「今ここ」という日常の外側で、ふいに訪れる「出来事」。出来事が起こる「現場」には「超越」がちょっとだけ顔を出したりする。その瞬間を啓かれた言葉で紡いだ「現場の神学」を歳時記の体裁で編む。
この書には、すでに出版されている論文に新しい説教・講演や俳句なども追加され、著者の信仰・生きざまが鮮明に記されています。教会形成の根幹にかかわる聖書論、説教録だけでなく、高齢化に伴う現実的な牧会上の課題が聖書を土台として正面から論じられています。読者は幅広いテーマについて深く考えさせられ、多くのことを学びとることでしょう。(「はじめに」より)
移りゆく激動の時代を、他から理解されない孤独の中を、神への信頼を一筋の光として駆け抜けた預言者ダニエル。
その姿に現代の私たちを重ね合わせ、「生きよ」と温かくも力強く語りかける13章。
"乱気流を飛ぶ 旧約聖書ダニエル書から" の最低購入数は 1 です.
ユーカリストとは、そのありかたから復活と終末の間の出来事であり、その間地上的リアリティが今ここで、そして務めによって引き出される恩恵についての教会共同体の神秘内での秘跡的典礼において、地上的リアリティが恩恵の賜物の歴史的啓示となる期間なのである。
・・・トリエント教義を再解釈する我らの企ては一方では単純に信仰の伝承と結びつく非常にリアルな緊張への答えを供給することを目指す。
警告と求めは教会においては特別な機能を持つ。(本文より抜粋)
"ザ・ユーカリスト トリエント公会議以降の新たな出発" の最低購入数は 1 です.
35年前の忘れがたい煌めきを回顧する。
赴任先の龍野(現・たつの市)で出会ったパンクロックのリードボーカル、木村直樹さん。
キリストを受け入れ、わずか22歳で夭逝した彼との出会いと別れが、随想『無菌室のボーカル』へと結晶、社会に大きな反響を呼んだ。
長い牧師人生と、その中で一瞬交差した35年前の忘れがたい煌めきを回顧し、地濃誠治牧師の牧会の半生をも綴った証しの結晶でもある。
"無菌室のボーカル" の最低購入数は 1 です.
かねてから望まれていた学会誌を発行することになった。
毎年講演会を開催しているが、そこでの研究発表や講演は必ずしも活字になっているわけではない。
しかし、周囲からの要請を受け、カルヴァン研究のさらなる発展のためにも、この企画は放置しておくわけにはいかなくなった。
出来るだけ若い人々に発表の機会と論文掲載の場を提供しなくてはならない。
創刊号は、ここ2年ほど同じ主題で行われたシンポジウムの発表原稿を掲載することにした。
それは大変ユニークな主題であり、またこれからのキリスト教思想世界に一石を投じることになると思われるテーマである。
すなわち『ものとしるし』という古い、しかし今も欠かせない一つの思想の土台についての論考である。
(野村信 『発刊にあたって』より)
[主な目次紹介]
発刊にあたって
シンポジウム1
主題解題 野村信
第1回講演 ものとしるし──Augustinus, De doctrina Christianaにおける── 加藤武
第2回講演 ものとしるし──カルヴァンの聖餐論において── 久米あつみ
第3回講演 パスカルにおける「ものとしるし」 塩川徹也
特別寄稿 ものとしるし──現代記号論の視角からの考察── 久米博
シンポジウム2
第4回講演 エラスムスにおける「もの」と「しるし」 金子晴勇
第5回講演 8世紀イコンにおける「もの(res)」と「しるし(signum)」 鐸木道剛
第6回講演 カルヴァンにおける「もの」と「しるし」──聖書解釈における視座── 野村信
研究発表 カルヴァンの「聖遺物考」について 岩田園
"日本カルヴァン研究会学会誌 カルヴァン研究 創刊号 特集「ものとしるし」" の最低購入数は 1 です.
あの弾圧がいつまた起こるか分からない。読むごとに自分の信仰の覚悟を問われる。
敗戦後60年を経た今、太平洋戦争時に行われたキリスト教会に対する弾圧、特に旧ホーリネス教会関係に対する弾圧は、凄惨を極めた事件として語りつがれ、受け止められ、現代のクリスチャン生活にも有益な示唆を与えてくれます。
ホーリネス弾圧記念同志会委員会は毎年、弾圧が行われた6月26日に近い日曜日を「ホーリネス弾圧記念日」として各教会で覚え、<ホーリネス弾圧記念聖会>を開催して参りました。
この貴重な講演・説教集が一人でも多くの方々に読まれ、信仰生活の一助、時代への警鐘ともなれば幸いです。
ご理解とご加祷のほど、よろしくお願い致します。
好評の説教集I/IIに続く第3弾です!
"神の言はつながれてはいない3 ホーリネス弾圧記念聖会講演・説教集" の最低購入数は 1 です.
教会形成と宣教への委託への責任の一端を担う牧会者として、気迫のこもった注解書 池永倫明先生(日本キリスト教会引退牧師)
「個人的な想起」より
はじめに、畏友宮村武夫牧師を筆者が尊敬するのは、ひとえに彼が優れた福音説教者、牧会者であるという一点であって、 そのほかのことではないと、ことわっておきたい。
……宮村武夫牧師は、教会・キリスト者とは「主イエス・キリストを首(かしら)と して生きる群れである」と、基本的に考えておられ、そこに立って生きているなら、どんな教派のキリスト者とも、主を首(かしら)と する者同志の交わりを実践し、大変エキュメニカルな姿勢を持ち、胸襟を開いて語り合い、信仰の交わりをする牧師であった。 「本注解書にふれて」より
本注解書、つまりテサロニケ人への手紙第一、同第二、ガラテヤ人への手紙、ペテロの手紙第一、同第二の注解書を読み、 感想をメモ的に記したく思った……注解書全体に渗透しているのは、真理を証しする聖書の御言に即して、教会形成と宣教へ の委託への責任の一端を担う牧会者として、著者の並々ならぬ気迫のこもった注解書なのである。(「巻頭言」より)
老齢化した街、だが今なお日本の産業を下から支え続ける人々のいる街、東京・山谷。ここに伝道所と「まりや食堂」を作り、こころとからだの糧を今日も黙々と人々に届けるひとりの牧師がいる。ドヤに生きる一人ひとりとの忘れがたい記憶を辿りつつ、サルトル、フランクル、ヨブ記までを思索する。「伝道所物語」、待望の続編。
[目次]
1 私への啓示
2 永伊(仮名)さんと共に
3 お弁当販売
4 アウシュビッツの普遍性
5 創造の神秘
6 ボルダリング
7 存在について──サルトルとの対話
8 殉ずる
9 神へ生きる勇気──日々の黙想
10 勇太
"続 この器では受け切れなくて 山谷兄弟の家伝道所物語" の最低購入数は 1 です.
教会と国家、信仰と教育、女性と社会――。生涯をかけて綴った論文集!
日本における女子教育を力強く牽引してきた著者の学問の出発点となった、ローマ帝政下における初期キリスト教研究を第一部に集成。転じて、国際化時代におけるリベラル・アーツの大切さから、女性の自立と社会参画への道をキリスト教信仰の立場から追求した記念碑的著作。
【目次】
第一部 ローマ帝国とキリスト教
第二部 キリスト教人格論と日本の教育
第三部 女性と社会
岡山、赤穂線、西大寺・・・・・・。御国建設の槌音はここに響いて。
教会存亡の危機の中、与えられた1,000人教会の幻とその後の驚くべき成長。聖書を字義通りに解釈し、愚直なまでに聖書に忠実な教会づくりに心血を注いだ50年の牧師人生を通して語る「恵みの終活」。
第1部 聖書信仰の理念
第2部 聖書に基づく教会形成について
第3部 私の教会形成の足跡
ユダヤ人迫害にお墨付きを与えたのは、恣意的に解釈された「聖書」だった!
ヘレニズム期からナチスによるホロコーストに代表される現代まで、世界中で連綿と行われてきたユダヤ人迫害。キリスト教世界の只中からなぜかくも苛烈な反ユダヤ主義が生起しえたのか。その歴史を真直ぐに見つめつつ、この災禍を通じて形成されていったユダヤ人固有の諸思想までを詳説する。
【主な目次】
はじめに――反ユダヤ主義のルーツ
序章 本書の問題関心
第1章 古代におけるユダヤ人
第2章 中世におけるユダヤ人
第3章 スペインにおけるユダヤ人
第4章 東欧とロシアにおけるユダヤ人
第5章 近代西欧におけるユダヤ人
終章 繁栄と迫害のメシア運動
あとがき