カトリック教会の内的法廷に関する最新の司牧上の課題と指針を網羅
ゆるしの秘跡の実践上の課題と指針、ゆるしの秘跡に関連する教会法の分野の解説、内赦院が管轄する免償に関する諸規則、ゆるしの秘跡に臨む信者にとって有用な良心の糾明の手がかりなど、多方面にわたって取り扱う。
イエスは社会の差別と暴力に抗し、神の正義を現実の生き方で示した。力による平和を拒否し「神の国」の希望に生きる正義が分断の世に修復と解放をもたらし、真の自由とシャロームを取り戻す。旧約以来、聖書で説かれてきた新しい共同体の義を浮き彫りにする。
現代の哲学者を代表するアラン・バディウ、スラヴォイ・シジェクをはじめ、哲学者、歴史家、聖書学者、神学者、宗教学者らが、パウロの発するメッセージの普遍的真理を解明する。それぞれの発題とともに、それらを踏まえた円卓対談も付して、あつい議論がなされる力作。
怒り・悲しみ・憎しみ・恐れ……どんなネガティブな感情も、丁寧に解きほぐすと、その根源に「愛」が見いだせる。不安で包まれているように思える世界も、理性の光を通して見ると、「善」が満ちあふれている。中世哲学の最高峰『神学大全』を、教師と学生の対話形式でわかりやすく読み解き、自他を肯定して生きる道を示す。
バルトは何を目指していたのか
聖書解釈学という切り口からバルトを読むと見えてくるものは何か、弁証法やアナロギアを通し浮かび上がるバルトの福音理解とはいかなる特徴を持つのか、また神学史家としてのバルトの慧眼の秘密はどこにあるのか。バルト神学の本質に迫る、著者の半世紀に及ぶ研究の総決算。
【目次より】
第1章 バルトの聖書解釈学、そして聖書と啓示
第1節 『ローマ書』の解釈学
第2節 聖書と解釈学:『教会教義学』第3章を中心に
第3節 次章に向けて:真の弁証法と偽の弁証法
第2章 バルト神学の連続性と発展
第1節 課題と方法
第2節 弁証法と類比:その存在論
第3節 類比と弁証法:その認識論
第4節 連続性と発展
第3章 バルトの近代神学史理解――近代神学への転換をいかに理解するべきか
第1節 歴史の見方
第2節 バルトの近代理解
第3節 近代の科学的理性と宗教
・ 分かりやすい言葉で、すべてのクリスチャンに向けて書かれた基礎的な神学書・ 聖書の主要な教理である、神、聖書、聖霊、イエス・キリスト、教会、サタン、罪、救い、人間、天使、悪霊、終末論などについて、その全体像を体系的に提示・ 神学用語の解説と、神学の学びのための主要聖句の一覧表付き 神の願いは、あなたが御子のかたちと似るようになることです。本書はその助けとなるはずです。個人の生活に適用することを念頭に書かれた「基礎的神学」(ベーシック・セオロジー)は、聖い歩みを生み出す健全な神学を提示します。
新時代の神学を切り拓いた古典的名著
「近代神学の父」「実践神学の創始者」と称されるフリードリヒ・シュライアマハー(1768-1834)の主著。『信仰論』の通称で知られ、19世紀プロテスタント神学の礎石となった記念碑的著作。従来のキリスト教教説を全面的に問い直し、教会で共有される「敬虔な自己意識」の分析を出発点として教義学の根本的再建を試みる。一時代を画した不朽の名著が、刊行から200年を経て初の日本語全訳で蘇る。
自己を空しくする(ケノーシス)という生き方
古今東西のキリスト教のすべてがここに。新時代のキリスト教の百科全書、待望の日本語版の刊行!
著者の40年間に亘る神学研究を経て、総合的・普遍的な視点からまとめあげられた初の著作。多様な諸教会・諸教派を一つにするものは何かという根本的問題を探求し、2000年に及ぶキリスト教の歴史を省みるとともに、教会に対して「根源に向かう」改革を提唱。21世紀のキリスト教の将来を占う必読書。
義認論は初期改革派では論争の中心ではなかった⁉
〈聖書のみ〉は中世からの遺産だった⁉
キリスト教思想では,アウグスティヌスやトマスなど主要な研究対象になる思想家もいれば,フィオーレのヨアキムやクラウゼのようなあまり知られていない思想家もいる。本書は無名の思想家に光をあて,知られざる思想上の貢献を紹介し,またレッシングやトレルチ,ニーバーなど周知の思想家についても,見過ごされてきた側面に注目し,思想史上の新たな意味を掘り起こす。本書で考察する7人の著作家の位置づけ,その特徴と系譜を独自の視点から結び合わせ,そこに潜んでいる隠れた連関を浮かび上がらせて,新たな思想史を提示する。
使徒信条を用いたバルトの教義学入門講義
戦後間もない1946年夏学期、かつてナチによって追放されたボン大学で、バルトは、敗戦に打ちひしがれるドイツの学生たちに、使徒信条を用いて教義学の入門講義を行った。その講義に基づく本書は、バルト神学の巨大な世界を凝縮して示すのみならず、神学することへの、そしてキリスト教信仰への熱い促しとなっている名著である。わが国で本書は、70年の長きにわたり井上良雄氏の名訳で読まれてきたが、2年前に早世した天野有氏の訳稿を宮田光雄氏が徹底的に改稿し、バルト研究の最新の成果に基づいて、当時の講義の口調を生き生きと甦らせた新訳である。
神学の現在は? 宣教の未来は?
故ロバート・リー博士によって1989年に設立され、日本における福音宣教が持つ今日的課題に真摯に取り組んできた東京ミッション研究所(Tokyo Mission Research Institute=TMRI)。その設立30周年を記念した、弟子たちによる気鋭の論文集。
神よ、変えられないことを平静に受け入れる恵みを、変えるべきことを変える勇気を、そして一方から他方を見分ける知恵を我らにお与えください。
神が善であり、全能であるなら、なぜ神は悪を許しているのか?
病気は人間であることの条件と関係づけられている──病気とその痛みの治癒、そして人間の霊的な全面的な救いを教父たちの神学に依拠しつつ、キリスト教の視点から展望する。キリスト教の霊的伝統から「病」を問う。
「神父さま、こんなこと聞いてもいいですか?」 キリスト教放送局FEBCラジオ番組をもとに単行本ができました!
リスナーからの真剣な問いや心の悩みに一緒に答えを探すため、回答までの道筋をていねいに幅広く説明しています。でうから、キリスト教の重要点(教え、聖書、祈り、歴史、伝統等)も、しっかり入っています。
『信徒の友』記事に書下ろしを加えて書籍化、信仰生活(再)入門シリーズ第3弾
キリスト教信仰の「骨格」と言うべき使徒信条を、現代日本に生きる人々の生活と思いに寄り添いつつ、分かりやすく解き明かす。これから信仰生活を始めたい方への入門書としても、長く信仰生活を送ってきた方が自分の土台を再確認するためにも、おすすめ。
【目次】
はじめに・・・古賀博
使徒信条とは 「我、信ず」―主の伴いと隣人の信仰に信頼して・・・後宮敬爾
1 天地の造り主、全能の父なる神・・・柳下明子
2 その独り子、我らの主、イエス・キリスト・・・菅原力
3 ポンテオ・ピラトのもとに苦しみを受け・・・小林よう子
4 十字架につけられ、死にて葬られ、陰府にくだり・・・浦上充
5 三日目死人のうちよりよみがへり・・・小島誠志
6 天に昇り、全能の父なる神の右に坐したまへり・・・佐藤司郎
7 かしこより来りて、生ける者と死ねる者を審きたまはん・・・小島誠志
8 聖霊・・・渡辺正男
9 聖なる公同の教会・・・山本裕司
10 聖徒の交はり・・・関川泰寛
11 罪の赦し・・・岡谷和作