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津田塾大学の礎を築き、日本における女子英語教育の先駆者である津田梅子は、アメリカ留学中に生物学を専攻し、将来を嘱望された優秀な研究者であったことはあまり知られていない。帰国後なぜ生物学者への道を歩まなかったのか、歩めなかったのか。科学とジェンダーの視点から梅子とその時代を描き出す。
【目次】
プロローグ
第1章 アメリカに渡った少女
津田仙と農学
少女たちのアメリカ
華族女学校の英語教師
再留学の夢とその実現に向けて
第2章 ブリンマー大学と生物学
ブリンマー大学の生物学科
ブリンマーの梅子
第3章 生物学者への道
ウッズホールの夏
モーガンとの研究
葛藤と帰国
生物学との決別
第4章 英学塾の裏側で
女子高等教育不要論
熱血童女
別れの日々
第5章 塾から大学へ
星野あいとブリンマー留学
戦時下の理科創設
「真の大学」へ
エピローグ
謝辞――あとがきに代えて
アメリカ東部関連地図