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海老名の実像を知るために必須の資料集!
海老名彈正は日本におけるプロテスタント・キリスト教の最初期の代表的な指導者である。しかし、選集・全集がないこともあり、多くの誤解も生んできた。本書は「Ⅰ.著書目録」「Ⅱ.論文目録」「Ⅲ.海老名関連の著書・論文・記事」「Ⅳ.海老名による横浜・熊本・札幌バンドの特色」「Ⅴ.海老名の人物評」「Ⅵ.他者の海老名評」「Ⅶ.『読売新聞』『朝日新聞』記者による海老名の演説振り」「Ⅷ.海老名みや子の回想」「Ⅸ.ジェーンズ再任の際の演説草稿」「Ⅹ.海老名・実母の祖父・足達八郎父子の豪傑振り」からなっており、海老名に関する資料を網羅的に取り扱った渾身の力作。
「クリスチャンになることによつて、人間になり得るのである」
日本人として、プロテスタント・キリスト教を最初期に受容した人物の一人である海老名彈正。彼のキリスト教受容に対しては、植村正久とのキリスト論論争もあり、人間中心・倫理的・キリスト教ヒューマニズムなど様々な評価がなされてきた。しかし本書は、明治維新で階級制度が解体し、「和魂」や「東洋道徳」が解体する時代に、武士道・儒教の伝統を踏まえてキリスト教を受容し、普遍的「人間の完成」を求めて真摯に生きたキリスト者としての海老名を生き生きと描き出す。