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説明
大きな困難の中にあって、生きることの喜びと光を求め続け、言葉を紡ぎ続けた伝説の詩人。
キリスト教信仰に裏打ちされたひたむきで純粋なことばたち。長く入手困難だった詩作品が、ついによみがえる。
これまでに刊行された二冊の詩集『志樹逸馬詩集』(方向社、1960年)、『島の四季』(編集工房ノア、1984年)に収録された全詩に加え、遺稿ノートから未公刊の詩を選んで編む。
【付録】投げ込み栞(若松英輔、込山志保子執筆、8ページ)
【もくじ】
はじめに(若松英輔)
1 詩集『島の四季』
2 詩集『志樹逸馬詩集』
3 未公刊詩選
4 志樹逸馬の作品と生涯(若松英輔)
5 年譜
6 書誌
著者紹介
志樹逸馬(しき・いつま)
1917年東北生まれ。13歳のときにハンセン病と診断され、国立ハンセン病療養所の一つ全生病院(のちの多磨全生園)に入院。その後長島愛生園に移る。その詩は、神谷美恵子『生きがいについて』で大きく取り上げられ、多くの人の知るところとなる。1959年没。