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説明
一九一一年に来日したデンマーク人牧師、カール・スコウゴー=ピーターセンは、寺社を見て歩き、日本人の宗教観を探り、指導者たちに話を聞いてまわった。無名の一「西洋人」によるインタビューからは、明治末期の指導的立場にあった人々が感じていた日本の問題点やキリスト教との関わりが、時には美化され、時には赤裸々に伝わってくる。帰国後デンマークにて刊行された印象記『現代の日本から』を本邦初公刊。スコウゴー=ピーターセンによって「誤訳」された「日本」を知ることで、「異文化理解」への再考をせまる。
解題(『現代の日本から』成立の背景と本書の着眼点;デンマークにおける日露戦争後の日本観―武士道とキリスト教;カール・スコウゴー=ピーターセンと日本への視察旅行)
カール・スコウゴー=ピーターセン『現代の日本から―個人的な印象』(山並みを越えて;寺社と祭り;指導者たちとその性格;訪問の成果―三つの共通点;日本人の特徴)
付録(宣教師イェンス・ウィンテルの観察;内村鑑三『デンマルク国の話』)