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ローマ、テーヴェレ河畔に威容を誇るカステル・サンタンジェロ(聖天使城)は、紀元2世紀に皇帝ハドリアヌス自らの陵墓として築かれて以来、数々の歴史的事件に立ち会ってきた。
本書はハドリアヌス帝、大教皇グレゴリウス、ロレンツォ・デ・メディチ、画家カラヴァッジョら8人をとおして、古代ローマ帝国の最盛期からバロック文化が咲き誇った17世紀までの1500年を描く、もうひとつの「歴史=物語」である。
第1話 皇帝ハドリアヌスの物語
第2話 大教皇グレゴリウスの物語
第3話 マローツィア夫人とその息子たちの物語
第4話 異端者アルナルドの物語
第5話 教皇ボニファティウス八世の物語
第6話 ロレンツィオ・デ・メディチの物語
第7話 航海者コロンボの物語
第8話 画家カラヴァッジョの物語