競争社会の真っただ中、ある夜、闇の中に流れ来るふしぎな調べに足を止めた。
それは、初めて耳にした、心に沁みる祈りの声──。
この世に、しかも身近に、自分のためではなく、神と人びとのために隠れて生きる人びとがいることも知った。
そしてそこから、自分の人生設設計にはなかった、洗礼、修道生活という新たな世界へと導かれてきた。
これは、修道士となり、人生も黄昏のときを迎えた祈りの日々の、折にふれて綴った随想の風。
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