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説明
神の息吹として高められ、身体器官から放たれるものとして貶められもする“風'’。目に見えないその存在は西洋文化や美術の中でどう表現されてきたのか。
【目次】
〈プネウマ〉 ――日本の新しい読者に向けた四つの回想 7
荒ぶるのは風 ――序に代えて 11
第一部 風/〈ルーアハ〉/〈プネウマ〉をめぐる簡潔な人類学 19
1 風と環境、風と声、風と匂い 21
2 〈ルーアハ〉(RWH) 31
3 ヘレニズムからキリスト教へ ――〈プネウマ〉から〈スピリトゥス〉へ 42
4 風の図像学へ向けて 54
第二部 受肉と昇華 71
5 受肉 ――どうして、そのようなことがありえましょうか 73
6 昇華 ――天使、耳、口、光、鳩 83
7 匂い ――言葉にできないもの 106
8 染み ――〈プネウマ〉の形態としての大理石 125
第三部 空気と動きの解釈学 149
9 動きと図像解釈学の起源 151
10 レオナルドの〈プネウマ〉的形態 166
11 カイロスあるいは好機 180
12 最後の契約 ――クモの巣の網 198
嵐の前の静けさ ――結びに代えて 207
著者あとがき 221
訳者あとがき 227
註 1
図版コピーライト 43
参考文献 44
索引 63