死海のほとりの洞窟から聖書を照らす新たな光が放たれた。
世界創成の物語を語り直す。晴天の何を増幅し、また何に触れずに済ませたか。秘儀の伝授のために……
原典からの初めての日本語訳。
第3回配本 [第6分冊]聖書の再話1
原典に忠実な日本語訳聖書として1970年に刊行された『聖書 新改訳』が、約半世紀を経て全面・大改訂された。神のことばである聖書に、なぜ改定が必要なのか、原典に忠実とはどういうことなのか、何をどう変えたのか・・・・・・翻訳改訂作業の中核を担った聖書学者・日本語学者たちが語る。
旧約解釈史、それは教会の苦闘の軌跡である。現代まで続く果てない苦闘の内に、人間の声と神の声は絡み合い、そして旧約聖書そのものが語り出す。2000年にわたるイザヤ書解釈の歴史をたどりつつ、個々の解釈者を、あまり光を当ててこられなかった人物も含めて公平に論評する。
【目次】
第1章 ヘブライ語聖書の初期の受容――七十人訳聖書と新約聖書
第2章 殉教者ユスティノス
第3章 エイレナイオス
第4章 アレクサンドリアのクレメンス
第5章 オリゲネス
第6章 カイサリアのエウセビオス
第7章 ヒエロニムス
第8章 ヨアンネス・クリュソストモス
第9章 アレクサンドリアのキュリロス
第10章 キュロスのテオドレトス
第11章 トマス・アクィナス
第12章 リールのニコラス
第13章 マルティン・ルター
第14章 ジャン・カルヴァン
第15章 17-18世紀の解釈者たち
第16章 19世紀と20世紀
第17章 ポストモダンの解釈
第18章 解釈学的結論
詩篇を深く理解し味わうための必読書
厳密な私訳、詳細な語釈、各詩篇の構造と成り立ちの分析、そして思想と信仰について、行き届いた解説を施す。古代オリエント学に通暁する著者にして初めて可能となった周辺世界への広い目配りにより、ヤハウェ信仰の詩文学の本質に迫る。
今日、学問的にすぐれたさまざまなパウロ研究が発表されているが、本書は、信徒の信仰が育まれることを念頭に置いて、「使徒の働き」とパウロ書簡からその生涯と思想、神学と信仰を完結にまとめ上げる。永らく読み継がれてきた名著を新スタイルで提供する一冊。
本シリーズは、小川修先生が2007年4月から2010年1月に亘り、同志社大学神学部大学院で行った「パウロ書簡」の講義録である。本書はその基となる著者の論攷(1994年以降)の16編を「後期論文集」として収録した。
己の中の内なるノモス(律法)の壁を破砕せよ!
「法に従う倫理」から「愛に従う倫理」へ――パウロの信仰が最も凝縮して語られている「ローマの信徒への手紙」(「ロマ書」)。人間が神からの恵みによってドラスチックに、ドラマチックに造り変えられていく様を描いた人間改造の書を、死への跳躍を前にした一人のキリスト者が自らの信仰によって読み解く。
序章 エジプトを出るということ――聖書の観想学――
第1章 信から信へ――召される人間(1章1節~17節まで)――
第2章 罪から義へ――義化される人間(1章18節~5章11節まで)――
第3章 死から生へ――聖化される人間(5章12節~8章39節まで)――
第4章 法から愛へ――徳化される人間(9章1節~15章33節まで)――
旧約聖書につづられた物語は史実なのか、それともフィクションなのか? 最新の考古学的研究をもとに謎に迫りながら、流れを一望できる聖書入門の決定版。
自分に残された時間の短さを意識しつつ、主から学んだことを語り伝えるペテロのことばの一言一言を味わう講解説教。「自らが何のために生かされているのか」の答えがここにある。
聖書は何を書いている書物なのか。聖書の登場人物から26人を選びだし、彼らのエピソードを中心に、ときには関連する歴史上のできごとや現代の事件もからめて、聖書とキリスト教の思想や考えかたをわかりやすく解説する心温まる一冊。とりあげるのは、誰もが知っている人類の祖アダムやイエスを裏切ったイスカリオテのユダから、知る人も少ないだろうヨブの娘ケフィアやキリニウスまでさまざま。各人物には関連する絵画を添え、目で楽しみながら読んで納得の、キリスト教だけでなく、人間そのものに興味がある人には待望の一冊。
気に入った言葉に出会ってください。
2000年の時を貫いて、今、イエスが語りかけてくる。困難な課題を抱えて歩む私たちの心に、生きる力と、道しるべを与えるために。
裏切り者ユダ? 福音書はユダをどのように描いているのか。
ユダは彼なりにイエス・キリストとその神の国運動を救おうとして奔走していたらしい・・・・・・。
イエス・キリストを救おうとしたのに、どうして裏切ったことになるのか? 四つの福音書から読み解く。
第1章 福音書とは何か
第2章 イエス・キリストの弟子たち
第3章 ユダヤ地方とガリラヤ地方
第4章 使徒としてのユダ
第5章 ユダの働き
第6章 ユダとは何者か
第7章 ユダの取引
第8章 いわゆる裏切り者の接吻
第9章 後悔するユダ
第10章 ユダの死と救いについて
第11章 結びにかえて――旅するキリストの民
「みこころが天で行われるように、地でも行われますように」と、主イエスが語ったとき、それはどういう意味だったのか。聖書と第二神殿期の文書を検討しながら、イエス・キリストが当時、そして今日に投げかけてくる様々な挑戦に真正面から応える。著者の意欲作!
第二版への序文
第一版への序文
第1章 イエス研究への挑戦
第2章 神の国の挑戦
第3章 象徴の挑戦
第4章 十字架につけられたメシア
第5章 イエスと神
第6章 イースターの挑戦
第7章 ポストモダンの世界の中でエマオに向かって歩む
第8章 世の光
訳者あとがき
健全な聖書観なしに健全な教会形成なし。
現代に聖書の「無謬性」を力強く宣言する書。
「神学的妥協が教会の生命を奪う」との強い危機意識から「聖書は誤りのない神のことば」というキリスト教信仰の生命線を死守しつつ、地方伝道に長く携わってきた一牧会者による神学・聖書論の集成。
すいせんの言葉 日本長老教会玉川上水教会牧師 清水武夫
はじめに
第1部 序論―聖書論に関する最近の話題
第2部 伝統的福音主義聖書論
第3部 ヴァン・ティルの聖書論
第4部 最近出版された福音主義聖書論の書評
第5部 聖書の諸問題と難解箇所解説
付録資料
あとがき
本書は、月刊誌「家庭の友」(サンパウロ発行)に5年間にわたって連載された原稿をまとめたものである。聖書の中でイエスが語られる有名な「たとえ」話に関する解説が、イエスの思いに触れ、味わうことができるように簡潔にまとめられている。
日々の生活のの手引き書として最適である。
まえがき 朴憲郁
エリフの発言におけるシャハト表現の考察 藤方玲衣
テル・レヘシュ シナゴーグ――後1世紀のガリラヤにおけるシナゴーグの新例―― 山野貴彦
ゲラサのレギオン――マルコ福音書5章1‐20節の伝承史的・社会史的分析と考察――大川大地
初期ユダヤ教における独身――エッセネ派/クムラン宗団およびテラペウタイを中心に―― 千ヶ崎祥平
地中海地域における初期キリスト教徒たちの超域的なネットワーク ペーター・ランペ
パウロは、ローマ教会にあてた手紙の中で、どのように解決を目指したのでしょうか。キリスト教の救いの神髄と壮大さを味わいながら、パウロの牧会と世界宣教の情熱に触れることができる「ローマ人への手紙」をともに学びましょう。
神と人、死者と生者の境に開かれる祭儀の空間に、祈りと祝福と呪いの声が響く。
第2回配本 [第9分冊]儀礼文書
祝福の言葉
ベラホート
日ごとの祈り
光体の言葉
祭日の祈り
典礼文書
安息日供犠の歌
結婚儀礼
浄化儀礼
120編から134編にいたる各編を、無作為に配列されたものとはみなさず、巡礼の旅に見立て、その出発から終点にいたる過程としてとらえる。試訳、解説、説教が、祈りの旅へといざなう。
たとえ話研究の金字塔的名著が新訳で甦る
イエスは民衆や敵対者にたとえ話を通して福音を語り、応答を迫った。
しかし初代教会は、たとえ話の聴衆をキリスト者共同体に変更し、寓喩的解釈を施すなどしたため、イエス本来の意図からの逸脱が生じた。
著者は卓越した語学力と分析力、またパレスチナの文化風土に関する該博な知識に基づいて、イエス本来の意図に迫ろうとする。
本書は『イエスのたとえ話』の学術版から純粋に言語的な資料や注を割愛し、一般読者にも研究の核心を伝えるべく編まれた普及版の全訳である。
底本は最新の改訂が反映された英語普及版第5刷。
[目次より]
1 解かねばならない難題
2 原始教会からイエスへの回帰
3 イエスがたとえ話で伝えようとしたメッセージ
4 結語
"イエスのたとえ話の再発見" の最低購入数は 1 です.
祖国ユダ王国の崩壊期に働いた預言者エレミヤ。民を厳しく問い、民と悲しみを共にし、そして未来の希望を指し示した彼の言葉を、今、この暗い時代にこそ聴き直そう。旧約学の確かな学識と牧会経験を基に、エレミヤの言葉を、生き生きと甦らせる待望の書。
【目次より】
第1章 神のとの出会い
第2章 立ち返れ
第3章 恐怖が四方から迫る
第4章 神殿説教
第5章 癒しがたい傷を抱えて
第6章 「エレミヤの祈り」
第7章 岩を打ち砕く槌のような言葉
第8章 遠くからの神
第9章 捕囚先への手紙
第10章 慰めの書
第11章 神にできないことは一つもない
第12章 書物としての神の言葉
第13章 希望を携えて
巻末説教 「抜き、壊し、建て、植える神」
ヨハネ福音書の基礎的知識から最先端の読み方に至るまで幅広くカバーし、聖書との対話へと読者を誘う。ヨハネ研究に長年取り組んできた著者の初訳書!
まえがき
序章
第1章 父の帽子――ヨハネのキリスト論
第2章 二つの異なった世界――ヨハネの二元論
第3章 見ることは信じること――ヨハネの信仰概念
第4章 永遠とは今である――ヨハネの終末論
終章 一匹狼の福音書の未来
補遺A ヨハネ書簡とヨハネ福音書(黙示録への注記を含む)
補遺B ヨハネ福音書の女性たち
参考文献
この一冊で聖書がわかる!
全世界で読まれ、絶大な影響を与えた聖書。
現代を代表する神学者が、多様な形式が用いられた壮大な書物を概観し、全66巻を一挙に解説。
理解を助ける年表・地図・図版を豊富に収録。
"旧約新約聖書ガイド" の最低購入数は 1 です.