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比較文化史家・バロック音楽演奏者として活躍中の竹下節子氏が、世界情勢から人々の心の動きまでに思いを馳せ、「『いのち』の光を一人ひとりが輝かせ、分け合い、怖れずに進む」ことを促す。
好評エッセイ集の第3巻!
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「政治も宗教も、共通善もペルソナの尊厳も、すぐそばにいる他者への小さな配慮なしには、きっと、なんの意味も持たない」という著者の思いは、私たちの日々の生活の中に大切な気づきをもたらしてくれるだろう。
【目次】
はじめに 三澤洋史
その1 魂の求めるものに気づくとき
その2 日常の中に見つける宝
その3 現代社会の中で思うこと
その4 忘れてはいけないこと
その5 聖なるものと出会うとき
講演会、演奏会等発信の機会が閉ざされたコロナ禍で、日本に行かれない今だから、ぜひ伝えたいことがあるという著者。月刊誌「カトリック生活」の好評連載“カトリック・サプリ”に2017~2020年に掲載された中から厳選し、加筆・再構成された17編に加え、「今、あなたに届けたい!」という著者の熱い思いが込められた書き下ろし8編を含む25編は、未来を絶望することなく、与えられた冒険にチャレンジしようと呼びかける。
その1 試練の時こそ優しくなろう
その2 “みんな”の中に悪魔が隠れていることもある
その3 困っている隣人に手を差し伸べるのは難しいことですか?
その4 神の恵みはどんなときにもあふれている
ヴァティカンは面積こそ最小だが、12億人以上のカトリック教徒を擁し、政治・外交・平和に影響力を持つ。その頂点に立つローマ法王の歴史と現在を探る。近代オリンピックも、冷戦終結の端緒・ポーランド民主化も、実現させたのは法王とカトリックのネットワークだった。法王の日々の仕事、各国訪問の理由、現代の価値観への対応を読み解く。西洋文化の根底にあるカトリック文化を知り、国際社会をより深く理解できる快著。序章 ローマ法王とはだれか第1章 ローマ法王のホームグラウンド第2章 ローマ法王とヨーロッパの誕生第3章 ローマ法王の盛衰第4章 ヨハネ=パウロ二世と歴史の激動第5章 二一世紀のローマ法王第6章 ローマ法王と地球の未来
ペスト、赤痢、コレラ、スペイン風邪、新型コロナ――、古代から現代まで、人類は疫病とどのように向き合ってきたのか。律法により衛生管理を徹底し「穢れ」を排除したユダヤ教と、病者に寄り添い「魂の救い」の必要性を説いたキリスト教。二つの価値観が対立しつつ融合し、やがて西欧近代という大きな流れへと発展してゆく。聖書に描かれた病者たち、中世の聖者や王が施す治療、神なき現代社会で「健康」を消費する現代医学。疫病に翻弄される世界の歴史を描き、精神の変遷を追う。
キリスト教は女性をどのように眼差してきたのか。ミートゥー運動に象徴される、現代の「男女同権」を目指すフェミニズムとは異なり、ヨーロッパにはカトリックを起源とする「もう一つのフェミニズム」の水脈があった。聖母マリア、マグダラのマリアに始まり、中世修道院の女性たち、異端として処刑されたジャンヌ・ダルク、国と宗教を超え崇敬される現代の聖女マザー・テレサまで、キリスト教における女性への差別と崇敬の歴史を明らかにする。
序章 フレンチ・フェミニズム―ジャンヌ・ダルクからカトリーヌ・ドヌーヴまで 第1章 イヴの登場―すべてはエデンの園から始まった 第2章 イエスの登場―イエスを育てた女たち 第3章 聖母の登場―マリア崇敬が女神信仰を温存した 第4章 聖女の登場―マグダラのマリアからマザー・テレサまで 第5章 魔女の登場―聖女になれない女たち 第6章 女性リーダーの登場―女子修道院と神の国 終章 神はフェミニストなのか?
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痛快で、やがて悲しい――。ジャンヌ・ダルクの生涯を一言であらわすならば、このようになるでしょうか。 時は15世紀、英仏100年戦争の末期。フランスを二分する未曾有の国難のなか、パリを追われた失意の国王シャルル7世のもとに彗星のごとくあらわれたのが、ジャンヌ・ダルクです。甲冑を身にまとい馬上の人となった彼女は破竹の勢いで敵方を打ち破り、またたくまにシャルル7世をランスでの戴冠に導きます。しかし華々しい栄光もつかの間、ジャンヌはイギリス軍に引き渡され、異端者として生きたまま火あぶりにされてしまうのです。「声」に導かれるまま生まれ育った村を旅立ったのが16歳、火刑台に立たされたときには19歳でした。 本書は、100年戦争の政治的背景から、中世におけるお告げや聖女の系譜など、彼女が生きた当時の世界を浮かび上がらせることで、ジャンヌ・ダルクの全体像をあざやかに、しかも親しみやすい筆致で描きだします。 名もない羊飼いの娘だったジャンヌを突き動かした「声」、ついにはシャルル七世をも動かし、フランスを熱狂させたものとは、いったい何だったのでしょうか。カトリックの聖人は数多くいますが、異端者として火刑にまでなりながら、500年後に聖女として認定されたのは彼女だけです。「普通の女の子」が国を救い、国家意識を創ることを可能にしたヨーロッパ中世とは、そして彼女を「守護聖女」として今なお現役で生かしているフランス人の心性とはいったいどのようなものなのでしょうか。異端にして聖女、華やかで苛烈なジャンヌ・ダルクの世界に、あなたも飛び込んでみませんか?(原本:講談社現代新書、一九九七年)
【本書の内容】 プロローグ 序 章 ジャンヌ・ダルクとはだれか 第1章 ジャンヌ・ダルクの先駆者たち――カリスマと聖女 第2章 神の「声」を聞いた少女 第3章 中世の政治と宗教――少女戦士はいかにして誕生したか 第4章 戦場の乙女 第5章 ジャンヌの最期 エピローグ あとがき 学術文庫版あとがき おもな参考文献
キリスト教抜きに世界のスタンダードは理解できない!旧約・新約聖書を丁寧に解説、「救世主」「アダムとイヴ」「三位一体」「クリスマスツリーと十字架」「原理主義」「進歩主義とグローバリゼーション」などのキーワード/トピックから、キリスト教理解を立体的に組み上げる。信仰生活のリアル、各宗派とのかかわり方など、実践的なガイドも盛り込んだ、非キリスト教文化圏に住まう「普通の日本人」のための最良の入門書! 混迷の時代、普遍宗教が示す未来とは?
"講談社学術文庫 キリスト教入門" の最低購入数は 1 です.
日仏間を飛び回るバロック音楽演奏家が快刀乱麻、縦横に語り尽くす――
カトリック教界の「今」と、目からウロコの比較文化・社会論の全て。
「死後」を豊かに生きるヒント!満足・充実の現役生活は第1の人生、リタイア後が第2の人生。じゃあ、『今わの際』のその先にある第3の人生を、あなたはいったい、どう生きるおつもり?!さあ、さあ、さあ、さあ!
第1章 キリスト教文化圏と「あの世」(「死」の先にある「生」を楽しむ) 第2章 地域文化別・ヨーロッパ人の「生命観」(二つの「次元」、二つの「いのち」) 第3章 「死後の世界」との付き合い方(死後の世界を観測してみる) 第4章 「良き死」をどう生きるか(「良き死」の伝統とマニュアル) 第5章 スターティング・ノート作りの勧め(大きな人生と小さな人生;スターティング・ノートの作り方)
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"自由人イエス もう一つのキリスト論" の最低購入数は 1 です.
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世界は驚愕し、民衆は夢を抱いた。
夢を現実化する革命児か、はたまた新たな抑圧を企てる独裁者か。
神たろうと世界史の中心舞台に躍り出た、ナポレオンの叡知と野心。
権力・宗教間の苛烈な暗闘の淵から浮上する、ヨーロッパ精神の核心を活写する。
思想史研究の新地平。
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