説明
信仰の人シュヴァイツァーのオルガン演奏
シュヴァイツァー(1875-1965)は牧師・神学者・哲学者・音楽家・医師と多くの顔をもつ。ドイツ領だったカイザースベルク(現フランス)に生まれ、アルザスで育ち、ストラスブール大学、パリ大学、ベルリン大学などで学んだ。1899年にストラスブールのルター派の聖ニコライ教会副牧師となり、後にストラスブール大学の新約学講師になった。オルガン奏者としても名声を得る。30歳になってストラスブール大学で医学を学んだ(1905-13)。1913年には医療使節としてフランス領赤道アフリカのランバレネ(現ガボン共和国)に行き、病院を建てた。第1次世界大戦中にドイツ人であることからフランスに強制収容されたこともあった。1924年再度アフリカへ行き、病院を再建、ハンセン病患者を含む多くの人の治療に当たった。また、たびたびヨーロッパに戻り、オルガンのリサイタルや講義を行った。1952年にノーベル平和賞を受賞する。アフリカでの医療伝道が高く評価された。彼のすべての営みの根底には、キリスト教信仰に基づく生命への愛と畏敬が流れている。そして自然と人間に対する深い洞察がある。
シュヴァイツァーの演奏は一音一音が優しく厳しく端正で、一時代を画したバッハ演奏家であった。この録音はアフリカからヨーロッパに一時帰国した時に随時収録されていったもので、その時すでに60歳を越えていた。「コラール前奏曲」、「トッカータとフーガ ニ短調」などバッハの有名曲を中心にメンデルスゾーン、フランクの名曲がCD4枚に収められている。
Spielt Orgelwerke アルベルト・シュヴァイツァー(Org) オルガン曲名演奏集 | |
MEMBRAN 233041 4枚組 輸入CD (日本語解説はございません)
J.S.バッハ:コラール前奏曲集BWV.604、611、622、639、653、654、656、659、665、668、727、731、プレリュードとフーガBWV.533、534、541、543、545、547、548、トッカータとフーガBWV.565、トッカータ アダージョとフーガBWV.564、パッサカリアとフーガBWV.582、幻想曲とフーガBWV.542、トッカータとフーガBWV.538、カンツォーナBWV.588/メンデルスゾーン:オルガンソナタ第6番/フランク:3つのコラール (1935~52年録音) |