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第二次世界大戦後の焼け野原になった東京の一角で、家を失い食べ物もろくになかった人びとのために、その短い生涯をささげた一人の女性の物語。
彼女がほかの人と大きく違った点は、自らを貧しくしてその人たちと共に苦しみ、悲しみを分かち合った点です。
「困っているから助けよう」という人はたくさんいます。
しかし「いっしょになって苦しもう、悲しもう」と自ら決断した人はまことに少ないのです。
この物語の主人公、北原怜子さんは実在の人物です。
(〈あとがき〉より)
本書は、1988年初版発行の児童書『アリの街のマリアー北原怜子の生涯』の文庫化です。