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<God=神>のはじまりを辿る!
著者がスウェーデンで出合った、国宝「銀文字聖書」。
金と銀でゴート語が刻まれ、1500年の時を生き抜いた唯一の写本を起点に、ゴート人・ウルフィラの偉業を紹介する。
ゲルマン民族の大移動という動乱のなか、彼は文字を創り、聖書を母語に翻訳し遂げた。
多神教の世界で、一神教の「神」をどのような言葉で表現したのか?
4世紀に生きた、ひとりの男の信仰と思索の翻訳物語。
『銀文字聖書の謎』(新潮選書、絶版)を初学者向けに改稿し、読みやすくなりました!
[目次]
はじめに──銀文字聖書
1 ゲルマン語聖書の誕生(ドナウ河のほとりで/ゴートの司祭ウルフィラ/ドナウ河南岸への脱出/キリスト教初期の内情)
2 「神」の発見(「グス」ということば/主の祈り)
3 銀文字聖書、一五〇〇年の旅(ゴート語訳原本と民族大移動/ハンガリーでの発掘/ヴェルデンの修道院での発見──一六世紀半ば ほか)
4 遠くて近いブルガリア(東方キリスト教の静謐な地)
おわりに──ウルフィラの最期