商品詳細
説明
プロテスタントの牧師、佐伯保(大杉漣)。彼は教誨師として月に2回拘置所を訪れ、一癖も二癖もある死刑囚と面会する。無言を貫き、佐伯の問いにも一切応えようとしない鈴木(古舘寛治)。気のよいヤクザの組長、吉田(光石研)。年老いたホームレス、進藤(五頭岳夫)。よくしゃべる関西出身の中年女性、野口(烏丸せつこ)。面会にも来ない我が子を思い続ける気弱な小川(小川登)。そして大量殺人者の若者、高宮(玉置玲央)。佐伯は、彼らが自らの罪をしっかりと見つめ、悔い改めることで残り少ない“ 生” を充実したものにできるよう、そして心安らかに“ 死” を迎えられるよう、親身になって彼らの話を聞き、聖書の言葉を伝える。しかしなかなか思い通りにはいかず、意図せずして相手を怒らせてしまったり、いつまで経っても心を開いてもらえなかったり、苦難の日々が繰り返される。それでも少しずつ死刑囚の心にも変化が見られるものの、高宮だけは常に社会に対する不満をぶちまけ、佐伯に対しても一貫して攻撃的な態度をとり続ける。死刑囚たちと真剣に向き合うことで、長い間封印してきた過去に思いを馳せ、自分の人生とも向き合うようになる佐伯。そんな中、ついにある受刑者に死刑執行の命が下される……。
教誨師とは・・・
刑務所や少年院等の矯正施設において、被収容者の宗教上の希望に応じ、所属する宗教・宗派の教義に基づいた宗教教誨活動(宗教行事、礼拝、面接、講話等)を行う民間の篤志の宗教家である。
平成29年末現在の矯正施設における教誨師の人数は約2,000名であり、そのうち仏教系が約66パーセント、キリスト教系が約14パーセント、神道系が約11パーセント、諸教が約8パーセントとなっている。
キャスト
■大杉漣(佐伯保/教誨師)
■玉置玲央(高宮真司)
■烏丸せつこ(野口今日子)
■五頭岳夫(進藤正一)
■小川登(小川一)
■古舘寛治(鈴木貴裕)※
■光石研(吉田睦夫)
■青木柚(佐伯健一)
■杉田雷麟(佐伯保/子供時代)
スタッフ
■エグゼクティブプロデューサー:大杉漣、狩野洋平、押田興将
■プロデューサー:松田広子
■撮影:山田達也
■照明:玉川直人
■録音:山本タカアキ
■美術:安藤真人
■監督・脚本:佐向大
特典
■映像特典(約2分)
・劇場版予告映像
※古舘寛治の舘は、舎に官が正式表記
作品データ
製作年 2018年
製作国 日本
配給 マーメイドフィルム、コピアポア・フィルム
上映時間 114分