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本書はコギト、真理、心身、自由など形而上学の根本問題とカントのデカルト解釈、テキスト論、医学と教育などデカルト哲学の諸問題を新視点から考察し、その現代的意義を示す。
デカルト哲学では多くの議論が神に収斂しており、神という論点を置くことによりはじめて合理的な解明が可能となる。
そこにデカルトの限界があると言われるが、〈神〉とは世界を根元的に説明する装置であり、パラダイムである。
神を哲学の基礎に置くことは、ものごとを「今ここ」という有限な視点ではなく無限の視点から眺め、永遠との関わりで見ること、即ち無限の全体を意識しつつ有限な人間の営為を考えることである。
四十年に亙るデカルト研究を踏まえ、現代における形而上学復権の道を問う。
1 コギト・他者・真理(コギトと他者/真理と神──無神論の幾何学者は真理を語りうるか ほか)
2 心身・神・精神(デカルトの神──自由と決定/神と精神──デカルトの形而上学と世界観 ほか)
3 カントのデカルト解釈(カントと「デカルト的観念論」/カントと「デカルト的証明」 ほか)
4 テキストをめぐって(「良識論」考──テクスト・クリティークの試み/「第六省察」をどう読むか──人間学としてのデカルト哲学 ほか)
5 医学と教育(デカルトと医学/形而上学と医学 ほか)
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