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説明
混乱した話をどう聞くか、共感しにくい悩みに何が言えるか。
カウンセリングの現場で問われるコミュニケーション力、こころを聞き、こころを伝えるための知恵と技法を最先端のサイコセラピストが語る。
身近に悩む人間を抱える人すべてに頼りになる一冊。
主要目次:
[第1部 理論編]
第1章 精神の治療ができるということの意味 精神が「治療される」とは 相手のメタ・コミュニケーションの習慣を変える 相手の習慣を変えるのは治療者である 誰が患者なのか メタ・コミュニケーションの習慣は無意識につくられる どのように無意識の習慣のしばりを解いていくか 治療者が知っておくべきこと
第2章 精神を治療できるようになるために――必要な知識 ことばを用いることで漏れるもの 人間を「もの」化して考える問題 ロジカル・タイピング(論理階型)操作とは メッセージの意味を決めるのはコンテクストである 同じレベルのメッセージ同士は衝突しやすい ダブルバインド状況を外していく過程 人間関係における相互補完的パターンと対称的パターン 世界をどう理解しているか――学習は階層をなしている 「自己間関係理論」――認知される自分と身体で経験される自分 さまざまな自分に気づく
第3章 トラウマとは何か トラウマのない人間はいない 脳の三層構造からトラウマを見ると トラウマが治癒されるとは
[第2部 臨床に活かすための練習編]
第4章 治療者が「今ここに心する」姿勢を育てる 言語的・非言語的訴えのすべてに均等に注意・関心を払う 自分の中心とつながっている感覚の重要性 「今ここに心する感覚」のための呼吸練習 「予診」でカウンセラーに起こること どういうアイデンティティをもって患者の前にいるか 自分のアイデンティティを実感する練習
第5章 どう聞くか、どう語るか [実践例1・不登校]問題は自分以外にあると主張する父親に [実践例2・虐待]自身の幼いアイデンティティが問題の母親に [実践例3・腹痛]精神的な問題は存在しないという子どもに 父親と母親の苦悩に対する場合