割を果たしたイスラムへの着眼ーー。歴史家が晩年の20年に全情熱を傾けたテーマ。ピレンヌの集大成にして、世界的に参照され続けている古典的名著、待望の文庫化!

監修者序文 
序文 
第1部 イスラム侵入以前の西ヨーロッパ
1.ゲルマン民族侵入後の西方世界における地中海文明の存続
2.ゲルマン民族侵入後の経済的社会的状況と地中海交通
3.ゲルマン民族侵入後の精神生活
結論 

第2部 イスラムとカロリング王朝
1.地中海におけるイスラムの伸展
2.カロリング家のクーデターとローマ教皇の同家への接近
3.中世の閉幕
結論