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「キトーラ国」を舞台に展開する壮大な物語のうちに、神に臨まれた人間の苦悩と栄光とをちりばめた、作家畢生の超大作。
本書の刊行をもって、小川文学の全容が初めてその姿を現した。
「聖書に書かれなかったこと」を書く──キリスト教という異質な信仰のかたちを受け入れた日本の思想史・精神史における、独自にして類例のない結晶。
ヨレハとは、 キリスト出現以前の呪術がはびこっている混とん状態に出現し た、呪いの預言者といってよい人物です。
このような人物をとり あげたのは、宗教はなぜ発生してきたのか、宗教は人間の外から くるのか、心の奥からくるのか、その両方からくるのだとすれば、その関係はどうなっているのか、このようなことを考えてみようとしてなんです。 ──小川国夫談話・1977年