商品詳細
タグ
説明
「神についてどのように語ることができるのか、人間が神を語ることができるのか」。神学・哲学の根源的テーマに取り組んだ、古代の哲学者や教父から、トマス・アクィナス、シュライアマハー、現代の神学者・哲学者、道教・仏教といった東洋思想まで、古今東西の議論を紹介する。
【目次より】
1.プロティノスの否定神学
2.教父における否定神学のはじまり
3.トマス・アクィナスにおける神についての類比的な語り
4.ニコラウス・クザーヌスにおける謎としての神認識
5.シュライアマハーの1799年の『講話』の神表象とカントとフィヒテにおける問題史的文脈
6.ルドルフ・オットーの『聖なるもの』における聖なるものの言語的遂行について
7.カール・バルトにおける「類比の出来事」について
8.ルドルフ・ブルトマンの非神話化と実存論的解釈についてのプログラム
9.ディートリヒ・ボンヘッファー、宗教から離れた状況におけるキリスト教的証言について
10.パウル・ティリッヒによる宗教的言語の「非字義化」のプログラム
11.マルティン・ブーバーが語る神の蝕について
12.ヨハン・バプティスト・メッツにおける慰めなさの否定神学に対して
13.アンリ・ド・リュバック:神学特有の思考形式としての逆説
14.カール・ヤスパースは「否定神学者」であるか?
15.リクールによる宗教の解釈学的現象学
16.超越についての「非言語的な語り」リオタール、デリダ、レヴィナス
17.ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタイン:言語ゲームによる宗教の解明
18.老子と荘子におけるタオとナーガールジュナの「空」