商品詳細
タグ
説明
ナチスの強制収容所での体験を記した『夜と霧』で知られる精神科医が、みずから創始した心理療法「ロゴテラピー」について語った講義・講演録。フランクルが看破した20世紀後半の深刻な病は、我々が抱える「底知れない無意味感」によって引き起こされている。それは、フロイトのいう「性的欲求不満」とも、アドラーのいう「劣等感」とも違う「実存的真空」と呼ぶべきものだという。巻末解説は明治大学教授の諸富祥彦氏。
【目次】
訳者はしがき
序論 生きがい喪失の悩み
精神療法を再び人間的なものとするために
フロイトとアドラーとユング
ロゴテラピー
逆説的志向
反省除去
意味への意志
実存的欲求不満
苦悩の意味
医療上の司牧
ロゴテラピーと宗教
力動的心理学主義の批判に寄せて
付録 精神医学者は現代の文学に対してどのように語っているか
学術文庫版への訳者あとがき
解説(諸富祥彦)
ロゴテラピーに関する著書精選