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啓蒙時代を準備した思想家の、「神なしではすますことのできない」宗教性と「影」を帯びた思想的挫折。
自由で平等な市民社会の原理を探究し、民主主義の基礎を築いたジョン・ロック。
啓蒙の時代を準備した「光」の思想家を歴史に位置づけなおすことで見えてきたのは、「神なしではすますことのできない」宗教性と、「影」を色濃く帯びた思想的挫折であった。
自由、道徳、寛容、知性・・・人間にとっての基本的価値を見つめなおす。
[目次]
第一章 生涯(幼・少年期/思想家の誕生/試練と栄光)
第二章 思想世界の解読──方法の問題(思想の複雑性/思想の二つの系譜/「個体化の原理」あるいは精神の基層)
第三章 政治と宗教──「神の作品」の政治=寛容論(「政治的なもの」の原像と「神学的パラダイム」/「神の作品」の政治学 ほか)
第四章 生と知──「神の作品」の認識=道徳論(哲学と哲学者/生と知との相関/信仰と理性との間)
エピローグ ロックからの問い