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説明
ヘーゲルにおける外化と内化は、歴史的世界での人間から実体への外化と、宗教的世界における神から人間への内化が別次元の問題として考察されてきた。
それら両者を統一的に関連づけて分析することにより、『精神現象学』の理解に新たな光を投ずる。
序章(本書の目的/現代においてヘーゲル哲学を研究する意義 ほか)
第一章 外化と内化について(現在までの研究動向/「外化」としての行動 ほか)
第二章 言葉について(「感性的確信」と言葉の普遍性の問題/ヘーゲルにおける「想起」と言葉の関係)
第三章 行動について(『精神現象学』における<ファウスト主義>の没落/行為する自己意識と実体との関係)
第四章 行動と言葉(「人間的世界」における行動と言葉──宿命から運命へ/ヘーゲルにおける女性と男性の位置づけ ほか)
第五章 宗教と言葉(「宗教」章における言葉の意義/キリスト教における言葉──イエスという言葉)
付節 ヘーゲルにける行動と言葉の現れ──ゲーテとの対照から