謎めいた言葉「輝ける悪徳」でアウグスティヌスは何を言っているのか?
解釈を巡る諸問題。
[目次]
アウグスティヌス『告白録』の深層──挫折と再生の心底
アンブロシウスとアウグスティヌス──その私的関係と史的関係
アウグスティヌスの修道院構想とその精神
『輝ける悪魔』──その解釈をめぐって
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「魂の不滅」
(学問の不変性、学問の基体としての精神の不変性。精神と理性的原理との結合の必然性。/理性は不変であり、精神は身体の調和ではない。/形は精神から奪い去られない。/精神は身体の組織的構成要素ではない。 ほか)
「魂の偉大」
序文(魂に対する六つの問いおよび魂の起源/魂の本性)
第一部 魂が物体的なものでないことの証明(魂の偉大/魂は空間的大きさがなくとも存在する/長さの性質/権威と理性/三つの直線によってできる図形の調和 ほか)
第二部 魂はさまざまな増大を欠く。魂の真の偉大(認識の対象と成長をめぐる魂と身体との相違/円の調和の理念、魂の調和、大きさの理念/何が魂を大きくさせるか。内的な認識 ほか)
第三部 感覚と認識(感覚および視覚の働き方/感覚的認識の再吟味/野獣は理性や知識を持っているか/魂は身体の全体に拡がらない ほか)
第四部 魂の偉大さの七段階(魂の力と能力/真に礼拝されるべきものは何か。真の宗教/分類された七段階のそれぞれの名称について ほか)
「教師」
(語る目的/一つの記号を他の記号で説明する理由/事柄は記号を用いないで伝えられるか/相関的な記号/自己自身を指し示す記号/言葉によらず、内なる教師によって学ぶ ほか)
「真の宗教」
序文(哲学者たちは自分たちの学派の学校ではそれぞれ別の事柄を教え、他方、同じ神殿で礼拝をした/ソクラテスの警告および彼の限界/どんな学派に真の宗教が存するか ほか)
第一部 作業全体の展望(カトリック教会の宗教は受け容れられるべきである/はじめに権威によって導かれて信じたものを、後に理性によって知解する。異端は教会に役立つ/二つの原理、二つの魂を主張するマニ教徒の誤謬 ほか)
第二部 悪と再生(救済)について(すべての生命は神からである。邪悪は魂の死である/人間の堕罪と贖罪/二種類の天使/罪は自発的な意思から生ずる ほか)
第三部 善の創造。悪は何処から(無からの創造。一切の存在、善は神から/存在が悪なのではない。神の命令に対する違反、無秩序が悪である/不信仰な魂のみが宇宙の統治を好まない/すべての実体は善である ほか)
第四部 人間の救済の二種の道(権威の道、理性の道/人類における二種類の人間の経歴/だれに、だれによって、どのように伝達されるか/救いのもう一つの手段、すなわち理性について ほか)
第五部 理性による神への帰還(偶像崇拝の不敬虔は被造物への愛から生ずる/身体の美、肉欲、罪の罰について/真の隣人愛/完全な正義とは何か/聖書解釈の原理。四重の比喩/現世における愚者の道と賢者の道 ほか)
"アウグスティヌス著作集2 初期哲学論集2" の最低購入数は 1 です.
使徒といえば、ほとんどパウロを指すほどにアウグスティヌスにとって親しみ深い書物であった「パウロの手紙」。
そして復活節に行われた「ヨハネの手紙一」の神の愛を語る講解説教。
アウグスティヌスの説教は、マニ教、アリウス派、ドナティスト、ペラギウス派など、教会を内外から攻撃する様々な脅威に対し、義認の信仰や神の愛、キリストの体としての教会などを明らかにしながら、キリスト者を励まし勇気づけた。
本巻はアウグスティヌスの初期の聖書釈義から晩年の説教までの三つの作品を収める。
"アウグスティヌス著作集26 パウロの手紙・ヨハネの手紙説教" の最低購入数は 1 です.
初期キリスト教における最大の教父といわれるアウグスティヌスの説教は、ミーニュ版の『ラテン教父全集』の第三八巻におさめられている。
この全集の第三八巻はアウグスティヌスの説教を聖書部門と他に分けて全三四〇編をおさめているが、その全体は旧約聖書、新約聖書による説教、次いでクリスマス、顕現日、レント、受難週、復活節、聖霊降臨など教会歴にしたがった説教・信条に関する説教、そして殉教者を記念しての説教などが整理されて収録されている。
本書はそうしたアウグスティヌスの『説教集』の新約聖書中の共観福音書にもとづいた説教の邦訳である。
なかんずく本書におさめられているのは、本著作集の第二一巻として上梓された部分に続くマタイによる福音書の部分、マルコによる福音書、ルカによる福音書にもとづく説教である。
"アウグスティヌス著作集22 共観福音書説教2" の最低購入数は 1 です.
本書は『神の国』第二分冊として、同書の第六巻から第一〇巻までの五巻を収録する。
この部分は『再考録』にみられるアウグスティヌス自身の著作計画によれば、異教徒のキリスト教に対する非難の反論を意図した第一部の後半をなすものである。
第六巻、第七巻においては、第一部にあたる第四巻・第五巻のあとをうけ、ひきつづきヴァロの『人事と神事との故事来歴』の神事の部を主たる典拠としつつ、異教徒たちが崇拝している神々なるものの正体が悪霊にほかならず、したがってそれらは、彼らの主張するようには永遠の生命など付与しうるものではないことが主張される。
さらに第八巻以降第一〇巻においては、プラトン派の神観ならびに救済観が検討され、それとキリスト教との類似性と根本的な異質性とが徹底的に分析されているのである。(「はしがき」より)
第六巻 ヴァロの『人事と神事との故事来歴』の内容の批判を通して、神話に登場したり、国家が公認している異教徒たちの神々なるものが、永遠の生命など付与しえないことを論ずる(地上においてすら無力な神々に、永遠の生命など請い求めることの愚劣さ/神事に関するヴァロの著作にみられる曖昧さ/ヴァロは、人事と神事との関係をどのようにとらえていたか/神話的神学と国家的神学との両者は類似している ほか)
第七巻 ヴァロの『人事と神事との故事来歴』第一六巻に述べられている「選ばれた神々」といえども、永遠の生命を付与しえない(ヴァロにみられる神々の間の選抜はどう理解すべきなのか/ヴァロのいう選ばれた神々なるものの実態/神々が選抜されてくる基準の曖昧さ/選ばれた神々ほど汚点にみちている/自然的神学の奥義/星の神格化にみられる矛盾/大地の女神としての神格化にみられる矛盾 ほか)
第八巻 プラトン主義者たちの神観に対する批判を、主としてアプレイウスの「妖鬼」(ダイモン)論の検討を通して論ずる(自然哲学の問題はすぐれた哲学者たちと論ぜられるべきである/ソクラテスの教え/キリスト教信仰の真理に近い哲学/アプレイウスの説明するダイモンの性格と働き/ダイモンは身体が大気からなり、高い所に住んでいるから人間よりすぐれているのではない/ダイモンの礼拝は廃棄されるべきである/聖なる天使と人間とは共存することができる ほか)
第九巻 異教徒たちのダイモンをキリスト教の天使と比較して、ダイモンが神と人間との真の仲介者たりえないことを論ずる(神々よりも劣っているダイモンの中に、人間の魂を助けて真の幸福をもたらす善なる部分があるか/ダイモンを駆り立てる感情/人間は死すべきものでありながら、至福であることができるか/真理への道を阻止するダイモンの虚偽/聖なる天使とダイモンの知識との相違 ほか)
第一〇巻 救済観を中心とするキリスト教とプラトン主義との比較、ならびに、主として『魂の帰昇』にみられるポルフュリオスのキリスト教批判に対する反論(プラトン派は真の神を拝んでいるか/キリスト教徒の真の犠牲とは何か/天使はいかなる犠牲も望むことはない/旧約聖書にみられる神の顕現/律法の布告と天使/善き天使と悪しきダイモンとの相違/殉教者による悪霊の征服 ほか)
"アウグスティヌス著作集12 神の国2" の最低購入数は 1 です.
"アウグスティヌス研究 徳・人間・教育" の最低購入数は 1 です.
"【在庫僅少】アウグスティヌス著作集23 ヨハネによる福音書講解説教1" の最低購入数は 1 です.