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ホーリネス派牧師として36年間、台湾先住民と共に生きられた井上伊之助が逝いて40年。
彼は当時代の社会ダーウィニズムが主導する生存競争による「愛国」主義とは対極の態度をもって先住民と真向かわざるをえなかった。
彼は如何にして彼らの中に、キリスト教とは別の真理=「他者性」の地平を発見し得たのであろうか。
その生涯は、如何わしい異教との習合にすぎないものか、あるいは利己的な植民者本位の「未開・野蛮・賊徒」の「他者」妄想の植民地主義に、異議申立てを意味するものであったのか。