商品詳細
タグ
説明
神話の舞台からロゴスの世界へ。その豊潤な道行きを追跡する!
わたしたちが歴史を研究するのは、ほかならぬ現代を知るために過去にさかのぼるのであって、現在の問題が歴史においてどのように起こってきたかと、問題史的に考察するためである。私たちが過去の文化的遺産を摂取して、今日に生きる意義を見いだし、文化的価値を創造的に発展させて行くに際し、歴史研究は不可欠の仕事となっている。(本書より)
【目次】
序論 キリスト教思想史は人間学の宝庫である――「キリスト教思想史の諸時代」への序として
1 ヨーロッパ思想の三つの柱
「談話室」源泉志向ad fontesの意味
2 ギリシアにおける哲学の起源
「談話室」タレスと婦人たち
3 神話からロゴスの世界へ
「談話室」プラトンは観念論者か
4 ダイモーン信仰とその批判
「談話室」ホメロス物語の守護神
5 聖書の神秘思想
「談話室」キリスト神秘主義
6 神の属性としての聖性
「談話室」「わたしはありてあるものである」の解釈
7 霊性の物語的表出
「談話室」オイディプスとイエス
8 聖書における神とサタン
「談話室」アウグスティヌスとミルトンの『失楽園』
9 キリスト教教父の神秘思想
「談話室」受肉の神学と神化の思想
10 キリスト教と古典文化
「談話室」新約聖書だけを学べばよいのか