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説明
長崎は,1571(元亀2)年の開港からおよそ300年ものあいだ,日本史上において重要な地位を占めていた。近世にはオランダや中国との唯一の交易の場となり,その中心である出島と唐人屋敷は,文化流入の最前線となったのである。異文化のさざ波に洗われた長崎は,人々の営みの中に異文化を受容する土壌を培い,「和華蘭文化」と呼ばれる独自の文化を花開かせることとなった。その足跡を図版とともに紹介する。
★特別折込み「出島蘭館図巻」(西南学院大学博物館蔵)
ご挨拶[西南学院大学博物館館長 伊藤慎二]
開催概要/凡例
第1章 四つの口と長崎
第2章 長崎における対外交流
第1節 出島
【コラム】オランダ製ワインボトルの流通について[大野城心のふるさと館運営事業学芸員 鬼束芽依]
第2節 唐人屋敷
【コラム】『清俗紀聞』に見る唐人の食生活[西南学院大学博物館学芸調査員 早田 萌]
第3章 国際都市・長崎
第1節 異文化との交流
第2節 丸山遊廓
【コラム】丸山遊女とオランダ人:「粧ひ」とフィッセルの子どもたち[西南学院大学博物館学芸研究員 迫田ひなの]
出品目録
論 考
日本を訪れた異国人:好奇心とその記憶[西南学院大学国際文化学部国際文化学科准教授 尹芝惠]
日本とヨーロッパを往復した「煙草入れ」:1830年,シーボルトと其扇の手紙[西南学院大学国際文化学部国際文化学科教授 宮崎克則]
長崎の「キリシタン神社」:宗教景観変遷過程の習合宗教施設[西南学院大学博物館館長 伊藤慎二]
参考文献