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マイスター・ディートリッヒからマイスター・エックハルトへ
キリスト教思想史内部からの“突出せる非連続面”の一断面。
日本の禅や西田哲学とも響きあうエックハルトの神秘思想。
先蹤たるディートリッヒから説き起こし、ドイツ古典哲学を形成したフィヒテやシェリングやヘーゲルにも及んだ巨大な影響をもふまえ、また20世紀の哲学思索の巨頭ハイデガーとも対峙するエックハルトの、精神の危機に苦しむ現代にこそ重要性を増す「個の覚醒」の意義を明らかにする。
序の部 今日の思惟の境涯における“ドイツ神秘思想”の意義
承前 知性的活動原理における“神の像(imago)の在り方”の究明──ドイツ神秘思想成立の「理論的布石」としてのマイスター・ディートリッヒ
本編 エックハルト論攷(マイスター・エックハルトの言語理解に寄せて/普遍的神性の問題を巡っての、マイスター・エックハルトにおける宗教哲学的問題脈絡への諸断章 ほか)