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天上を思わせる黄金のモザイク画や、職人の技術の粋を詰め込んだ工芸品、思わず跪きそうになる圧巻の祭壇画──。キリスト教美術には、作家の内的な「祈り」を可視化し、鑑賞者の内奥にある「祈り」を呼び起こす力を持っています。本特集では、専門家の寄稿やインタビューで現代日本人の宗教意識を明らかにしつつ、キリスト教に影響を受けた現代作家たちの作品を通して、キリスト教美術の現在地を探ります。もちろん古今東西の珠玉のキリスト教美術作品もたっぷりご紹介!
【目次】
【巻頭特集】祈りに呼応する芸術 キリスト教美術の現在
◆寄稿 島薗 進(東京大学名誉教授)
「現代社会における宗教と信仰」
◆キリスト教美術傑作選 芸術に顕現する神の光
文・瀧口美香(明治大学准教授)
◆インタビュー 森本あんり(東京女子大学学長)
「心を表出する信仰・芸術」
◆意外と知らない!? キリスト教の基礎知識7選
解説:島田裕巳(宗教学者)
イラスト:ツキシロクミ
◆近現代のキリスト教美術
◇フランス編「近代フランスにおける宗教画」
文・喜多崎 親(成城大学教授)
◇日本編「神からカミへ」
文・江尻 潔(足利市立美術館次長・学芸員)
◆展覧会で見る キリスト教美術
◇フランス編
デュフィが描く「信仰」 文・藤原啓(宇都宮美術館学芸員)
ユトリロの描いた教会 文・桑名真吾(SOMPO美術館学芸員)
◇日本編
坂田一男を支えた信仰 文・橋村直樹(岡山県立美術館学芸課長)
フジタと聖母子 文・シルヴィー・ビュイッソン(美術史家)
◆専門家が選ぶ あなたの知らないキリスト教美術
初期中世:加藤磨珠枝(立教大学教授)
ロマネスク:金沢百枝(多摩美術大学教授)
ゴシック:田辺幹之助(元東京藝術大学教授)
ラテンアメリカ:岡田裕成(大阪大学大学院教授)
キリシタン:阿久根 晋(東洋文庫研究部専任研究員)
現代美術:保坂健二朗(滋賀県立美術館ディレクター)
◆インタビュー 藤森兼明(日本藝術院会員、日展顧問、光風会理事長)
「祈りとは何かを問いかけ 祈りに支えられて描く」
◆グラビア:キリスト教と美術の現在(いま)
M.A.池田宗弘/永山秀男/増田常徳/柴野純子/
眞野眞理子/福岡通男/堤 春生/塚崎聖子/小島隆三/
福井路可/安原容子/蝦名協子/安富信也/松平莉奈/
丸山國生/新生加奈/母袋俊也/近藤オリガ/熊谷亜莉沙
◆キリスト教美術協会座談会「描くことは祈ること」
續橋 守×早矢仕素子×竹内 一
【好評連載】墨縁談議(島尾新)/知られざる傑作(鹿島茂)/作家行路(立島惠) ほか
【公募展便り】東光展、現代パステル協会展、大調和展、彩美展、二元展、国展、県展(神奈川県)、新世紀展、美術文化展、純展、日本新工芸展、太平洋展、三軌展、旺玄展、新興展、日府展、創造展、創型展
《総頁数》 370頁
(出版社HPより)
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