商品詳細
タグ
説明
2022年に生誕100年を迎え、没後20年以上が経った現在でも、三浦綾子の文学はまったく色褪せていない。
「罪と神によるゆるし」をテーマとした作品群に強固な普遍性があるのはもちろんだが、そこにはさらに読者の心を揺さぶる何かがあるのではないだろうか。
本書は、その“何か”を論理的に解説するとともに、著者の三浦綾子作品に対する真摯で熱い思いを余すところなく伝える一冊と言える。
第一章 「絶望」と「再生」の間 ―『道ありき』『石ころのうた』―
第二章 渦巻く嫉妬 ―『氷点』―
第三章 「わびる」と「ゆるす」 ―『続氷点』―
第四章 「愛する」=「ゆるす」 ―『ひつじが丘』―
第五章 「犠牲」と「約束」 ―『塩狩峠』―
第六章 「教育」と「反抗」 ―『積木の箱』―
第七章 「執着」のもたらす禍根 ―『天北原野』―
第八章 「災難」か「試練」か ―『泥流地帯』『続泥流地帯』―
第九章 「殉教」した息子 ―『母』―
第十章 「昭和」「戦争」そして「教育」 ―『銃口』―
最終章 三浦文学と私