商品詳細
タグ
説明
対抗宗教改革がもたらした新しい権力構造や精神的背景とは―
君主国における中央政府と地方の間の相互作用とは―
ルネサンスからバロックへの移行が王朝の権威強化に与えた影響とは―
中欧の姿が大きく変容する十七世紀。
政治、社会、文化的織糸が複雑に絡み合いながら、統一国家へと華々しき結束をむかえる。
およそ六〇〇年続いたハプスブルク王朝の基礎を築く一時代の深奥を描く大作。
【目次】
緒言
術語と名称について
修道会 略号一覧
政治・軍事史略年表
十六~十七世紀におけるハプスブルク家 系図
地名対照表
プロローグ
第Ⅰ部 全体像としてみた中欧近代の進展
第1章 暁天の幻影 1550-1600年――ルネサンスと宗教改革
第2章 宗教的・政治的危機 1600-50年
第3章 社会的・精神的危機 1600-50年
第4章 統合強化 1650-1700年――レオポルト一世とその王朝国家
第Ⅱ部 中央と地方
第5章 オーストリア――ハプスブルグの心臓部
第6章 ボヘミア――限定的受容
第7章 ハンガリー――限定的拒絶
第8章 ドイツ帝国――限定的覇権(ヘゲモニー)
第Ⅲ部 知的基盤
第9章 カトリック的学問の解剖
第10章 学識魔術との妥協
第11章 民衆的魔術への攻撃
第12章 普遍計画
エピローグ
訳者あとがき
文献目録(初版)/第三刷に付された追加文献目録について
原註
索引