宗教改革から現代まで、すなわち、魔女や魔術の時代から、現代の最大の悪、核兵器まで、啓蒙主義やロマン主義の時代を間にはさんで、多彩な変容を見せたさまざまの悪魔像をたどる。
【目次】
序
第1章 悪
第2章 宗教改革以後の悪魔
第3章 二つの世界のあいだの悪魔
第4章 瀕死のサタン
第5章 ロマン派の悪魔
第6章 悪魔の影
第7章 戦争の時代の悪魔
神の被造物であった天使が堕落して悪魔となったのはなぜか? キリストの救済が成就した後も悪の力が存在しているのはなぜか? 初代キリスト教教父の悪魔観を膨大な資料を渉猟して追跡。
第1章 悪魔
第2章 使徒教父
第3章 弁証家とグノーシス主義者
第4章 人間の罪と贖罪――エイレナイオスとテルトゥリアヌス
第5章 憐みと永遠の罰――アレクサンドリア学派
第6章 二元論と荒野
第7章 サタンとアウグスティヌス