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反ナチ抵抗者の生涯と思想。
自らの時代状況の中でキリスト者であることの意味を徹底的に追求し、ヒトラー暗殺計画に参与してついに刑死したボンヘッファー。その生のプロセスから紡ぎ出された希有な思索は、今なお現代の教会に大きな影響を与え続けている。本書は、彼の思想を主要作品さらには婚約者との獄中書簡にも即して丁寧に読み解くと同時に、社会主義政権下の受容史に及び、さらにボンヘッファー的宗教批判の視点から天皇制を逆照射する。
著者によるボンヘッファー論の決定版。
【目次より】
I 時 代
序章 ナチ・ドイツの時代と精神
1 ナチズムの社会基盤としての《疎外》
2 《疎外》の政治的条件としてのナチズム
3 《疎外》の極限形態としてのナチズム
II 生涯と思想
1 ボンヘッファーの生涯
付論 ボンヘッファーの即決裁判と司法的復権
2 時代の精神状況の中で ――「一〇年後に」を読む
3 信仰の服従のために ――『服従』を読む
4 共に生きる修練のために ――『共に生きる生活』を読む
5 《責任倫理》を生きる ―― 『倫理』を読む
6 《真のこの世性》を問う ――『獄中書簡集』を読む
7 信仰と愛の構造 ―― 婚約者との『往復書簡集』を読む
III 遺産と課題
8 無神論社会で《非宗教的》に生きる ―― 東ドイツのボンヘッファー像
9 ボンヘッファーと日本 ―― 政治宗教としての天皇制ファシズム
終章 解放と救いの《新しい言葉》
参考文献
あとがき ―― 解題と解説に代えて
索 引
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