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本書は790年前後に執筆されたもので、ランゴバルドの民族起源からはじまり、いわゆる民族移動期の動乱を経てイタリア半島に進出し、2世紀あまり後にフランク王国に滅ぼされるまでの歴史的経緯を描く。
達意の訳文と詳細な訳注を付した第一級資料の初の翻訳である。
第1巻(ゲルマニアについて、この地が多くの民族を育み、そしてそれ故多くの部族がゲルマニアから移住することになったこと。/スカンジナビア島について、及びこの島をウィンニリ、すなわちランゴバルドが後にしたこと。 ほか)
第2巻(いかにしてランゴバルドは、帝国書記官ナルシスの命令に従って、対ゴート戦において彼に援護を与えたか。/いかにしてナルシスは、フランクの指揮官ブッケリニヌスとアミングスに勝利したか。第三の指揮官レウタリウスの死について。 ほか)
第3巻(ランゴバルドの諸公が略奪のためのガリアに侵入したこと。彼らの来襲を福者ホスピティウスがだいぶ前から予言していたこと。/福者ホスピティウスを暗殺しようとしたランゴバルドのこと。いかにして彼の右手が硬直したか。そしていかにして彼の右手がその聖人によって健康な状態に回復したか。そのランゴバルドが修道士になったこと。 ほか)
第4巻(アギルルフ王が、人質のためにフランスに使者を派遣したこと/同じ年にあった旱魃とイナゴの大群について ほか)
第5巻(いかにしてグルムアルドが、王権を固めた後に、アリベルト王の娘を娶ったか。/ベルクタリトの逃亡について。いかにして彼がグリムアルドの許に戻り、そして再びフランスに逃げたか。 ほか)