政宗が使節団に託した最高機密事項とは。
日本のキリスト教徒たちの悲願は、政宗が将軍になることだった…。
メキシコ、スペイン、イタリア。
17世紀の海外文書が暴く驚愕の真実。
プロローグ 江戸時代初期における日本の対外貿易およびキリシタン政策
第1章 伊達政宗の遣欧使節派遣の計略
第2章 江戸におけるキリシタン迫害と「訪欧使節団」派遣の狙い──政宗、火刑寸前のソテロ神父を救出
第3章 支倉とソテロ、スペインとの外交交渉に苦辛──国王陛下に請願した事項はすべて却下される
第4章 支倉、政宗の名代としてローマ教皇に服従と忠誠を誓う──使節一行がローマを訪れた目的とは
第5章 幻のキリシタン将軍伊達政宗──使節一行がローマ教皇に請願した事柄に対する回答文書から
第6章 使節一行、ローマを出発し、スペインへ戻る──困窮状態に陥り、ソテロ、ジェノバから国王陛下に旅費の援助を求める
第7章 政宗が夢見た「キリシタン帝国」とは──三十万人以上のキリシタンと手を結び、討幕を企てる
第8章 政宗謀叛説を傍証する「東奥老士夜話」──幕府軍による仙台征伐に対する開戦時の「御内試」、邀撃、防御作戦
第9章 政宗、領内のキリシタン弾圧に踏み切る──キリシタン擁護者から弾圧者に変貌
エピローグ ルイス・ソテロ神父のローマ教皇宛て書簡に対する異端審問委員会長官ドン・イバン・セビスコ博士の覚書
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