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説明
本書は、聖の実践と理論をもとに、聖なるものに関する経験、制度および概念論を大きく通観した、聖のテーマをめぐる一大パノラマとなっている。
ほぼ年代順に展開されるその叙述は、太古の時代から、異教、キリスト教の時代を経て、現代の世俗化時代へと及び、そのときどきの社会的・文化的文脈のなかで、聖をめぐる実践や認識のありようを簡潔に紹介、議論する。
学術的参照範囲は広く、宗教学をはじめ、文化人類学、社会学、心理学、哲学、文学、医学、精神分析など、これまで人文科学系の諸分野で言及されてきた関連成果の主要なもののほとんどを網羅。
初心者ならば聖の問題を概観する機会を、それより進んだ段階にある読者には聖の問題の全体を構造的に理解する機会を提供する。
また、宗教をとりまく現代文化の危機が表面化するなかで浮上した聖の問題を、哲学者の視点で考察。
第一部 聖なるものの実践(聖なるものの現象学/聖なるものの象徴体系 ほか)
第二部 聖なるものの理論(聖なるものの性質/聖なるものの批判 ほか)