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北イタリアにおけるルネサンス美術と宗教改革
カッシーノ会の神学を天井画に具現化した画家コレッジョ。聖堂の立体構造を存分に活かした絵画のイリュージョンが聖なるものとの邂逅を体感させる。
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空間を巻き込む造形表現の可能性を探求していたコレッジョにとって天井画は、自身の芸術の核といえるものだった。本書ではパルマのサン・ジョヴァンニ・エヴァンジェリスタ修道院聖堂の天井壁面装飾を対象とし、そこで選択された主題の意味、聖堂建築と観者の視点を利用した造形表現を、カッシーノ会の修練や神学と関連づけながら総合的に論じる。