民族の精神基盤ユダヤ教との対峙をとおし「生命と歴史」の謎へと迫る。
ファシズムの嵐が吹き荒れる第2次世界大戦直前のヨーロッパで、万感の思いをこめて書き上げられた、フロイトの恐るべき遺書。
1 モーセ、ひとりのエジプト人
2 もしもモーセがひとりのエジプト人であったとするならば・・・
3 モーセ、彼の民族、一神教
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宗教なんてうさんくさい。うっかりハマったら怖い。だから近づかない。多くの日本人はそう思っている。
だけど、どんな国でも地域でも、宗教はすっかり日常に溶け込んでいる。
文化や価値観の骨格であり、それゆえ紛争のタネにもなる。
宗教を知らなければ、世界の人びとを理解することはできないのだ。
この本では、世界の宗教を理解するための基礎中の基礎を紹介。
「人類の叡智としての宗教」のエッセンスが詰まった、小さいながら充実の入門書。
宗教とはなにか
宗教社会学とはなにか
ユダヤ教とはなにか──契約と律法
キリスト教とはなにか──福音と愛の思想
宗教改革とはなにか──ルターとカルヴァン
イスラム教とはなにか──ウンマとイスラム法
初期仏教とはなにか──サンガの思想
大乗仏教とはなにか──菩薩・般若・極楽浄土
中国と日本の仏教──仏教の伝播と変容
儒教とはなにか──孔孟の思想・朱子学
尊王攘夷とはなにか──山崎闇斎学派と水戸学
再び宗教を考える
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旧約聖書はユダヤ教・キリスト教の正典であり、また、その宗教的権威を離れても広く人類の文化のなかで大きな影響を与えてきた。
しかし、その中身はそれぞれが矛盾し錯綜したテキストの集合であり、多くの現代人にとっては通読することすら困難だというのが現実だろう。
本書は、旧約聖書をその歴史的状況の中に置き直し、「創世記」「出エジプト記」「ヨブ記」「雅歌」…等々の文書が成立した時代とそれらが背負っていた思想的課題からの解読を試みる。
各文書の個性から、なぜ旧約聖書というまとまりのある書物が成立し権威を持ったのかまで、イチからよくわかる旧約入門の決定版。
本書は、2008年1月、筑摩書房より刊行され、文庫化。
第1章 聖書の基礎
第2章 出エジプト
第3章 イスラエル統一王国
第4章 北王国
第5章 南王国
第6章 バビロン捕囚
第7章 ペルシア帝国期のイスラエル
第8章 ギリシア・ローマ期のイスラエル
第9章 詩篇
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人類にとって宗教的現象とはいったい何か、人類史という壮大なスケールのなかでその展望を企てた本書は、20世紀を代表する宗教学者・エリアーデが最晩年に遺した畢生のライフワークである。
この古今未曾有の偉大な業績は、仏教、キリスト教、ヒンドゥー教といった個々の宗教の理解を助けるばかりでなく、人類が創造した宗教そのものの姿を見事に描きだしている。
文庫版第6巻は、中世後期から宗教改革前夜までのヨーロッパの宗教運動、宗教改革前後における宗教・魔術・ヘルメス主義の伝統、チベットの諸宗教を収録し、文庫版第1巻から第6巻までの詳細な索引を付す。
第37章 ヨーロッパの宗教運動―中世後期から宗教改革前夜まで(ビザンチン帝国における二元論的異端―ボゴミール派/西欧のボゴミール派―カタリ派/アッシジの聖フランチェスコ/聖ボナヴェントゥラと神秘神学 ほか)
第38章 宗教改革前後における宗教、魔術、ヘルメス主義の伝統(キリスト教以前の宗教伝統の残存/浄化の舞踏における象徴と儀礼/「魔女狩り」と民衆宗教の消長/マルティン・ルターとドイツの宗教改革 ほか)
第39章 チベットの諸宗教(「人間の宗教」/伝統的諸観念―宇宙、人間、神々/ポン教―対立と習合/チベット仏教の形成と発展 ほか)
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開示されるキリスト教の精髄
日本カトリシズムが生んだ名著を稲垣良典氏の新しい解説とともにおくる。
人間が神の知恵と愛に与るとはいかなることか──。
近代日本のカトリシズムを代表する司祭・岩下壮一が、豊かな学殖と明晰さでキリスト教の真理を闡明した記念碑的名著。
公教要理(カテキズム)の概説書としていまだ類例がないだけでなく、深遠で難解な神学は本書により日常の信仰の糧へと一変した。
時に表出するプロテスタンティズムや近代哲学への峻烈な批判は、人間精神を主観性の牢獄から解放し、再び霊的存在へ開かんとする著者生涯の意図から発しており、それは神の恩寵の賜物=カトリックの信仰においてこそ実現すると説く。
解説 稲垣良典
宗教とは何か(宗教の必要/真の宗教)
天主(神の信仰は宗教の根底/神を知る二つの根底 ほか)
三位一体(認識の限界を超えて天啓へ/三位一体はキリスト教の根本信条 ほか)
創造と主宰(創造とは何か/創造は全能者の業 ほか)
天使(天使の創造/天使崇拝と迷信 ほか)
原罪(人祖の堕落とその結果/人生の矛盾 ほか)
御托身その1(救主イエス・キリスト/救われし人類と神との関係 ほか)
御托身その2(キリストの人性についての問題/ギリシャ思想における肉体観 ほか)
イエズス・キリストの私生涯(プロテスタント的聖書観の誤謬/高等批評に譲歩する新教徒の矛盾 ほか)
イエズス・キリストの公生涯(イエズスの受洗と聖役の準備/イエズスの聖役の第一年 ほか)
救世(御受難の物語/イエズス御受難についての考察 ほか)
御復活(復活は原始教会の根本信条/御復活の歴史的根拠 ほか)
御昇天(聖書の記事/御昇天の意味 ほか)
聖霊(聖霊のはたらき/神は救いを強制し給わず ほか)
公教会(Ekklesiampの語源の歴史/教会問題の所在 ほか)
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