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説明
地縁や血縁など特定の「関係のない他者」を援助する仕組みである「福祉」。私たちは「福祉」という仕組みがあることで見知らぬ他者と共存し、社会を形成できているのだ。社会はなぜ「福祉」を必要とするのか。その正当化の論理を、歴史上の3つの局面に焦点を当て、壮大なスケールで描き出す。新しい社会福祉が向かうべき方向を指し示す、渾身の福祉原論。
第1章 古代都市国家の「福祉」とキリスト教による転換(「関係にもとづく援助」の規範化;古代都市国家における「秩序維持型福祉」の誕生;キリスト教による「秩序再構築型福祉」の展開)
第2章 近代市民社会の「福祉」と社会連帯論による転換(国家による社会防衛としての「秩序維持型福祉」;フランス革命後の「福祉」の社会的位置づけの変遷;社会連帯論による「秩序再構築型福祉」の展開)
第3章 現代社会の「福祉」と「新しい社会福祉」による転換(もう一つの「福祉」の系譜―「社会福祉の誕生」;消費者へのサービス提供―「社会福祉」の解体;「新しい社会福祉」による「秩序再構築型福祉」の可能性)
終章 福祉の原理とは何か