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説明
ルター神学を「思索」=「省察」を基点に捉えた意欲作。自己の「繊細にして感じやすい」《良心》は、アンテナ効果によって神を感得する。
良心が律法との関係に立つとき、何が良心に起こってくるのか、そしてそれに対して良心はどのように応じているのか、という良心現象の考察がなされる。それゆえルターでは良心が客観的に考察されるときでも、ただちに神との関係を意識するようになる。……したがって良心が繊細で感じやすいものというのは、他者によって外から影響を受け、そのような繊細な感受性によって神との関係で受苦する人間を語るようになる。良心は理性のような論理的な機能ではなく、他者との関係における自覚として働いているといえよう。(本文より)