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カルヴァンの教会論はいかに形成されていったのか?
彼が生涯を賭けて取り組んだ教会形成のヴィジョンは何か?
16世紀の時代的・地域的状況と原典資料を丹念に繙きながら、カルヴァンの教会論の深化と展開を読み解いた画期的な書。
初期の「公同的教会論」から「改革派教会論」への発展、そして預言者的・終末論的な「宗教改革教会論」へと至る軌跡を辿る。
「カルヴァンが理解する「宗教改革教会」のイメージは、神の摂理の舞台であるヨーロッパ世界における「貴賓席」の教会であり、同時に受難のキリストと共に十字架を負う「十字架の下」の教会という終末的存在となろう。本書はこの「宗教改革教会論」をカルヴァンの最終的な教会理念の表現とみなし、またそれを本論の表題とすることになる。」(本文より)
[目次]
第一章 学的形成と公同的教会論
第一節 学的形成
第二節 「突然の回心」からバーゼル亡命へ
第三節 初版『キリスト教綱要』執筆と公同的教会論の形成
第二章 初期ジュネーヴ宗教改革と公同的教会論の実践
第一節 ファレルにおけるフェーヴル主義と福音主義
第二節 ジュネーヴ教会三文書の教会論的分析
第三節 公同的教会論の実践
第三章 シュトラスブルク期と新教会論に向けての転換
第一節 ブツァーのシュトラスブルク
第二節 ブツァーとカルヴァン
第三節 第二版『キリスト教綱要』と『ローマ書註解』
第四章 改革派教会論と宗教改革教会論
第一節 ジュネーヴとヨーロッパ世界の宗教改革者
第二節 改革派教会論
第三節 宗教改革教会論