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激動の19世紀を生きたブルームハルト父子の信仰と生涯は、秀作『神の国の証人ブルームハルト父子』(1982年、井上良雄著)によって、広く知られている。
父子の著作そのものも、ようやく2000年秋、子ブルームハルトの異色の書簡集『世にあるキリスト』(小社発行)によって、その核心が示された。
続いて、ルジューンが、中編ながら鋭く力強い伝記を添えて編集した子ブルームハルトの説教集から代表的な説教9編を選んで、井上先生の名訳によって提供できることは喜ばしい。
本書は、神の国信仰とキリストの再臨への切なる希望に支えられながら、豊かで深い喜び、堅く立って動かされない勇気をもって、この暗黒の時代に生きる力に満ちた、感動的な福音の証しと告白の書である。