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内村研究の第一人者が、「不敬事件」前後の言動を、新資料を駆使して日毎に記述し、真相に迫る。
1903~1907。
日露戦争を前に「戦争廃止論」を唱えたことにより、内村は日本社会から「用なき者」とされた。
しかし、若者の心に「非戦」の声は届き、日本で初めての良心的兵役拒否者を生み出した。
聖書の「平和」を説く内村と、周りに集う文学青年志賀直哉・有島武郎や、のちのキリスト教無教会主義伝道者らの生まの声を織りまぜて、近代日本の大きなドラマの一側面を描く。
[目次]
用なき非戦論者の目
一 非戦平和主義(角筈パムフレット/キリスト教と社会主義/「戦争廃止論」/朝報社退社/花巻伝道)
二 戦中の非戦論者(開戦/母の死/霊の兄弟、肉の兄弟)
三 「新希望」(教友会の結成/キルケゴール/柏崎夏期懇話会/大阪講演)
四 角筈の先生(初夢/父の死/鳴浜夏期懇話会/柏木へ)
史料
典拠文献