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ユダヤ学・聖書学に精通する著者による講座「旧約聖書と新約聖書――『聖書』とはなにか」(日本クリスチャン・アカデミー/早稲田奉仕園共催、全5回、2012年6~12月)の講義ノートを基にして渾身のキリスト教批判を展開し、イエスの福音のラディカルさから現代社会と教会を見直す問題作。
著者のこれまでの研究と思索のエッセンスを平易にまとめた一冊でもある。
[目次]
第1回 聖書の非神話化と再神話化
第2回 「聖書」と「歴史」──解釈学的問題(モーセ五書に「物語られている歴史」と「物語る者の歴史」/「読者」の歴史/現代における「聖書」と「歴史」)
第3回 黙示思想とコヘレトの書(黙示思想/コヘレトの書/二元論的思考とキリスト教)
第4回 イエスと原始キリスト教──その連続・不連続(イエスの語る「神の国」/キリスト神話/イエスとキリスト教の連続・不連続 ほか)
第5回 ユダヤ教・イエス・キリスト教──明日の福音のために(聖書から読み取れる<いのち>についての洞察/表象にまつわる問題/「信仰」と自己 ほか)