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説明
この「伝道の書」と「雅歌」の注解は、学識ある神学者向けのものではない。
学識者たちの注意を引くためにこのような注解書を著すことは、著者の能力をはるかに超えている。
しかし、ここでは欽定訳聖書の一般の読者を対象に、また、同じような日本の読者への翻訳を想定しながら、ささやかな研究が進められており、読者が何らかの益を得ることができるように祈りと願いが込められている。
多くの洞察と深い助言については、それを与えてくれた数々の著作家たちの功績に負うところが多い。
これまで「伝道の書」にしても「雅歌」にしても、注解という観点から注目されたことは(特に日本語においては)ほとんどなかった。
ここでは、多少なりともその意味を明確にすることによってその溝をいくらかでも埋めようとしている。
その試みがどれほど達成されたかについては、読者自身の判断にゆだねたい。
著者の真摯な願いは、英語を、また日本語を話す多くの信者たちが、「聖徒にひとたび伝えられた信仰」(ユダ3)によって築き上げられることである。
それと同時に、長年にわたって、世界中の多くの地域で聖徒たちに奉仕できた特権を神に感謝したい。
この注解書によって「モーセの律法と預言書と詩篇」(ルカ24:44)によって語られた神の御子、私たちの主イエス・キリストに栄光が帰されるように。
(本書「序文」より)