牧会書簡(テモテ1・2、テトス)およびフィレモン書の4つの註解を収める。いずれも1550年前後の作品。長老や監督など初代教会の職制に関するカルヴァンの読み解きは驚くほど自由で興味深い。
生涯をかけてカルヴァンを学ぼうと志した著者は、カルヴァンの神学全分野の中でも「教会論」に焦点を絞って取り組んできた。
教会を論じるとは、教会の終りまでを見据えた議論である。
終りを見据えることは、その初めに遡って考えることが絶対条件である。
なぜなら、カルヴァンが教会を論じるとき、この初めと終りとを見通していたからである。
ここに理解の鍵がある。
"カルヴァンの教会論 増補改訂版" の最低購入数は 1 です.
二重予定説に対する誹謗など数々の神学論争に巻き込まれ、人生最大の苦闘の時期である1550年代に書かれた本書は、著者充実期の大著でもある。
"カルヴァン新約聖書註解4 ヨハネ福音書(下) オンデマンド版" の最低購入数は 1 です.
当時の慣例に従いペテロ両書簡、ヨハネ1書、ヤコブ書、ユダ書の5書を「経典書簡」として一括して扱う。
妻を亡くした1549年に講じた註解。
"カルヴァン新約聖書註解14 ペテロ・ユダ書・ヨハネ書簡 オンデマンド版" の最低購入数は 1 です.
ヨハネ福音書は、他の福音書の理解の扉を開く。
ヨハネ書ほどキリストがこの世に来たことの意義と実りを教えてくれる書物はないことを力説。
"カルヴァン新約聖書註解3 ヨハネ福音書(上) オンデマンド版" の最低購入数は 1 です.
16世紀の政治的・教会的動乱の時代を生き抜いた改革者カルヴァン。
一方で再洗礼派を、他方でローマ・カトリック教会を睨みながら文書合戦を繰り広げ、福音主義教会確立のために奔走したカルヴァンの文書6篇を収録。
現代に受け継がれる改革者の精神を学ぶ必読の書。
[目次]
オリヴェタン聖書への序文
プシコパニキア 魂の目覚め
サドレへの返書
教皇派の中にある、福音の真理を知った信者は何をすべきか
ニコデモの徒に告ぐるジャン・カルヴァンの弁明
躓きについて
"カルヴァン論争文書集" の最低購入数は 1 です.
「キリスト教綱要」のエッセンス。
講読の導き手となり、確かな道案内をしてくれる一冊。
"【取り寄せ】「キリスト教綱要」を読む人のために 7行で読むカルヴァン" の最低購入数は 1 です.
カルヴァンの牧会者たる面目躍如たる書簡、説教、『綱要』等の論文から、マッキー教授が抜粋編集・解説したアンソロジー。
今カルヴァン研究において、牧会者としての霊性が新たな研究分野として注目されている。
牧会者カルヴァンの言葉は、現代の牧会者のあり方を考える上でも貴重な示唆に富む。
教会人必読の書。
"牧会者カルヴァン 教えと祈りと励ましの言葉" の最低購入数は 1 です.
教父の著述に詳しく同時代の著述にも通じていた著者の聖書注解は、今日なお古典としての輝きを失っていない。
カルヴァンを知るための必読書。
"カルヴァン新約聖書註解11 ピリピ・コロサイ・テサロニケ書 オンデマンド版" の最低購入数は 1 です.
ヘブル書からキリストの祭司職とその真の犠牲への信仰を読みとり、ルターが「藁の書簡」と呼んだヤコブ書も無償の恩恵を説く正典として註解。
"カルヴァン新約聖書註解13 ヘブル・ヤコブ書 オンデマンド版" の最低購入数は 1 です.
真実の慰めはどこにあるのか?
選ばれ神の子とされたキリスト者たちが苦難に呻くとき、希望はどこに見出されるのか? 人間の罪の結果、虚無に服し滅びに隷属した被造物が、キリストによって回復されるとき何が起きるか? カルヴァンによるパウロ書簡の註解を丹念に紐解き、聖定から栄光へと至る救いの過程を跡づける。
"カルヴァンの救済の神学 救いの恵みの漸層法" の最低購入数は 1 です.
独裁的な神政政治か、近代的自由の先蹤か。
本書は、カルヴァンの共同体験をその聖礼典論を手がかりに探究するという斬新な視点を通して、カルヴァンの自由論とジュネーヴの国家教会体制の実践を整合的に理解することを目指す若手研究者の労作。
政治思想史と神学の両者におけるカルヴァン観に新たな刺激を与えるであろう。
"カルヴァン政治思想の形成と展開 自由の共同体から抵抗権へ" の最低購入数は 1 です.
サンピエール教会の週日礼拝でなされた連続講解説教より、特にイザヤ書53章を扱った説教7編を収録。
カルヴァン神学の理解のみならず、レントとイースターの黙想に最適の書。
"カルヴァン 苦難と栄光の主 イザヤ書53章による説教 (オンデマンド版)" の最低購入数は 1 です.
"カルヴァン新約聖書註解10 ガラテヤ・エペソ書 オンデマンド版" の最低購入数は 1 です.
ルターは本当に「最初のプロテスタント」なのか?
カルヴァンの「偉大さ」と「限界」はどこにあるのか?
神学史と社会史の複合的な視点から中世後期と宗教改革の連続性を明らかにし、宗教改革研究に画期的な影響を及ぼした歴史家オーバーマンの本邦初訳書。
「私が留保するのは、一回限りの宗教改革的転回という考えはロマンティックで非現実的だと考えるからである。つまり力強い神のブルドーザーがやって来て、宗教改革への途上にあるすべてのバリケードをいっぺんに粉砕した、という考えは現実的でないということである。」(本文より)
"二つの宗教改革 ルターとカルヴァン" の最低購入数は 1 です.
カルヴァンの遺した全書簡を読み、その心情の機微に立ち入り、肉声に触れた出色の評伝。
激動の歴史の中で、《神の栄光のために》、友情・信仰・使命・闘争を生き抜く人間カルヴァンの実像に迫る。
まえがき
1 一六世紀人 カルヴァン
2 誕生の地
3 カルヴァンの生きる時代
4 幼少年時代
5 ルターと宗教改革
6 カルヴァン、パリへ
7 法学の勉強
8 『寛仁論註解』の上梓
9 コップの演説 パリ脱出
10 《檄文事件》亡命
11 『キリスト教綱要』初版
12 ジュネーヴの宗教改革
13 第一次ジュネーヴ滞在
14 ルイ・デュ・ティイエとの別れ
15 ストラズブールの三年間
16 ジュネーヴでの活動再開
17 悪戦苦闘
18 セルヴェの火刑──不寛容
19 試練を経ての勝利
20 仕上げへの努力
21 「ただ一滴の血からフランス全体の河が・・・」
22 利息つき貸与
23 《人間らしさ》について
24 終わりの日々
"ジャン・カルヴァン ある運命" の最低購入数は 1 です.
受容と拒絶の歴史!
包括的な教理体系と明晰な文体から<プロテスタント神学の最高傑作>と呼ばれた一方、悪名高き「予定論」が数々の論争を呼び起こし、アパルトヘイトの神学的根拠にも利用されたカルヴァンの『キリスト教綱要』。
教会と政治のはざまで読み継がれてきた名著の誕生秘話と光と影の影響を、歴史的・社会的研究から描き出す。
『カルヴァンは、けっしてわれらの教皇ではなかった。カルヴァンはついぞわれわれの間で、聖アウグスティヌス、あるいはカトリックの聖トマスのような博士の呼び名を獲得したわけでない。・・・プロテスタントのキリスト者にとっては、真の権威は御言葉である。それは神御自身が語り出されたもの、神御自身が今も語り出されるもの、そして旧・新約聖書の中で聖霊の証言によって、永遠に語り出されるであろうものである。われわれにとってカルヴァンは、この教会の中で唯一の、語りかけに聴き入ることの達人であった。』──カール・バルト
日本語版へのまえがき
感謝の言葉
使用した英訳について
序章 著者カルヴァンとその著作を覚えて
第一章 著作の端緒
第二章 一五五九年──『キリスト教綱要』完成の年
第三章 遺産相続者たち
第四章 啓蒙思潮の愛憎相剋感情
第五章 宗教改革者としての再生
第六章 アメリカのカルヴァンたち
第七章 「きわめてカルヴァン主義的教授」とオランダの友人たち
第八章 二人の巨人──バルトとブルンナー
第九章 近代性の預言者──専制君主らの王子
第十章 抑圧と解放──南アフリカについて
第十一章 変遷と分岐──中国において
第十二章 現代における諸発現
付録一 異端の火刑とその著作の焚書について
付録二 『キリスト教綱要』の諸版
"『キリスト教綱要』 物語 どのように書かれ、読まれてきたか" の最低購入数は 1 です.
前書に引き続き1546年に完成。
福音の使命の大綱を叙述し、福音の単純さから遠ざかることほど危険なことはないと力説する。
"カルヴァン新約聖書註解9 コリント後書 オンデマンド版" の最低購入数は 1 です.
カルヴァン生誕500年に合わせて出版。
原著は「A Life of John Calvin(1990年)」。
近代西洋文化の形成に決定的な影響を与えたジャン・カルヴァンの実像に迫る、気鋭の神学者アリスター・E・マクグラスが放つ画期的評伝。
上巻では原著第1章~第6章を収録し、カルヴァンの伝記的な歩みを辿る。
"ジャン・カルヴァンの生涯(上) 西洋文化はいかにして作られたか" の最低購入数は 1 です.
2009年にカルヴァン生誕500年を記念して、全国で開かれた講演や説教を収録。
現代ドイツ語圏におけるカルヴァン・改革派研究の第一人者3人(P. オピッツ、W. シュルツ、A. ラウハウス)が歴史の深みと信仰の魅力を存分に語る。
カルヴァンの旧約聖書解釈の他にも、当時のジュネーヴの出版事情や、教会における音楽や建築、倫理の問題など、多岐にわたる主題を取り扱う。
カルヴァンの信仰と思想を現代に受け継ぐための道しるべ。
「日本にある教会が、カルヴァンの詩篇理解を知ることで得られる益は大きいと思われる。私たちのこの地での歩みは、具体的な守りと力に囲まれているとは言えずに、常に不安定に揺れ動く少数者の群れとしての歩みだと言わざるを得ないからである。カルヴァンが亡命者の唯一の避け所とした神のみ言葉により頼むことは、私たちの文脈でも確認されなければならない。それは、聖書の源泉から溢れるものを汲み出すという喜ばしい仕事を通してのみなされることである。」(本文より)
はじめに 「カルヴァン生誕500年記念講座」開会挨拶 南純
第1章 「カルヴァン500」へ
1 カルヴァン・改革派神学研究所セミナー報告 カルヴァンと聖書 大石周平
第2章 「カルヴァン500」
1 プログラム
2-1 礼拝説教 エフェソの信徒への手紙2章10節 P・オピッツ
2-2 礼拝説教 マタイによる福音書11章25-30節 W・シュルツ
2-3 礼拝説教 「ノアはすべて神の命じられたようにした」(創6:22)についての黙想 A・ラウハウス
3-1 主題講演 カルヴァンの旧約釈義 P・オピッツ
3-2 協力講演(1) 出来事と公共性 W・シュルツ
3-3 協力講演(2) ジュネーヴ詩篇歌と旧約釈義 A・ラウハウス
4 ワークショップ 詩篇46篇と138篇について P・オピッツ
5-1 神学校特別講義 改革教会と旧約聖書 A・ラウハウス
5-2 教文館特別講義 改革教会の教会建築と礼拝にとって持つ意味 A・ラウハウス
第3章 「カルヴァン500」から
1 「カルヴァン500」に出席して 大住雄一
2 カルヴァンにおける礼拝と社会倫理の結びつき 菊地純子
編者あとがき 菊地信光
学術社団「カルヴァン・改革派神学研究所刊行会」規約
"カルヴァンと旧約聖書 カルヴァンはユダヤ人か?" の最低購入数は 1 です.
"初期カルヴァンの政治思想" の最低購入数は 1 です.
牧会者として、聖書学者として、カルヴァンは「終末」をどのように捉えたのか?
青年期の「上昇的終末論」から、円熟期の「キリストの王国」実現という広大な幻へと展開していった彼の神学的軌跡を、主著『キリスト教綱要』のみならず、カテキズム・聖書注解・神学論文などを渉猟しながら歴史的・文脈的に明らかにした画期的な書。
「カルヴァンにとって「キリストの王国」は、完成に至る終わりの日まで絶えず前進を続ける、キリストの福音に基づく確かな支配であった。それ故、ジュネーヴの町で最期を遂げたこのフランス人亡命者は、自らとその諸教会に降りかかるあらゆる困難や妨害や後退にもかかわらず、神の回復(再創造)の業とこの世におけるキリストの統治が個人的かつ社会的に、霊的かつ現実に進展していることを信じて疑わなかったのである。」(本文より)
第1章 序論(研究史概観/宗教改革期の終末論の思想史的背景/本研究の目的と方法)
第2章 初期カルヴァンの終末論(『仏語新約聖書序文』[1535年]/『クリュソストモス説教集』序文[1535年?]/『キリスト教綱要』初版[1536年] ほか)
第3章 《神学的モティーフ》としての終末論──1539年版『キリスト教綱要』(1539年版『キリスト教綱要』──方法論的変更/1539年版『綱要』における終末的主題の展開 ほか)
第4章 《神学論争》における終末論──『魂の目覚めについて』(死後の霊魂の教えについての歴史的概観/霊魂の不滅性についてのカルヴァンの議論 ほか)
第5章 《聖書釈義》における終末論──1546-1559年の聖書注解(『第一コリント書』/『第二コリント書』/『ヘブライ書』 ほか)
第6章 《神学論題(locus)》としての終末論──『キリスト教綱要』最終版(「復活」の教理の歴史的背景/カルヴァンの聖書注解における「復活」の教理 ほか)
第7章 《幻》としての終末論──旧約預言書注解(「キリストの王国」についての歴史的概観/『キリスト教綱要』における「キリストの王国」 ほか)
結論
"カルヴァンの終末論" の最低購入数は 1 です.
『キリスト教綱要』や『聖書註解』の執筆と並んで、改革者カルヴァンが最も心血を注いだ御言葉の説教。
その中でもエフェソ書は、「予定」の教理を牧会者としての配慮や厳しさ、あるいは優しさにあふれた説教であり、現代の教会における講解説教の一つのモデルである。
脚注には神学とフランス語の丁寧な解説を、巻末には語彙集を付す。
"カルヴァン説教集1 命の登録台帳 エフェソ書第1章(上)" の最低購入数は 1 です.
*アジア・カルヴァン学会の始まったころ(渡辺信夫)
*聖書解釈と説教-カルヴァンの聖書解釈論の考察(野村信)
*カルヴァンの聖餐論(ヴィム・ヤンセ)
*カルヴァンのレクイエム(吉田隆)
*カルヴァンにおける人間的なるものの評価(関口康)
*カルヴァンとロヨラ-二つの教育改革(久米あつみ)
*16世紀後期のルター派、ツヴィングリ派、カルヴァン派における「獣」の解釈(イレーナ・バッキュース)
*研究ノート/16世紀宗教論争の言語的脈絡(竹下和亮)*セバスティアン・カステリョによる異端迫害批判の神学的論拠について(鈴木昇司)
"新たな一歩を カルヴァン生誕500年記念論集" の最低購入数は 1 です.