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片田舎の村に住む、ある農家のひとり娘 かな は、まだ五歳。とっても働き者。いつも笑顔で、お母さんのするそうじや洗濯を手伝い、朝早くから畑に出て野良仕事をしているお父さんたちのお昼のお弁当も一緒に作り、それを畑に届けます。畑に残るお母さんとも別れて、ひとりで帰ってきてからは、留守番をしながら、夕飯のしたくや、おふろわかしをするのです。
毎日通う道の途中にある、お地蔵さんが、かな は大好き。いつもあいさつし、話しかけます。かな とかわいい顔をした子どもの姿を石に刻んだお地蔵さんとのおはなし。
著者は、「みんなの顔は、ほほ笑んだり、わらったりするためにある」ことで、小さいときから、笑ったりほほ笑んだりすることの大切さをこの絵本をとおして伝えようとしています。